Pocket
LINEで送る

遅くなりましたが、ほっぺげ先生、Twitterのトレンド入りおめでとうございます!!! ……なんのことか分からない方は、「ほっぺげ トレンド」でググってみてください。

それはさておき。『純喫茶のプリムラさん』のコミックス第1巻が発売されましたね。『中原くんの過保護な妹』では中盤から増え始めたラブコメ要素が序盤から炸裂する、ほっぺげ先生の集大成ともいえる作品です。

先日書かせていただいた特集記事は「なかほご」中心の内容だったため、本作にはあまり触れられませんでした(書影も出ていなかったので……)。その分、今回は『純喫茶のプリムラさん』の見どころをたっぷりご紹介したいと思います。

あらすじ

神奈川県は宿河原に佇む、ごく普通の純喫茶「東京」(神奈川なのに)。そこでは、19歳の若いマスター・梗平と、北欧出身の色白美少女・プリムラが働いていました。

親公認の許嫁であるふたりですが、プリムラはまだ14歳なので、結婚できるようになるまで許嫁だということは誰にも秘密。だけど、好きな気持ちまでは隠せません。隙あらば抱きついたりキスを迫ったりするプリムラに、梗平はタジタジです。

「東京」にお越しの際は、コーヒーが苦手な方もぜひブラックのままお飲みください。ふたりのイチャつきぶりを見ているだけで、甘さは充分に足りるはずですから……。

感想

世界よ、これがほっぺげラブコメだ

『純喫茶のプリムラさん』は、ほっぺげ先生の作品では初となる純愛ラブコメです。「なかほご」も最近は恋愛ネタが増えてきていますが、基本的には家族ものですし、万が一まりあと「そういう」関係になったら大変ですし。本作の梗平とプリムラは親公認の許嫁なので、どれだけベタベタしても問題ありません。

ふたりの出会いは、本編の9年前までさかのぼります。風来坊の父親に連れられて世界各地を旅していた梗平は、ある日プリムラが暮らす里に迷い込みます。親同士が仲良くなったことで、自然とふたりも意気投合。言葉は分からなくても、想いは通じあえる。いつしかふたりは、将来を約束する関係に――。

という、まったく隙がない設定。良い意味で嫉妬心すら湧かず、「あ、はい、もう結婚なさってください」としか言えない。デビュー作の『ゆかひめ!』から読んでいた身としては……という古参アピールで恐縮ですが、ほっぺげ先生、こういう男女ラブコメが描きたかったんだろうなあと感慨深いです。

純喫茶「東京」の過保護なマスター

北欧出身ということもあってか、14歳にしてはかなり発育がいいプリムラ。日本語はテレビの時代劇などで覚えたらしく、「~だぞ」と口調はかなり男勝りです。そのギャップもまた良し。

そもそも、なぜプリムラが「東京」で働いているかというと。6年前に梗平親子が彼女の住む里を旅立ち、その間も梗平を忘れられず、日本まで追いかけてきたのだそうです。許嫁の約束をしている以上、結婚できる年になったら梗平の方から迎えに行くつもりだったのかもしれませんが、待ちきれなかったのでしょう。

それだけの行動力があるプリムラですが、中身は年相応のお子様。彼女をお使いに行かせることになったときも梗平は心配でたまらず、友人や配達先のお客さんに根回しして、さながら「はじめてのおつかい」状態に……。未来のお嫁さんなのだから、過保護なくらい大切にしてあげないといけませんよね。

プリムラさん以外の残念過ぎなヒロイン

ひと癖ある女性キャラを描かせたら右に出るものはいないほっぺげ先生のこと、本作のヒロインがプリムラひとりであるはずはありません。簡単にではありますが、他のヒロインたちの紹介もさせていただきます。

桐生葵(きりゅう・あおい)

声は大きいけど、他の部分(頭も含めて)は色々と小さい女子高生。梗平とは家族ぐるみの付き合いで、梗平から見れば妹のような存在。しかし、葵自身は梗平のことを……?

こういう「おバカキャラ」は、ほっぺげ先生の他作品にもお約束のように登場していたのですが(「なかほご」の京子、『ゆかひめ!』の唯など)、きっちり恋愛にも絡んでくるあたり、本作の方向性を感じます。

カトレア

代々、プリムラの一族のボディーガードを務めている家系の出身で、プリムラとは幼馴染のような間柄。

幼いころから男性と一緒に鍛錬をしていたせいか、過度の筋肉フェチに。日本には梗平の父を追ってやって来たそうですが、成長して「いい体」になった梗平にも興味が出てきたらしく、プリムラから警戒されてしまっています。

水本香澄(みずもと・かすみ)

「東京」の店舗の大家さん兼、焙煎担当の店員さん。梗平とプリムラが許嫁であることを知っている数少ない人物で、梗平の父がいない間のふたりの保護者代わりでもあります。

25歳とは思えないほどの色気の持ち主。極度に人見知りな点を除けば、本作のヒロインの中では比較的常識人に見えますが、溺愛している弟のことになると……。




ましろましろ

読んでいただくと分かるように、プリムラを含めたヒロイン4人中、3人が梗平に好意を持っているという状況です。梗平、コーヒーの粉で粉塵爆発しろ。

まとめ

というわけで、『純喫茶のプリムラさん』をレビューさせていただきました。

前述の通り、梗平のことが好きなヒロインが何人もいるため、これが今後の展開にどう影響していくのかも気になるところ。すでに許嫁の約束を交わしている以上、梗平がプリムラ以外の女性になびく可能性はゼロだと思いますが……、ひと波乱くらいはありそうです。

また、本作でほっぺげ先生に興味を持たれた方は、ぜひ他の作品も読んでみてください。手前味噌ですが、先日ほっぺげ先生の作品全体の特集記事を書かせてもらいましたので、こちらも参考にどうぞ。

4コマ好きのフリーライター。萌えかどうかを問わず、4コマなら何でも読みます。個人ブログ「まっしろライター」では、新刊コミックスの発売日前レビューも更新中。

Pocket
LINEで送る