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ほっぺげ先生は、2008年に「まんがタイムきららキャラット」でデビューされた4コマ漫画家。以後、10年近くに渡り第一線で活躍されており、もはやベテランとお呼びしてもいいかもしれません。

かわいい女の子たちが、顔芸もいとわず体を張ったギャグを展開するというのが、ほっぺげ作品のお約束。近年はラブコメ要素も取り入れるようになり、ますます作風の幅を広げられています。

今回は、代表作である『中原くんの過保護な妹』を中心に、ほっぺげ先生の作品をご紹介したいと思います!

※アイキャッチ画像
引用元:中原くんの過保護な妹(2)、ほっぺげ、竹書房、Kindle版、p29

『中原くんの過保護な妹』

こんな妹にお世話されたい人生だった

「なかほご」こと『中原くんの過保護な妹』は、竹書房の「まんがライフWIN」で連載されているWEB4コマ。単行本は現在4巻まで発売中で、特に1巻は発売直後に各書店で品切れが相次ぐなど、ほっぺげ先生の最長にして最大のヒット作になっています。

勉強以外に取り柄がない男子高校生の祐介が、妹のまりあにかいがいしくお世話される様子を描いたコメディですが、その甘やかされっぷりが尋常じゃない。毎朝起こしてもらう、食事を作ってもらうのは当たり前。お弁当を「あーん」で食べさせてもらったり、歯磨きをしてもらったりしたことも。

意図的に祐介がイケメンとして描かれていないのもあいまって、読者は「なんでこんな冴えない奴がこんないい思いを……」と、むしろモブの男子たちに感情移入してしまうのです。祐介爆発しろ。

今後のストーリーにも注目

ほっぺげ先生の過去作品(『ゆかひめ!』『世界は妹が支配しました。』)は、いずれも2巻で完結しているため、3巻以上続いている作品は「なかほご」が初めて。そして、その3巻から物語は大きく動き始めます。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが(と言いつつ後述しますが)、ただのクラスメイトのひとりだったキャラがストーリーに深く関わってくるようになったり、とあるキャラの家族が別のキャラと意外な繋がりを持っていたり。良い意味で、ほっぺげ先生はギャグでゴリ押しするタイプの方だと思っていたので驚かされました。

まりあと祐介を中心としたホームドラマに終始するのか。それとも、他のキャラを巻き込んだ三角関係に発展していくのか。今後の展開から目が離せません。

「なかほご」の可愛過ぎなヒロイン

「なかほご」の魅力は、なんといっても個性的なヒロインたち。連載が始まったころはまりあの存在感が圧倒的でしたが、次第に他のヒロインにもスポットが当たるようになり、いま人気投票を行えばかなり票が割れるのではないでしょうか。

そこで勝手ながら、この特集の中に「なかほご」のヒロインで誰が一番好きか?のアンケートを設置したいと思います。まずは、各ヒロインの紹介から。

中原まりあ

押しも押されぬ、「なかほご」のメインヒロイン。むしろ主人公でしょうか。

身長は151cmと低めながら、かなりのナイスバディの持ち主。炊事・掃除・洗濯いずれも完璧にこなし、中原家の家事を一手に引き受けています。過保護な性格のせいか、同級生に対しても敬語を使っていて、そこもまた萌えポイント。

まりあが世話を焼きすぎるせいで、祐介はモブ男子たちに嫉妬されてしまっています。しかし、まりあが「兄さんと仲良くしてくださいね」と釘を差しているため、いじめなどには発展しないという側面も……。いずれにせよ、彼女がいないと「なかほご」は始まりません。

矢野口瑠衣

まりあのクラスメイトで、一番の親友。水泳部に所属しており、豊満なバストというハンデを感じさせない抜群の運動神経を誇ります。サバサバした性格で、誰かが隠れて自分の胸を見ていると勘違いしたときは「堂々と見に来なさい!」と怒ったことも。

巨乳好きの祐介からは密かに好意を寄せられていますが、「好きでも嫌いでもない」「髪が変に長くてキモい」と、完全に恋愛対象外。とはいえ、妹(まりあ)を大切にしているお兄さんとしては認めてくれているようです。

中原えりか

まりあと祐介の姉で、合法ロリの29歳。まりあたちと一緒に暮らしていますが、普段は部屋に引きこもってラノベ作家の仕事をしているため、本編にきちんと登場したのは第8話になってからでした。

生活力は皆無で、まりあが過保護になったのも、彼女が「妹は姉や兄の世話をするもの」と幼いころから刷り込んできたのが理由のひとつ。一方、年齢相応には常識人なところもあり、仲良しすぎるまりあと祐介が道を踏み外さないかとハラハラしながら見守っていたりします。

新城麻帆

まりあと瑠衣のクラスメイト、その1。いわゆる「オタク」で、えりかが書くラノベの大ファン。ポーカーフェイスで何を考えているのかよく分からず、嘘とも本当ともつかない言動で周囲を引っ掻き回します。

まりあにお世話してもらえるからという理由で祐介のお嫁さんになろうとするなど、調子の良い性格。しかし、本当に祐介が好きなんじゃないかと思わせる描写もあったり……。3巻以降は大幅に出番も増えていて、「なかほご」の今後の鍵を握るキャラといえそうです。

分倍河原奈々美

まりあと瑠衣のクラスメイト、その2。見た目がそれっぽいという理由で「お嬢」と呼ばれていましたが、後に本当にお嬢様であることが分かります。ただし、「ヤ」がつく方の……。

男性が苦手、というより女の子が好きで、友人たちのスキンシップを見ては百合妄想をはかどらせています。逆に、男女カップリングの気配を感じただけで体調を崩すという厄介な体質も。最近の「なかほご」はラブコメ展開が増えてきているため、彼女の受難の日々は続きそうです。

久地京子

まりあと瑠衣のクラスメイト、その3。キラリと光るおでこがトレードマークのスポーツ少女。奈々美の小学生時代からの幼馴染で、彼女からは犬のように可愛がられています。

良くも悪くも空気を読まない発言が多く、その度に瑠衣に腹パンやエルボーでたしなめられる、ちょっと不憫な子。性格上、色恋沙汰とも無縁なので、クラスメイト3人組の中でも出番は少なめ。今後の活躍に期待したいところです。

矢野口愛

瑠衣のお姉さん。妹に匹敵するスタイルを活かし、「稲田つつみ」という芸名でグラビアアイドルをしています。ちなみに祐介は、彼女のファンクラブ会員No.2。

自由人で、仕事を始めてからは家族ともほとんど連絡を取っていませんでした。しかし、ギャラの大半を実家に仕送りしているなど、家族想いなところは瑠衣と同じようです。実は、作中のとあるキャラと交際しているのですが……。

中原里美

まりあたちのお母さん。47歳とは思えない若々しい容姿もさることながら、長女のえりかは29歳なので……、お察しください。

超がつくほどの天然・不幸体質で、彼女が触っただけでスマホは爆発し、3歩歩いただけで家は半壊する。とはいえ、トラブルメーカーなだけではなく、恋愛の話になると別人のように頼もしくなります。母性あふれるまりあの性格も、きっとこのお母さんから受け継がれたのでしょう。

ヒロイン登場話数リスト&アンケート

投票の参考になるかは分かりませんが、単行本4巻までの各ヒロインの登場話数リストも作成いたしました。「あのキャラ、どの話に出てきたっけ?」と読み返す際にお役立てください。

まりあと瑠衣の出番の多さは、さすがといったところ。3巻以降の麻帆の追い上げも凄まじいです。

「なかほご」の可愛過ぎなヒロインアンケート【非公式】

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「なかほご」だけじゃない、ほっぺげ先生の単行本作品

『ゆかひめ!』ほっぺげ先生のルーツがここにある

2008年から2010年にかけて芳文社の「まんがタイムきららキャラット」で連載された、ほっぺげ先生の記念すべきデビュー作。それが『ゆかひめ!』です。

チビっ子メガネ巨乳オタク大食いツッコミ委員長という属性てんこ盛りな主人公・姫宮結花が、それ以上に個性的なクラスメイトたちに翻弄されまくる、とにかくハイテンションなギャグコメディ。百合ネタも多めで、奈々美もこの作品に登場していれば幸せな学校生活を送れたかもしれません。

キャラの名字が駅名に由来している、主人公が巨乳、姉が小説家など、一部の設定は「なかほご」にも引き継がれています。特に、メインキャラのひとり・黒ロン残念美人の黒崎華音は作者のお気に入りらしく、「なかほご」にも麻帆の従姉として再登場しているほど。

最近ほっぺげ先生を知った方にも、ぜひおすすめしたい一作。……と言いたいところですが、紙の本は絶版状態。「なかほご」の人気に便乗して、電子版が配信されることを祈ります。

『世界は妹が支配しました。』魔王になった妹……より恐ろしいヤンデレ姉

「なかほご」の前に連載されていた『世界は妹が支配しました。』は、魔王の力に目覚めてしまった妹・真緒と、真緒を溺愛する姉・悠の双子の姉妹が主人公の4コマ。

もともと優しい性格の真緒は、魔王の力を手に入れても世界征服などは考えず、家でゴロゴロするばかり。むしろ、妹が好きすぎてヤンデレの域にまで達してしまっている悠の方がよほどこわいという……。こっちを魔王にするべきだったのでは? と思えてなりません。

掲載誌(まんが4コマぱれっと/一迅社)のカラーを反映してか、ちょっとエッチな描写が多いのも特徴。ファンタジー要素も豊富で、狼少女やアンデット娘など、ほっぺげ先生の他作品ではあまり見られないタイプのヒロインが堪能できます。

また、同一人物かは分かりませんが、「なかほご」の麻帆に似ているキャラもゲスト出演していて、ファンの方であれば思わずニヤリとするはず。こちらの作品は、電子版が配信されています。

『純喫茶のプリムラさん』苦くて甘い、喫茶店ラブコメ

「なかほご」と並行して、双葉社の「月刊まんがタウン」で連載中の作品が、『喫茶店のプリムラさん』。単行本第1巻が、5月11日に発売されます。

昔ながらの趣を残す喫茶店を切り盛りするのは、19歳のマスター・梗平と、14歳の金髪碧眼美少女・プリムラさん。ふたりは親公認の許嫁ですが、世間の目があるため、このことは2年後まで隠し通さなければいけません。

そんな梗平の気苦労も知らず、プリムラさんは隙あらばキスをおねだりしたり。はたまた、梗平に想いを寄せるキャラまで現れたり……。「なかほご」で培ったラブコメのノウハウが序盤から炸裂する、ほっぺげ先生の集大成ともいえる作品です。

余談ですが、この作品によって、ほっぺげ先生は4つの出版社(竹書房、芳文社、一迅社、双葉社)から4コマ単行本を出したことになります。10冊以上単行本を出している漫画家さんでも、出版社は2~3社である場合が多いため、地味にすごい記録ではないでしょうか。

まとめ

かわいいだけじゃない個性的なヒロインたちと、息もつかせないギャグの応酬が、ほっぺげ先生の作品の魅力。その一方、各キャラが家族や友達を大切にしている気持ちも伝わってきて、性別を問わず楽しめる作品が揃っています。

同じキャラが複数の作品に登場するなどのファンサービスも多いので、「なかほご」で作者を知った方は、ぜひ他の作品も手に取ってみてください!

4コマ好きのフリーライター。萌えかどうかを問わず、4コマなら何でも読みます。個人ブログ「まっしろライター」では、新刊コミックスの発売日前レビューも更新中。

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