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残念女幹部ブラックジェネラルさんは、ヒーローと悪の組織の戦いを描いたコメディ漫画です。この題材だと通常は、戦隊などでお馴染のヒーローが主役の勧善懲悪モノですが、この作品ではタイトル通り悪の女幹部が主役です。

悪の女幹部と言えば、凛としていたり、知的だったり、妖艶だったり、少年時代に誰もが憧れた事のある存在ですが、ジェネラルさんはそういったイメージには当てはまりません。なぜなら、彼女は残念な女幹部だからです。

残念なのはジェネラルさんだけではありません、悪の組織自体が残念なのはもちろん、一番まともでなければいけない正義のヒーローもジェネラルさんに関わると残念さが滲み出てしまいます。そんな彼らが繰り広げるドタバタコメディを楽しみましょう。

あらすじ

ヒーローと悪の秘密結社の戦いが現実になった世界。秘密結社の女幹部ブラックジェネラルは世界征服の野望を携え侵略を開始します。それを阻止する為に現れた正義のヒーローブレイブマン。早くも対峙した二人、そこでブレイブマンはブラックジェネラルから衝撃的な事実を告げられます。

ボスからの命令でブレイブマンの調査をするように言われたジェネラルさん。色々あって公園のベンチで落ち込むブレイブマンを励ます事にします。元気を出させる為におっぱいを使ったり、説教をしたりと謎の展開に。ブレイブマンは立ち直る事ができるのか。

想像以上に困窮している悪の秘密結社。ボスが刺し身にタンポポを乗せるバイトを考えてしまう程苦しい模様。その為、ロボも怪人も用意でなかったり、街角で人員募集のビラを配ったりと、そんな調子で世界征服はできるのか。

感想

悪の女幹部は正義ヒーローの大ファン!?

この作品の基本的な展開は、ヒーローと悪の組織の対決ですが、その上で少し変わった特徴があります。それは、ジェネラルさんがブレイブマンの大ファンだということです。悪の組織の、しかも幹部がヒーローの大ファンなんて公言する作品はそう多くはないでしょう。それと、ヒーロー視点ではなく、悪の組織の視点で作品が展開していくのも少し珍しい感じがしますね。基本は実直でまともなブレイブマンも、ジェネラルさんが絡むと残念になるのも面白いです。

この作品の魅力はなんといってもジェネラルさんが可愛いことです。キャラデザイン自体も可愛くて美人、そこにポンコツ属性が加わっているというギャップもあって、非常に魅力的なキャラクターに仕上がっています。カッコつけて決め顔で登場するも、数コマ後には涙目になったり顔が真っ赤になったりと、ついついイジメたくなる可愛さがあります。第2話の扉絵で、ニコニコ笑顔でチラシ配りをしているジェネラルさんが特に可愛いです。

基本的に残念なジェネラルさんなので言動がかなりマズイ事になっています。ブレイブマンにファンである事を伝えると同時に、処女である事も暴露してしまいます。後に処女を奪ってほしいとも言っており、残念というかただの変態ですね。それなのにハグされただけで鼻血がすごい事になったりするので純情な変態なのでしょう。悪の幹部になったのも、戦闘時にアクシデント的な体の触れ合いが期待できるからという不純過ぎる動機からです。そこもジェネラルさんの魅力ですね。

変化が少なく失速気味なところも

舞台がいつもの公園という回が多く、登場人物も固定されたメンバーで話が展開していくので、少し絵面の変化が少ないです。新しいキャラクターが登場する回でも結局いつものメンバーもいて、新キャラと同じくらい目立っているので、毎回同じように見えてしまいます。コマに対してキャラクターが大きく描かれる事と、効果線を多用していて背景が無いコマも多いので、そもそも公園という事が分かりにくくなっています。スクリーントーンの背景や白い背景も多いので少し寂しいですね。

コメディタッチの作品なので、ギャグに期待したいところですが、大笑いできるギャグはありません。面白い事は面白いです。しかし、クスッとしたりニヤニヤしたりする止まりなので、爆発力のある展開がほしいです。割りとストレートでベタなギャグばかりなので、今のままでは慣れてしまってそのうち笑えなくなりそうです。変化球的なギャグもほしいですね。表紙のジェネラルさんがギザギザ歯だったので本編もそうなのかと思ったんですが、たまにギザギザ歯にはなりますが基本は普通の歯でした。ギザギザ歯好きなんでちょっと残念です。

そんな感じなので1巻の後半からちょっと失速気味で、読むのがしんどかったのが本音です。可愛くて面白いキャラクターが揃っているんですが、その他の部分が少し物足りない。コメディ作品なのでストーリーがさほど重要ではないというのもあって、続きを早く読みたいという気にはなりません。設定やキャラクターが良いんでそこを見るだけでも面白いんでしょうけど、そこだけでは飽きてしまいます。飽きて読むのを止めるのはもったいないと思える作品なので2巻で巻き返してほしいです。

その他の魅力あふれるキャラクターたち

1巻ですでに結構な数のキャラクターが出ていて、中でもボスはかなり面白いキャラをしています。組織のボスなのに出てきて早々、資金が無いからバイトを始めようかと悩んでいたり、ジェネラルサンに凄まれてすぐに謝っちゃったり、バイト代でフィギュアを買っちゃったりと、情けなくも可愛らしい一面があります。そんなボスですが、戦闘力はもの凄く、ブレイブマンを軽くあしらってしまう程です。ジェネラルさんの邪魔さえ無ければすぐにでも世界征服できそうですね。

そんなボスの秘書である秘書さんも、もの凄く可愛いです。秘書さんは触れたものを爆破するという能力を持っており、事ある毎にボスが爆破されています。ボスがフィギュア買った時は怒ってはいましたが、フィギュアは爆破せずにお説教だけで済ませたり、ボスが秘書さんのプリンを食べた時もフィギュアを爆破しようと掴んではいましたが、勘弁してあげたりと優しいです。プリンを食べられた時に見せた涙目のふくれっ面は1巻の一番の見どころではないでしょうか。ちなみに秘書さんは貧乳らしいです。

そしてブレイブマンですが、素顔はかなり怖く、コスチュームやマスクを身に着けていないと警察に職務質問をされたり、住んでいるところは安アパートだったり、同期のヒーローとの食事が屋台でラーメンだったりとかなり世知辛い。その同期のライトニングマンがちょっとカッコよかったので、また出てきてほしいですね。その屋台の帰り道に私服のジェネラルさんが出てきたんですが、ブレイブマンTシャツを着ていてダサ可愛かったです。

まとめ

無料の試し読みで気になっていたので1巻を読んだんですが、結果的には当たりだったと思います。色々と悪い部分を言いましたが、それらを補える面白さがありました。特に萌えという点ではかなり評価が高くなる作品です。コミカルで綺麗な絵柄なので、キャラクターの感情豊かな表情が一層魅力的になっています。特にジェネラルさんはすぐに顔が真っ赤になったり、涙目になるのでそういった表情が好きな方には非常にお勧めです。先程言いましたが、無料で試し読みができるので、気になった方はまずはそちらで作品の雰囲気を見るのが良いでしょう。

ヒーローが主人公ではない作品はあると思いますが、ヒーローが悪役に振り回されてツッコミ役に徹するという作品は初めて見ました。そんなブレイブマンですが、必殺技を発動させる時はすごくカッコイイんです。ブレイブマンとボスとの対決もそうですが、コメディから真面目な流れになる時のギャップがまさに正統派なヒーローモノのようで読んでいてワクワクしました。とは言え、その真面目な流れは数コマ程度なんですけどね。ちなみにジェネラルさんはブレイブマンにふっ飛ばされると下着やお尻が丸出しになります。

2巻に期待する事は、他のヒーローとジェネラルさんの絡みでしょうか。今はブレイブマン専門らしいですが、趣味がヒーローのおっかけなので他のヒーローを見た時の反応が楽しみです。ブレイブマンを知る前にはどんなヒーローのおっかけをやっていたのか等の過去話も見てみたいですね。タイトルに偽り無しのポンコツっぷりを見せてくれるので、おバカなジェネラルさんを見てニヤニヤしたい方にお勧めの作品です。書きそびれてましたが、ジェネラルさんの触手プレイもあります。

オススメ度
★★★★★★★★☆☆ ★8

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