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わずか10歳の魔法使いの少年ネギ・スプリングフィールドが女子校で担任を務めることになってしまう「魔法先生ネギま!」。今回は、前巻からの続きとなる「京都修学旅行編」が収録された単行本第5巻のレビューをさせて頂きたいと思います。

前巻で京都への修学旅行に旅立った麻帆良学園3-Aの面々と、担任を受け持つネギ。しかし楽しいはずの修学旅行は、西洋魔法使いと敵対する「関西呪術協会」の手によって台無しにされてしまいます。関西呪術協会はどうやらネギのクラスに在籍する近衛木乃香の身を狙っているようで、ネギは修学旅行の引率をしつつ生徒たちを守って戦わざるを得なくなってしまいました。

そして5巻では、前巻にも増して関西呪術協会との闘いが激化していきます。バトル要素多めの巻になっていますが、とあるキャラクターがネギに告白するエピソードも収録されており、萌えマンガとしての見ごたえもバッチリです!詳しくは、以下のレビューでご紹介したいと思います。

あらすじ

京都にて修学旅行を楽しむ麻帆良学園3‐Aのメンバーたち。そんななかネギは修学旅行と並行し、学園長の依頼で関西呪術協会の長とコンタクトを取る任務を遂行しようとしています。ところが関東の魔法使いをよく思わない関西呪術協会によって、ネギの任務には次々と妨害が入ります。

これまでなかなか姿を現さなかった関西呪術協会の刺客でしたが、ついにネギは刺客たちと対峙することに。すでにパクティオーを結んでいる明日菜の力も借りつつ、ネギと関西呪術協会がとうとう正面衝突します。今作始まって以来の激しいバトルがここから始まります。

一方で、ネギがそんな激しいバトルを繰り広げているとは知らない生徒たちはのんきに「ラブラブキッス大作戦」なるイタズラを開始します。影でネギに好意を抱いている女子生徒たちが、夜な夜なネギのくちびるを奪おうと暗躍し始めるのでした。果たしてネギは関西呪術協会を相手にしつつ、迫りくる女子生徒たちから貞操を守り抜くことができるのでしょうか!?

感想

ハーレム系マンガの真骨頂?ラブラブキッス大作戦

5巻は前半と後半でエピソードの内容がガラリと変わる感じの巻でした。後半はバトル展開が主なのですが、前半は可愛い女子生徒たちがラブコメを繰り広げる萌え系展開がメインになります。なかでも、前巻でネギの正体を見破ってしまった朝倉和美が開催した「くちびる争奪!修学旅行でネギ先生とラブラブキッス大作戦」というイベントが見どころです。修学旅行の夜に開催されたこのイベントに参加した女子生徒たちは、こっそりネギのくちびるを奪うために暗躍し始めます。

いくらネギの好感度が高いとは言っても、このイベントにクラスの女子全員が参加したわけではありません。即答で参加を表明したのは、これまでのエピソード中でネギと恋愛フラグの立っているメンバーがほとんどです。ラブラブキッス大作戦に参加したメンバーは、古韮・楓・千雨・委員長・風香・史伽・まき絵・裕奈・のどか・夕映の10名。確かにこれまで登場したメンバーがほとんどですが、それにしても赴任数ヶ月で10名もの女子生徒と恋愛フラグを立ててしまうネギって…男としては完璧だけど、先生としてはどうなんでしょうか。

一応、このイベントには「豪華景品」が出るということになっており、女子生徒たちは豪華景品を目指して頑張るというていを取っています。とはいっても、なかには何名か「ネギ先生とのキス」そのものが目的になっている生徒がいるようで、見ているこっちもニヤついてしまいます。そして忘れてはいけないのが、このマンガでキスといえば魔法使いと契約を結ぶ「仮契約(パクティオー)」を意味するということ。そう、実はラブラブキッス大作戦の裏では、ネギと女子生徒たちにパクティオーを結ばせようとする「あるオコジョ」が暗躍しているのでした…

バトル展開が多過ぎると感じる読者も…

魔法先生ネギま!は基本的に萌え系マンガですが、巻を追うごとにバトル展開が多くなってきます。読者を飽きさせずに進めるストーリー構成は見事なのですが、純粋な萌え系マンガとして読み進めていた読者はこのあたりから好き嫌いがハッキリ分かれます。バトル系萌えマンガとして読める方には面白いマンガでも、ほんわかした日常系の萌え系マンガが好きだという読者はここで読むのをやめてしまうかもしれません。個人的にはオススメしたいマンガなのですが、魔法先生ネギま!にバトル展開を導入したことについては賛否両論分かれてしまいました。

特に、5巻の後半はほとんどがバトル展開になっています。今後の展開でネギのライバルとなる「犬神小太郎」や「フェイト・アーウェルンクス」が登場することにより、戦いは激化していきます。この2名は最終巻まで出続ける重要キャラクターですが、この2名と切磋琢磨し始めてしまったことがバトル展開に拍車をかけてしまった気もします。同じ作者の前作である「ラブひな」は温泉宿を舞台にしたほんわか系萌えマンガでしたが、魔法先生ネギま!は全く違う方向性に進んでいきます。前作の大ファンだった方ほど、魔法先生ネギま!のバトル展開に意を唱える方が多いような気もしますね。

とはいっても、ストーリー自体はむしろ面白くなっていくのでご安心ください。あくまで私の考えですが、きっと麻帆良学園から出ない単なる萌え系マンガだったなら魔法先生ネギま!は名作として語られることは無かったでしょう。バトル展開を取り入れたことで一見ギャグに見えるやり取りが後に伏線だったと明らかになったり、ネギの父親が行方不明になっていた件なんかも重い話ではなく熱い展開として取り扱うことができるようになりました。展開の違いに戸惑ってしまう読者がいるのも納得できますが、どうかここで見放さず最後まで読み進めてほしいものです。

ついにネギに告白をする女子生徒が…!?

バトルからラブコメまで読み応えバッチリな5巻でしたが、一番の醍醐味を選ぶなら、のどかがネギに告白したシーンではないでしょうか。ヒロインが31人もいるこのマンガ、ネギ先生に好意を抱いている生徒はすでに1人や2人ではありませんでしたが、実際に告白したのはのどかが一番乗りとなりました。考えてもみれば、のどかはかなり序盤からネギと関わりを持っていたメインヒロインのひとりなので、順当といえば順当ではありますね。中学生が10歳の男の子に告白するシーンだけにかなり初々しく、読んでいるこっちがソワソワとしてしまいます。

のどかの勇気ある告白の結果がどうなったのかは、5巻を読んでみてのお楽しみということにしておきます。ただ、告白の結果はともかくとして、のどかは告白の結果としてネギとパクティオーを結ぶことには成功します。なんて、それを言ってしまうと告白の結果をすっ飛ばしてネギとのどかがキスをしたことは確定になってしまいますけど…まぁ、ネギはこれまでにも恋愛関係に無い女の子たちとどんどんキスをしていますから、そこはご愛敬ということで。

ちなみにパクティオーを結んだ契約者は「アーティファクト」という能力を手に入れるのですが、このときのどかが手に入れたアーティファクトが「いどのえにっき」です。ここからしばらくはギャグ的な能力として使用されることが多い「いどのえにっき」ですが、徐々に魔法先生ネギま!の世界観を語る上で欠かせない能力として頭角を現し始めます。この能力が今後の展開にどう絡んでいくのかという点にも注目しておくと、ファンタジー作品としてもかなり楽しめますよ。

まとめ

というわけで今回は、魔法先生ネギま!第5巻のレビューをさせていただきました!巻数が進むにつれてバトル展開が増えていくこの作品ですが、5巻のバトルはかなり本格的でした。小さなコマで明日菜が「マンガちがうっ!」とメタ的なツッコミをしてしまうほど、本格バトルマンガになってきています。そういった意味では、魔法先生ネギま!は普段は萌え系のマンガをあまり読まないという方でも楽しめる良作だと感じました。バトル系の少年マンガがお好きな方にもオススメしたいです。

もちろん、萌え系マンガ好きの方にも安定してオススメできますよ!魔法先生ネギま!はなんといっても萌え系マンガ界の第一人者である赤松健先生ですから、萌え要素は抜かりありません。前半の「ラブラブキッス大作戦」のくだりや、のどかがネギに告白するシーンなんかは、まさに萌えマンガといったエピソードでした。あと、個人的には「ちびせつな」の登場がかなり好きでした。いつもクールな刹那の式神があんなに可愛らしいなんて…ファンが喜ぶ小ネタを随所に挟んでくれるのも、魔法先生ネギま!の魅力のひとつだと思います。

そしていよいよ次巻は、3巻に渡って続いた「京都修学旅行編」にいよいよ決着がつきます。敵の総本山・関西呪術協会に乗り込んだネギと生徒たちは果たして無事に任務を遂行することができるのでしょうか?猿女やフェイトたち刺客は、このまま大人しく引き下がってくれるのでしょうか?熱いバトルが続く京都修学旅行編のクライマックス、ますます見逃せない展開が続いていきますよ!ちょっとだけネタバレすると、次巻には麻帆良学園に封印されているはずの「あのキャラクター」が味方となって再登場します!

オススメ度
★★★★★★★☆☆☆ ★7

記事担当:だいなごん

二次元の世界が好きすぎて脱サラし、マンガ・アニメ専門のライターになってしまったヤバい人です。
朝から晩までマンガを読んではレビュー、アニメを見てはレビューという二次元漬けの日々を送っています。

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