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4巻の表紙はフレ女のキャプテンの志波姫さんですが、個性的すぎるユニフォームを着用してのフルカラーで、爽やかな笑顔も相まってエロスというかシュールですね。この巻ではそんな志波姫さんの本性がちょこっと出てきたりします。

4巻では県予選よりも別会場でのストーリーがメインなので、県予選の進展はほとんどありません。気になる試合が多いだけにもどかしいです。しかし、こちらのストーリーも今後の展開に対する導入になっていると思われるので、要チェックです。

この巻の最終話で、コニーが日本に来た当時の様子を描いた番外編が収録されています。ライバル校の日常は新鮮なので読んでいて楽しいですね。本編ではお色気シーンが無かったので、ここぞとばかりにお風呂シーンを入れています。

あらすじ

綾乃に大幅にリードされている薫子ですが、全く諦めてはいません。試合の中で薫子は、綾乃が知らず知らずのうちに身に付けてしまった欠陥に気付きます。その欠陥を突いて綾乃の裏をかいた薫子、綾乃もさすがに焦った表情。そして決着が付きます。

薫子との試合後、スカウトマンの老人が綾乃に声をかけます。そして、母親を餌に綾乃を連れ出そうとし、綾乃もまさかのホイホイ付いて行くという展開。一時はその方が綾乃の為になると考えた立花ですが、荒垣と泉の試合を見届けた後、綾乃を連れ戻す事を決意します。

綾乃は連れて行かれた体育館で試合をするように言われます。相手は綾乃の母親が育てたという中国人の羅小麗。この羅小麗は無名の選手で誰も知らない様子ですが、すさまじい実力で綾乃を圧倒します。無名選手かと思われた羅小麗の正体は・・・。

感想

綾乃に訪れた変化、そして芽生える人間性

3巻での最後のセリフもあって、薫子との試合はまだまだ長引くかと思われましたが、以外にもすぐ決着が付きました。3巻まで読んだ人なら分かりきっていると思うので隠しませんが、綾乃が勝ちます。しかし薫子も最後に一矢報いる形の負け方で、読んでいて興奮しました。スコアを見れば薫子のボロ負けでしたが、今後の可能性を感じさせるキャラクターで、最初は小物感しかありませんでしたが、終わってみればすごく良いキャラクターでした。

そして、試合終了の合図がかかった時に綾乃は汗を流していました。これは激しく動いたからかいたと言うよりも、息を切らしておらず複雑な表情をしていることから冷や汗のようにも見えます。綾乃は今まで汗をかく事が無かったのでちょっと衝撃的でした。その後、荒垣と泉の3回戦があり、荒垣は勝ちますが泉はやはりここで敗退。泉はヘコんでいないと強がりますが、我慢できずに泣いてしまいます。綾乃との試合後に薫子も泣いていて、やはり涙はスポーツ漫画の醍醐味だと思いました。

4巻の中盤、綾乃が連れて行かれた体育館で、羅小麗(ルオ・シャオリー)と対戦しますが、その対戦中に母親に会いたいという気持ちが高まりすぎて泣き出してしまいます。今まで無感情なバドミントンマシンと化していた綾乃が試合中に泣くなんて少し驚きです。そして試合後、皆と全国大会で優勝したいと言い、その後に母親に会いに行くと決意します。なんだか毎回同じような決意をしているような気もしますが、綾乃に仲間が出来て人間味が出てきたという事でしょう。やっとこさ主人公らしくなってきました。

汚い大人とスルーできない違和感

3巻から登場したスカウトマンの老人は、ヴィゴ・キアケゴーという五輪金メダリストで、今はBWFという世界バドミントン連盟の特別顧問です。見た目は物腰の柔らかそうな人物なのですが、やり口がとにかく汚い。綾乃をBWFの体育館に連れて行く時に、母親を餌にして誘拐のような形で連れていきました。羅小麗と対戦させる時も母親を餌にしています。体育館には実際に母親は居たのですが、元から会わせる気はなく、綾乃が羅小麗に勝ったら逃げろと言う等、かなり姑息です。漫画とはいえ読んでいて嫌な気分になるキャラクターですね。

綾乃と試合をした羅小麗ですが、彼女には4巻終盤で明かされますが秘密があり、その秘密はその場にいる誰もが気付かないとおかしいと言えるものなのに誰も気付きません。ヴィゴは試合終盤で気付きますが、余りにも遅い。そもそもこの綾乃誘拐からの展開がかなり強引で、県予選中にやるような内容でもなかった気がします。今後の展開の為の下準備をしたいのでしょうが、さすがにタイミングが早すぎて県予選の熱気を逃してしまっているので、もう少し話をまとめてほしいです。

メインである県予選ですが、試合の日程が少し分かりにくいです。3巻でチラッと説明はされていましたが、ストーリーがあっちに行ったりこっちに来たりと忙しいので、余計にこんがらがってしまいます。4巻終了時点で次はシングルスの準決勝という引きなのですが、今が大会何日目なのか全く分かりません。私の理解力が足りていないと言われたらそれまでですが、吹き出しでその辺りを分かりやすくしてほしいですね。キャラの服装が変わらないのも時間の間隔が掴めない原因です。

母親に続いて父親も登場、番外編もハートフル

皆の試合が終わり県予選会場から帰るシーンで、車に乗り込みシートベルトを引き出しながら立花が、「羽咲連れ戻す」とキメ顔で言うシーンがあるのですが、割りと唐突に言い出したので結構シュールで笑いました。絵もセリフもカッコイイんですが、バトル漫画が始まったのかと思うくらいの迫力だったのもシュール感を出している要因です。その一連の流れで、泉が立花を見て赤面していたり、太郎丸先生が苗字で呼ばれる事を嫌がって可愛い仕草をしていたりと色々な意味で印象に残ったページです。そして運転中の立花の表情が殺人鬼みたいで更に笑いました。

綾乃の母親は回想で登場していましたが、まさかの父親も登場しました。完結までに出るかさえ分からないようなキャラクターだと思っていたのでかなりの驚きです。父親の名前は羽咲心太郎で母親は有千夏だという事も判明しました。父親は絵に描いたような平凡なおっさんといった風貌です。出てきたからには何かしらの役割があるのでしょうが登場したばかりなので全く予想が出来ません。有千夏に会いに来たようですが、綾乃とも会うのでしょうか。綾乃の口からお父さんというワードは今まで出ていないような気がするので親子仲が気になるところです。

コニーの番外編ですが、来日当時のコニーは冷めたような態度でかなり生意気だったようです。そこでキャプテンの志波姫が、いきなりスカートをめくりパンツを覗きます。1巻では食えない感じの強豪といった雰囲気でしたが、ただの変態痴女でした。そして練習に参加したコニーが志波姫に自分と試合をしろと持ちかけるのですが結局お茶を濁した感じで実現はしませんでした。代わりに洗礼と言う名のお風呂シーンがあり、コニーの胸が丸出しになっています。それ以外にも仲間っていいなと思えるシーンなどもあり、綺麗にまとまった番外編でした。

まとめ

感想で勝敗の行方を言っている事がありますが、これはページをめくったら勝っていた負けていたというような予定調和な展開や、確実に予想が付くものだけなので、見たからといって楽しめなくなるわけではないので安心して下さい。重要な部分は伏せています。はねバド!は勝敗そのものよりも、そこからの成長を見る漫画だと思うので、まだ試合数の少ない今は種を蒔いている段階なんですかね。薫子なんかは確実に団体戦での壁になると予想できるキャラクターなので、そういった部分を楽しみにしています。

この4巻はどういった部分が見どころかと聞かれるとやはり泣き顔でしょう。泣き顔萌えの人はもちろん、青春の1ページのような爽やかさも感じるので、そうじゃない人にも是非見て貰いたいです。この4巻だけでも5人程の女子高生が涙を流していますが、印象的だったのはやはり綾乃ですね。涙を拭い苦境でも闘志を絶やさずに「・・・来い!!」と言うシーンは文句の付けようが無いくらい主人公してました。今までの綾乃の中で一番好きです。

この巻で決着が見られると思っていたシングルスが、まさかの次巻へ持ち越しという事で少し項垂れましたが、上述した綾乃のシーンを見られたので結果的には良かったです。5巻ではさすがにもうお預けはないでしょうし、バリバリ県予選を進めていってほしいですね。あと、はねバド!は目立たないけど萌えポイントが高い言動をしているというのが多いので、その辺りも毎回楽しみにしています。この巻ですと、泉、太郎丸、荒垣辺りでしょうか。気になったら探して見て下さい。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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