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汗が好きと聞いて真っ先にエロいことを考えた人は自首してください。ハイッ!(自首) スポーツの汗などのさわやかなものは余り想像できない人間がここにいます。

心が穢れている人間としては、『汗が好き』の汗がどんなものかが気になってしまうもので、「まさかその裏をかいて、青春スポーツ物?!」とかまで考えてしまうわけです。

しかし、実際に読んでみると想像通りというか、ちょっと斜め上をいくような展開の本になっていました。それも下手するとアウトコースになりかねない方向で。ツッコミどころが満載なところも作品の特徴になっています。

あらすじ

佑はかつて喘息もちの病弱な男の子でしたが、現在は元気に高校生活をおくっています。しかし、ある日雫と偶然ぶつかってしまったことからその生活が一変してしまいます。

汗っかきの佑がぶつかった瞬間、雫に汗がかかり、雫はその汗を偶然舐めてしまうのです。雫にとってその汗の味は禁断の味でした。その味を覚えた雫は、佑が倒れて保健室で寝込んでいる際に寝こみを襲って汗を舐めだしてしまいます。

雫は実は発汗能力に問題があり、他人の汗を吸うことではじめて発刊能力を制御できるようになる『吸汗鬼(きゅうかんき)』だったのです。かつて喘息で健康に問題を抱えた佑は汗を吸えずに辛そうにしている雫を見捨てられず、汗を積極的に提供する関係になっていくのです。

感想

汗を舐められるだけでなにもできない生殺し感が凄い

ヒロインの雫はミステリアスな美少女で、クラスでも孤立した存在ですほとんど特徴汗っかきであることと昔病弱だったこと以外に目立った長所はなく、秘密の共有がきっかけに『汗を舐めたい人』『汗を提供する人』の関係になっていくのです。

ポイントになるのが、佑が美夜という幼馴染に片思いをしている事です。つまり、美夜を思う限りは汗を舐められようがエロい雰囲気になろうが、佑から雫に手を出すことができないのです。

佑はほぼ体全体を舐められたりもしますが、果たして佑はいつまで理性を保つことができるのでしょうか。恋愛対象が雫にかわっていくことがありえるのかも見所です。ある意味ギリギリの攻防が繰り広げられるのも本作の魅力になっています。

変態が変態が呼ぶエロイ展開

佑は特異体質の雫を助けるために汗の提供をおこないます。しかし、その行為は客観的に見てエロ以外のなにものでもないのがポイントになります。変態的な佑と雫の行為を目撃したなつめは、佑にある取引を持ち掛けるのです。

取引の内容は、『次にヤル時は真っ先に知らせること』です。理由は、「他人がシテいるのを撮る時を盗撮するのに興奮を覚えるから」。真正のド変態です。発言しているのが美少女であっても発言内容にドン引きされかねないレベルです。

取引に応じなければ周囲に雫との関係をばらされるリスクを負いながら、佑がどう立ち回っていくかも見所の一つになります。佑は変態的な行為を続けながら、無事に世間体を守ることができるのでしょうか。

次の巻以降に繋がりそうな伏線も多数

『雨下雫は汗がすき』はラッキースケベ系のエロだけでなく、ストーリー上の伏線になりそうな情報が多くちりばめられているのも特徴です。たとえば、佑の幼馴染の美夜は、佑に対して好意を抱いているような雰囲気を漂わせています。しかし、本当にそれが好意なのか別の感情が混じっているのか、考えさせるような描写も存在するのです。

雫が美夜の気配を過敏なほど感じるなど、『女の勘』で済ませていいのか難しい描写もあります。今後は美夜の内面などにスポットが当たる可能性が高く、佑や雫とどのような関係になっていくのかも気になるところです。

雫自体の意識の変化や、なつめとの駆け引きなど注目する要素も多く、話がこじれる要素しか見つからないのもポイントです。むしろストレートにハッピーエンドにでもなられたら読者が『絶許』状態になりそうな状態のため、どんなトラブルが起きるかが見所になっています。

まとめ

『雨下雫は汗がすき』はエロ&フェチズムにあふれた描写と、変態が変態を呼ぶ大変な作品でした。ファン層からは「けしからん、もっとやれ」といった声も聞こえそうな気もします。

巻末のおまけマンガではキャラデザに関する言及や、美夜のサービスカットなども盛り込まれていて非常に豪華です。山口アキ先生は様々なゲームのキャラデザも手がけているため、似た雰囲気のキャラクターを探してみるのもおすすめです。

それぞれのキャラクターが真面目だからこそコメディとして成立している部分もあるため、この路線でどこまで突き進むかもふくめて注目したい作品になっています。。

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月10冊程度、年間100冊超の漫画を読むフリーライター。非定期で友人と百合漫画を語る会を開きますが、ジャンルは不問で何でも読みます。

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