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突然宇宙人に同居を迫られたらあなたはどうしますか? そこで「やだ」とさくっとフラグを折ってしまうのが『みっちゃんとアルバート』のみっちゃんになります。

かわいい熊のような宇宙人といっても、生き物は生き物です。ペット禁止のマンションやアパートであれば住まわせることができるのかという切実な問題も出てきます。

宇宙人相手であっても情けは無用。フラグをへし折られながら奮闘する宇宙人アルバートは、果たして過酷な地球で生き延びることはできるのでしょうか……

あらすじ

みっちゃんは大学の講義に遅刻しそうになっているところを宇宙船でさらわれ、宇宙人のアルバートからホームステイを提案されます。

講義に遅刻しないために問答無用で断って大学にいこうとするみっちゃんですが、アルバートは天候ロボで天候操作をして大学を休講にすることを条件に交渉を重ねようとします。

ところが、天候ロボは暴走し、落雷でUFOが破壊されてしまうのです。帰る手段をなくしたアルバートはみっちゃんに泣きついて無理やり同居することになるのです。

感想

自分の生活最優先!みっちゃんのドライさとマイペースさが炸裂

宇宙人のアルバートに対して常に鋭いツッコミを入れるのが大学生のみっちゃんことみつこです。みつこは宇宙船に吸い込まれた際も真っ先に出口を探し始めるなど、現実主義者でマイペースな部分があります。

アルバートのホームステイもメリットがないからと即却下し、アルバートが宇宙船を失った際も真っ先に見捨てようとするなどとにかくドライなのがポイントです。

同居をしぶしぶ認めた後も、アルバートに自分がいない時に冷暖房を使うなと指示するなど容赦のなさを発揮します。発想が常に斜め上になっているため、目の付け所も笑いのポイントになっています。

自分のキャラクター性すらなげうつアルバートの奮闘に涙

宇宙人のアルバートはクマ型の宇宙人で、ぬいぐるみのような外見をしています。可愛らしい外見で語尾にクマをつけて喋ります。

注意したいのは、クマは本人の個性付けのために使っているというだけということです。みっちゃんに同居を必死に頼む時は「クマって語尾も控えた方がいいですか?」と聞いてしまう始末です。

キャラクター性をなげうつほど必死になるアルバートとみっちゃんの掛け合いは必見です。しかも、結果的にみっちゃんに振り回され、アルバートが被害を受けることが多いのです。

地球環境と世間の荒波にもまれまくるアルバート

アルバートが戦うのは、生存権をかけたみっちゃんとの戦いだけではないのがポイントです。アルバートは宇宙人であり、地球の環境にもなれていません。人間にはほとんど害が無いものに翻弄されてしまうケースもあるのです。

コーヒーをこぼして体にシミがつき不眠症になる、蚊に刺されただけで体が大きく腫れあがるなど、アルバートの打たれ弱さを象徴するエピソードが搭のように積み上げらることになります。

二つ返事で引き受けたイベントのさなかで酷い目にあってしまうなど世間の荒波にもまれるケースも多く、生きる過酷さを伝えてくれるのです。

まとめ

  • みっちゃんのドライさとツッコミのキレが見所
  • 必死に食い下がるアルバートの姿に涙
  • 環境にも世間にも揉まれるアルバートの苦心

『みっちゃんとアルバート』は宇宙人が地球で生きる厳しさを伝える作品になっています。

みっちゃんのドライな態度と常に読者の斜め上を行くような言動は必見で、アルバートの可愛らしさとのギャップが際立つのがポイントです。

季節イベントを積極的に取り込みつつ、それに振り回されるアルバートの姿がコミカルに描かれるなど、笑いどころは多いのです。

 

月10冊程度、年間100冊超の漫画を読むフリーライター。非定期で友人と百合漫画を語る会を開きますが、ジャンルは不問で何でも読みます。

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