『姉なるもの』2巻はクトゥルフ系ホームコメディの2巻目です。物語内の時間進行が緩やかなため、まだ夏休みは終わらず、夏ならではの話題が多めになっています。具体的には汗で透けるブラウスや、水着など、お色気全開のサービス回が入っているのがポイントです。

千夜の夕に対するかほごっぷりはパワーアップしており、その空回り具合から官能的なシーンに突入することがままある状態です。何せ人間と理性の感覚が異なるため、フェチズム的な行為や健全な漫画でアウトにならない程度なエッチな行為を普通に要求してくるからです。

1巻よりもエロ分がパワーアップしていて、特に胸が強調されるシーンや、物を食べるシーンなど、夕が無意識に誘惑されるシーンが多めになっています。夕の生い立ちなどシリアスな部分は残っているため、ギャップも含めて楽しみたいポイントになっています。

あらすじ

冒涜的な存在である千夜は少年夕のお姉ちゃんになって欲しいという願いをかなえるため、平和な日常を過ごしています。ケガをした時にツバをつければ治ると教えられ、夕がケガをしたときに迫ったり、夕の血を吸った蚊に過剰反応するなど過保護ぶりは加速していきます。

人間の姿で暮らしてはいるものの、千夜には人間の常識がかけています。なんでもないことがトラブルになってしまうケースが多く、そのほとんどがセクシーなオチにつながっているのがポイントです。とはいえ、もともとの邪神・悪魔としての存在であること、あくまで願いをかなえるための契約であることなど、危うさを感じさせるシーンも織り込まれています。

セクシーシーン多めでも、二人の内面の変化や絆の深まりなどを描く描写も増えてきます。セクシートラブルを満喫しつつ、いつか来る別れの予感や日常が壊れる危うさを感じさせながら、次巻へと続く流れになっているのです。

感想

ホラー分よりもエロスが目立つセクシー&フェチズムぶりが進化

2巻の見所はなんといっても、夏真っ盛りの衣服の表現です。千夜の服が汗で透けてブラが見えるシーンなどが多く、巨乳好きにはたまらない内容になっているからです。シャワーなどを浴びる頻度も高く、肝心なところは見えないものの着替えシーンも存在します。かえって妄想がはかどるタイプの人にはドストライクになっていて、人気の理由にもなっています。実際に姉なるもの2巻は大手通販ショップのファンタジー系コミックの売上げランキング1位を獲得するなど、ヒット作として任金を高めているのです。

今回は千夜が触手を使って夕の体をまさぐるシーンや、ディープキスをするシーンなど、かなり過激な描写も増えています。お姉さんになすがままにされたいという人や、フェチズム的なエロス願望を持つ人にはたまらない内容になっているのです。お色気ネタばかりと思うと思わぬオチがつく場合も珍しくなく、千夜の意外な弱点が見つかったりもします。人間とはスケール間の違う存在であっても、苦手なものや不快なものは存在するのです。

2巻は千夜の目の中にハートマークが描かれているシーンが多くなっています。どれだけ夕が好きなんだと突っ込みたくなりますが、とにかくエロさが増しています。1巻は常識がないため全裸のシーンが出てきますが、2巻は服を着ていること、人間社会の常識を学びつつあることからエロの方向性が変化しているのです。直球なシーンもありますが、想像力や妄想をはかどらせるシーンが増えていることも魅力です。水着回などの定番も盛り込まれているため楽しみ方も増えているのです。

徹底的に姉優位の立場が貫かれるため、好みが分かれる部分に

『姉なるもの』はお姉さんが思春期の男子をリードする作品であり、徹底して姉優位になっています。夕が突然成長して千夜をリードするようなことはないのです。そのため、男性が主導権を握ってヒロインを守るような展開が好きな人は受け付けない可能性があります。あくまでお姉ちゃんに甘やかされたい願望がある人や、セクシーなお姉さんの色っぽいしぐさや姿を堪能したい人向けの漫画なのです。千夜は異能の存在ですが、全力でバトルするような相手が現れることもなく平和な日常が繰り返されていきます。

伏線として異形の存在が出てくることもありますが、別れの予兆につながるような緊急性が高い描写は控えられています。何せ千夜の存在が突出して強大なため、大体の事は一人で片付けられそうだからです。人間が対処できるレベルではない高位の存在であるため、邪神同士の戦いにでもならなければピンチにならないのもポイントです。そして、その条件を満たすためには漫画の方向性自体を大きく変えざるを得ないため、予想外の展開になりにくい状態になっています。

『姉なるもの』はあくまでゆるゆるとした日常に、邪神とも悪魔とも呼べる強大な存在が馴染めるかどうかといったギャップを楽しむ作品です。姉優位も1巻から貫かれているコンセプトであり、馴染めない人はとことん馴染めない可能性があるのです。一方で、細かい事はどうでもいいのでおっぱいとお色気シーンがあれば良いという人はすんなり馴染めます。物語時間は夏ということで、薄着で肌の露出が多めなのも魅力の一つになっています。

千夜の無邪気さと残酷さのギャップは相変わらずの見所

『姉なるもの』のもう一つの魅力が、千夜の無邪気さです。人間スケールで物事を考えた経験がなかったため、人間界での生活のほとんどが新鮮に感じる状態なのです。近くの範囲自体が広いのも物が足りないで示唆されていて、目隠しをしても物が見えるなど、スケールの違いが良くわかるようになっています。だからこそ、能力の制限をしつつ日々を楽しむ姿が無邪気で楽しそうに見えるのです。その無邪気さがトラブルの元になるのもお約束になっています。

無邪気さと残酷さは同居が可能で、特に夕に害を及ぼすものには過剰に反応することも多くなっています。今回は蚊に過剰反応を起こすことになり、種そのものを滅ぼそうかとしてしまうというダイナミックぶりも見せてくれます。いっそのこと滅ぼしてくれれば楽なのではと思う読者も多いでしょうが、目立ってしまうと生活が危うくなるため、夕が必死に止めることになります。無意識に本性が出てしまう部分もこの漫画のお約束として楽しめる部分です。

なお、若干夕の視線がエロ方向というか、色香に敏感になっているのもポイントです。夕の視線で胸のラインや腰のラインなどが強調されることも多く、不注意がトラブルの前兆になることも珍しくなくなっています。色っぽいお姉さんが気になってもそれをネタに同行できるわけではないものの、読者の共感を集めやすいのは確かです。夕が素直で奥ゆかしいからこそ千夜が大切にする部分も大きく、二人の掛け合いや関係の変化も楽しめる部分です。

まとめ

『姉なるもの』2巻はセクシー&フェチズムシーン増量で、多くの男性の心をわしづかみにする内容になっています。単純にビジュアル目的でも十分に楽しめ、キャラクターデザインや背徳劇な雰囲気が人気を集めているからです。危うい存在だからいい、支配されたいという気持ちがある男性にはまさにドストライクです。クトゥルフモチーフの美女&美少女物は増えているものの、綺麗なお姉さんに誘惑される漫画が少なかったこともポイントになっています。

お姉ちゃんと少年の立場が逆転しないというコンセプトも健在のため、好みが分かれるのは仕方がない部分になっています。むしろ1巻の時点で振り落としが済んでいるからこそ、全力で描ける部分もあります。千夜以外の女性キャラは登場しないためヒロインに魅力を感じるかがほぼ全てといえる状態ですが、その分魅力を打ち出しやすくなっているのもポイントです。様々な角度のフェチズムが描くためにはプラス要素になるからです。胸だけでなく、腰やお尻など、男性目線で気になる部分は多いはずです。

ストーリーラインの見所は、夕のおじが意識を取り戻し、夕に言葉をかけるようになった点です。次ぎの巻への伏線としてどう生きるのか、千夜との関係をどう説明するべきかといった課題が見えてきます。基本的にゆるゆる日常を過ごしていくシーンが多いため、どこまで物語を引っ張るかも不透明です。先がわからないこと魅力である一方で、終わりが見えれば千夜と夕のやり取りが見れなくなるのかと残念になる部分でもあります。今後の展開に注目したい作品の一つです。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

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記事担当:しらたま。