Pocket
LINEで送る

今回は天野こずえ先生の作品、「あまんちゅ!」の7巻の感想です。収録されているのは第37話「桜紅葉」から第42話「秋祭り」までの計6話となっています。6巻では文化祭が終わり秋が深まっていく中で終わりました。

今回の7巻では引き続き秋の話になっています。紅葉や秋祭りなど季節ならではの話に加えて、過ごしやすい気候でのゆったりとした話など季節感溢れる話が多いようです。あまんちゅ!は季節感の強い話が多いので非常に楽しみになりますね。

また6巻の最初の話で出てきたドライスーツの新調ですが7巻でとうとうドライスーツが完成します。そして季節は涼しくなってきたこともあって早速のドライスーツでのダイビング、新たな季節でのダイビングの話も期待が膨らみます。

あらすじ

秋も深まり涼しくなってきたこの時期に光も双葉も穏やかな日常を送ります。光は以前海で出会った小学生のこころと再び出会い秋の紅葉を堪能します。一方双葉は過ごしやすいこの既設にカフェで穏やかな一日を過ごすのでした。

そんな中以前注文したドライスーツが完成しました。ダイビング部でお揃いにしたドライスーツはユニフォームの用でテンションの上がる光達ダイビング部、そしていよいよ新しいドライスーツでダイビング、難しいと言われるドライスーツでのダイビングを双葉はうまくできるのでしょうか。

ダイビング以外にも秋といえばイベントが盛りだくさんです。ハロウィンでは近くの道の駅で仮装イベントがあり光と双葉は仮装して参加しますがちょっとしたイベントに巻き込まれることに。更に秋祭りでは二宮姉弟の意外な一面も?そんなこんなで秋もますます深まっていきます。

感想

秋も深まり秋らしいイベントが盛り沢山

今回の7巻では6巻から引き続き秋の季節の話になっているのですが6巻以上に秋らしい話が多く収録されています。6巻では秋という季節感より高校の2学期ならではのイベントという感じで文化祭を中心に学校でのイベントが多かったのですが、7巻では学校から外れたところでの秋にちなんだイベントが盛りだくさんとなっています。初めの第37話「桜紅葉」からして綺麗に赤く染まった紅葉が中心の話でいきなり秋真っ只中を感じることが出来ました。

第41話「ハロウィン」ではそのタイトル通りハロウィンのイベントでの話になっています。光に誘われ近所の道の駅で行われるハロウィンフェアに行くことになった双葉、なんと仮装していくと全品半額というなかなかすごいイベントです。こんなイベントが実際似合ったら私も行ってみたいですね。そしてそのイベント会場ではドライスーツ代金を稼ぐためバイト中の二宮姉弟もいてちょっとしたひと波乱が起きるのですが、これが仮装も相まってとても華やかになっているのは見どころだと思います。

もう一つは第42話「秋祭り」こちらも文字通り秋祭りのお話なのですが二宮姉弟のちょっと意外な姿が見られます。ある日火鳥先生からのメールで二宮師弟の秘密を教えてあげると呼び出された光と双葉、その先で見たのは巫女役で舞い踊る愛とみこしを担ぐ真の姿でした。祭りはとても厳かなもので二人共とても真剣で光と双葉はその姿に見とれます。普段とは違う二人の姿はとてもかっこよく書かれていてなんだかまさに秘密を見てしまったような気分になってしまいました。

話の構成でいくつか気になる点も

7巻は秋の季節感溢れる話に加えしっかりダイビングの話もあるため全愛のバランスが良くあまんちゅ!の世界を楽しめるものになっていると思います。しかしいくつか木になる点もありました、あくまで個人的な感想ですが、話のつながりが薄い話が多くあるように感じました。特に7巻初めの第37話「桜紅葉」と第38話「居眠りカフェ」は光と双葉の何気ない日常の話で、更にそれぞれが主役で登場人物も少なく1話で完結する話が続いています。

何気ない日常が故に他の話とのつながりが薄く、登場人物も少ないためそういったつながりもあまりありません。此れが開幕で2話続いているためちょっと短編集のような感じになってしまっています。またそれぞれの舞台がこれまで出てきたおなじみの場所というわけでもなく新しく発見したというわけでもないので余計に話が孤立しているように感じるのかもしれません。最も此れは連続で続いているから余計にそう思ってしまうようにも思います。

しかしこういったある意味本筋から離れた話というのは長期の先品では重要だとも思います。物語に登場人物が動かされているのではなくあくまでそこに登場人物たちが生活している、といったことが強調査tれるのでより人物たちが生き生きして見えるのに必要だと思います。今回は連続しているので順番が違えばとも思いましたが、一方で光と双葉の個別の話が並んでいることに意味があるとも思いなかなか悩みどころだと思います。逆に後半の話は部員が全員出てくることもあって話につながりを感じられました。

新調したドライスーツでダイビング

6巻の最初で注文することになったマイドライスーツですが7巻中盤の第39話「マイ・ドライスーツ」で等々お披露目です。確か6巻でオーダーメイドである程度デザインが選べ、なんと学割が効くということでしたが今回お披露目になったスーツは基本デザインがダイビング部で共通のものになっておりなんだかとってもかっこいいです。作中でポーズもしっかり取っています。そして双葉にとってはドライスーツは1巻での体験入部以来となりました。

そしていよいよドライスーツでのダイビングが始まります。ドライスーツは中に水が入らないようになっているため、ドラースーツそのものが浮き輪のようになってしまい潜るのがウェットスーツに比べて難しいそうです。作中の説明によるとつける重りもかなり重くなっているようですね。しかし今回双葉はドライスーツ初挑戦、はじめは砂浜でドライスーツで潜るための注意点、私はあまり詳しくありませんが幾つか注意しなければいけないことが増えるみたいです大変そうです。

一通り説明が終わるとついにウミエダイビング、案の定なかなか沈めない双葉ですが光の強力でなんとか潜れます。その後はしばらく順調なのですが。最後に大きな失敗をしてしまいました。失敗そのものは光の助けがあってなんとか無事に済んだのですが、双葉自信は自分に自身がもてなくなって「自分自身が信じられない」と言ってしますのです。しかしそこで光が双葉に言葉をかけるのですがそれがとても感動的で、このシーンの絵も非常に素晴らしいものでした。間違いなく名シーンだと思います。

まとめ

今回の7巻はガッツリ秋を堪能できる話が多かったです。それはイベント内容はもちろんですが視覚的にもその季節らしいものがしっかり描かれていて、特に最初の第37話「桜紅葉」のきれいに染まる紅葉の描写はすばらしく、できればカラーで見たいと思わせるほどでした。開幕からこの話が入っっているのは正解だと思います。またハロウィンも秋祭りもそれぞれ内容に準じた衣装が登場し、普段ダイビングスーツと永福が多いあまんちゅ!ですがとても華やかでした。

そして今回のメインといえるのは第39話「マイ・ドライスーツ」と第40話「竜宮城」でしょう。ドライスーツお披露目で楽しくダイビングと思いきやかなり感動できる話になっていました。他の話が1話完結のようなかんじで結構コミカルなものも多いだけに余計に7巻でのこのシーンは印象に残ると思います。またこのドライスーツについての難しさとかウェットスーツとの違いとかを丁寧に説明されているのもあまんちゅ!らしくて良いものだと思いました。

6巻から引き続いての秋の話でした。2巻続いての秋ということは次からは冬になるのか、それとももう少し秋が続くのかは微妙なところですがどちらにしろ寒い時期のダイビングの話はありそうですね。ここまで日常時々ダイビングとは言えダイビングの描写が丁寧に、しかもとても綺麗に描かれているあまんちゅ!ですので寒くなり水の澄んだ海でのダイビングも期待してしまいます。そんな風に新たな季節を期待しながら次の巻を待ちたいと思いました。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

Pocket
LINEで送る