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男なら誰しもが一度は考えたことがあるでしょう。「優しくてかわいい妹が欲しい!」と。「現実の妹はそんないいもんじゃない」とかそんな話は知ったこっちゃありません。妹を持つ者にしかわからない真理があるのと同様に妹を持たざる者にしか理解できない欲望というものが存在するのです

ラブコメにおいてはもはや必須級とも言える妹の存在。義妹設定でヒロイン候補の一人に加えるもよし。実妹ならば互いを異性として意識するシーンを描くだけで背徳的なドキドキ感を演出できますし、単純に子供らしい妹としてのかわいさを強調するだけでも我々は喜んで飛びつきます。それほどに妹とは万能で特別な存在なのです

今回ご紹介する『シスコン兄とブラコン妹が正直になったら』はそんな兄妹間の恋愛を描いた作品。しかも、実妹!後々、実は血が繋がってない設定が明かされる可能性も0ではありませんが、いわゆる近親愛を描いた本作は甘々な妹萌え要素と禁断の愛という重いテーマ性を抱えたスイート&ビターなテイストに仕上がっています

あらすじ

律と詠は仲のいい兄妹。二人は毎日のように好きなゲームで遊び、楽しい日々を送っています。それは誰もが羨む理想的な兄妹関係でした

高校生である二人はもういいお年頃。二人とも恋人はいないものの、恋愛にまったく興味がないわけではありません。そんな折、律はクラスメイトに合コンに誘われます。

合コンに参加するもののいまいち盛り上がれない律。その後も度々友達から誘いがきますがその度に詠と過ごす時間は減っていきます。律は詠と過ごす時間がなくなっていくことに耐えきれなくなり、詠を恋人と偽ることで友人の誘いを断る作戦に出ます。こうして始まった律と詠の仮初の恋人関係は、二人の心を大きく揺さぶり始めます……。

本作の見所

シンプルにかわいい詠の魅力

主人公・律の妹であり本作のヒロインである詠。膝下まで伸びたツインテールが特徴の彼女はシンプルにかわいい。ストレートにかわいい。ツインテ+妹の安定感はやはり素晴らしいですね。個人的には右の不思議の国のアリスっぽい詠にやられました。かわいすぎる……。

詠は見た目もそうなんですが中身もいい意味で癖がありません。ぞんざいに扱われれば口をとがらし、優しくされれば顔を赤らめ、律への想いはストレートに表現しつつもなかなか素直になれないいじらしさも兼ね備えている。正に我々が思い描く理想の妹キャラとして強い存在感を放っています

キャラクターのビジュアルは少なからずその内面を表す記号としての役割を持っています。その点、詠は内面がそっくりそのまま見た目に表現されているキャラクターなので表紙や試し読みでピンときた方には手放しでオススメできます!

甘々で理想的すぎる兄妹関係

律と詠の兄妹関係には我々の思い描く理想の兄妹像が見事に反映されています。いっしょにゲームで遊んでくれて、お弁当も作ってくれて、甘え上手で優しくて、お兄ちゃんのことが大好きな妹……ってこれもう完璧じゃないですか?

妹ポジションが持つ最大の強みといえばやはり距離の近さ。年頃の女の子とひとつ屋根の下で暮らすってよくよく考えると相当なことですよ?そんなのほぼほぼ恋が芽生えるに決まってます!詠はその強みを最大限に活かす形でアピールしてくるため、並大抵の読者ではあっさり心を持っていかれてしまうことでしょう

恋人を演じることで、これまで兄弟愛として捉えてきた感情が本当に兄妹としての愛情なのかわからなくなり、翻弄される二人の姿にはかなりキュンときます。重度の妹萌えの方はうらやましすぎて憤死してしまう恐れもありますのでくれぐれもご注意を……。

切なさほとばしる仮初の恋人関係

ひょんなことから恋人を演じることになった律と詠。外では仲睦まじいカップルですが、家に帰れば普段通りの兄妹に戻ります。ここまで散々、妹萌えについて語ってきましたが、結局の所、血の繋がりという壁はあまりに大きすぎる……

外で恋人を演じる内に、兄妹でなければならないはずの家の中でも二人の気持ちは暴走を始めます。互いのことが好きなのに、その恋心を生み出すきっかけとなった兄妹関係そのものが二人の邪魔をするというのはなんとも皮肉なことです。

兄弟間の恋愛を描いた作品には様々な結末が考えられますが、やはり実の兄妹の場合は結ばれないことが多いです。律と詠のイチャイチャを楽しみながらも、この切ない恋の行く末がどうなるのか見守っていきたいところですね

まとめ

  • 詠の見た目がツボな人にはかなりオススメ
  • 二人の兄妹関係には我々の理想が詰め込まれている
  • 実兄妹の切ない恋の行く末にも注目

兄妹モノの王道をいく『シスコン兄とブラコン妹が正直になったら』は妹萌えの方にはぜひとも読んでいただきたい一作です。とにかく、詠がかわいい……。

また、実兄妹の恋愛を描いているだけに今後の展開も気になります。結ばれないなら結ばれないでどういった落とし所を設けるのか、結ばれるなら結ばれるでどうやって読者を納得させるのか、作者である葉乃はるか先生の腕の見せ所だと思います。要注目!

物語の行間に潜む感情の機微を炙り出せるような記事を書きたいです。ショートカットで元気な女の子が大好きなので、オススメの作品があったらご一報ください。

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