Pocket
LINEで送る

わずか10歳の魔法使いの少年ネギ・スプリングフィールドが女子校で担任を務めることになってしまう「魔法先生ネギま!」。今回は、長く続いた「京都修学旅行編」がクライマックスを迎える単行本第6巻のレビューをさせて頂きたいと思います。

前巻では猿女・フェイト・犬神小太郎ら「関西呪術協会」との激しい戦いに生き残ったネギ。6巻ではとうとう関西呪術協会の総本部にたどり着き、敵軍の長との対談に臨みます。これでようやく任務完了…かと思いきや、関西呪術協会の刺客たちが最後の手段に出てしまい、戦いはますます激化していきます。

そして、3‐Aに所属する生徒たちの「秘密」が次々と明らかになっていくのもこの巻の醍醐味です。木乃香の父親がとある重要人物だったり、刹那の正体が人間ではなく○○だったり、龍宮が只者ではないことが明らかになったり…京都でのバトルが最終局面を迎え、ネギだけでなく3‐A生徒たちが総力をもって戦う熱い展開が続きます!

あらすじ

刺客との戦いを潜り抜け、ようやく関西呪術協会に辿り着いたネギ一行。敵の総本部に乗り込むことで緊張が高まる一同でしたが、何故か到着と同時に大歓迎を受けてしまいます。実は、関西呪術協会はネギの同居人である近衛木乃香の実家でもあったからです。

「総本部にいれば刺客たちも手を出せない」という言葉の通り、関西呪術協会の総本部には何百人単位の魔法使いが揃っていました。任務も遂行して一安心…と安堵するネギでしたが、なんとこの状況に至ってもなお、刺客たちは全くあきらめていませんでした。なんと、関西呪術協会に在籍する魔法使いたちを魔法で石化させてまで、木乃香を誘拐しようとし始めたのです!

味方の魔法使いたちが石化してしまった以上、木乃香を守るためにはネギ1人で強力な力を持つ刺客たちを相手にしなければなりません。この不利な状況に絶望しかけるネギでしたが、クラスの仲間たちを助けるため、力を隠し持っていた3‐A生徒たちが動き出すのでした…!

感想

ネギのピンチに生徒たちが駆け付ける!

前巻ではギリギリの戦いを生き延びたネギ。6巻の冒頭ではようやく関西呪術協会の総本部に辿り着き、久しぶりに穏やかな時間が流れます。敵だらけかと思われていた関西呪術協会ですが、実はネギに襲い掛かっていたのは関西呪術協会のなかでもごくごく一部の過激派で、その長はかなり友好的な人物でした。なぜなら、関西呪術協会の長である「近衛 詠春」は木乃香の父親であり、ネギの父親と親しい仲であったことまで明らかになったのです。近衛 詠春は過激派の鎮圧を約束してくれただけでなく、関西呪術協会をあげての歓迎会まで催してくれました。

ところがその夜、関西呪術協会の総本部に刺客たちが侵入してきました。味方の魔法使いたちは全員石化され、ネギは恐るべき力を持った刺客たちと1人で戦わざるを得なくなってしまったのです。さらに刺客たちは大量の魔族を召喚して木乃香までさらってしまったため、ネギは今までで最大のピンチを迎えます。すでにパクティオーを結んでいる明日菜と木乃香がいるとはいえ、相手の数が多過ぎて対処できるような状態ではなくなってしまいました。

…と、これだけのピンチを迎えたネギがどうなるのかというのが6巻で一番の見どころです。結果から言ってしまえば複数人の「助っ人」が駆け付けるのですが、やはり主人公がピンチになった局面で助っ人が現れるという展開には燃えてしまいます。やってくる助っ人は全員ネギの受けもつ3‐Aの生徒なのですが…あの中の誰が魔族や魔法使いたちと戦うほどの力を隠し持っていたのかは、実際に6巻を読んで確認してみてください!これまで後手後手だった刺客との戦いも、助っ人を交えたことで溜まったフラストレーションを一気に解消してくれます。

いつもの萌え要素はちょっと少なめ

この巻は、萌え系マンガとしては「萌え要素」がちょっと少なめです。全く無いとまでは言いませんが、10話収録されているうちの9話がバトル中心の展開なので、萌え系マンガとして読むにはちょっと物足りないかもしれません。ただ、ここまでの伏線を一気に解消していくストーリー自体はかなり面白いので、萌え系マンガとして読んでいる方にもここはグッとこらえて読み進めていただければと思います。バトル要素メインで読んでいる方とっては、文句なしに面白い巻だと思うんですけどね。

ただ、6巻に収録されている一番最後のエピソード「53時間目 思い出の京都」だけは萌え要素に全振りした内容となっています。京都修学旅行編で起こったトラブルが解消されたあとの後日談的なエピソードなのですが、ここでようやく平和な修学旅行を楽しむ3‐A生徒たちの姿を見ることができます。写真担当の朝倉が班ごとに記念写真を撮っていくのですが、わかりやすく「入浴シーン」や「着替えシーン」が多めになります。今まで色気のないバトル展開が続いただけに、一気に日常に引き戻される良回でした。

また、萌え要素というと少し違うかもしれませんが、「刹那の正体」もかなり可愛らしくて良かったです。ここまで正体をひた隠しにしてきた刹那でしたが、正直読者からすれば「その状態でも充分かわいいのに…」といった感じです。とはいえ一応、刹那の正体が明かされるシーンは作中でも割とシリアスな展開ではあったのですが…ネタバレになってしまうので刹那の正体が何だったのかについては、まだ読んでいない方のためにあえて伏せておきます。

エヴァンジェリン再登場!その強さは圧巻…!

先ほど「ネギのピンチに複数の助っ人が来る」と言いましたが、どうしても1人だけ紹介させてください。タイトルにもある通り、この巻では「エヴァンジェリン」がネギを助けるために麻帆良学園からすっ飛んできます。エヴァンジェリンといえば3巻でネギと激闘を繰り広げた吸血鬼の真祖…一応和解しているとはいえ、完全なネギの見方という感じではありませんでした。しかし再登場したエヴァンジェリンは、どうも以前より性格が丸くなっている感じがします。彼女なりに、ネギのことを認め始めている証拠かもしれませんね。

ネギの父親であるナギ・スプリングフィールドかけられた呪いの力によって麻帆良学園から出られないはずのエヴァンジェリンですが、ネギを助けるため特例的に外出が認められます。エヴァンジェリンがかつてネギと戦ったときは「登校地獄」の呪いのせいで弱体化していたらしく、一時的に呪いが解かれたエヴァンジェリンは全盛期の力を以て敵と戦います。かつての強敵が味方として登場するという展開だけでも充分熱いのに、さらにチート級の強さを発揮するシーンには思わず胸が高鳴ります。

今回エヴァンジェリンが戦ったのは「リョウメンスクナノカミ」という作中最強クラスの鬼神です。もともと関西呪術協会の刺客たちが木乃香を狙っていたのは、封印されていたリョウメンスクナノカミを彼女の魔力で復活させるためだったのですが…ハッキリ言って今のネギでは到底倒すことのできない強敵相手にサクサクっと立ち回るエヴァンジェリンの姿を見ていると、一気にファンになってしまいました。感動が薄れないよう詳しい描写は省きますので、続きはぜひ6巻で確認してみてください。

まとめ

今回は、魔法先生ネギま!第6巻のレビューをさせていただきました!萌え系マンガとして読み進めてきたこの作品ですが、6巻はほとんど全体がバトルオンリーの展開でしたね。ストーリー自体は面白いのですが、萌え要素を求めている読者にはちょっと物足りないと言われても仕方ないでしょう。ただし、ネギの助っ人に来る生徒たちを中心にして、活躍するキャラクターが多い巻でもあったので個人的には大満足でした。ネギと明日菜や刹那がお風呂場で遭遇するシーンなど、割と小ネタも多かったです。

また、この巻ではネギが新たに2名の生徒とパクティオーを結びます。パクティオーによって得た能力が今後の展開にも大きく関わってきますので、見逃さないようにチェックしておいてください。それにしてもネギと女子生徒がパクティオーを結ぶたびに「教師が女子生徒に次々と手を出すのってどうなんだろう…」という考えが頭をもたげてしまいますが、そこは考えないようにしておきましょう。これだけ多くの美女とキスをした羨ましい限りのネギ先生ですが、果たして最終的に誰と結ばれるのでしょうね。

さて、そんな魔法先生ネギま!ですが次巻からはいったん日常回へと戻ります。長かった修学旅行編を終え、3‐A生徒たちとネギは麻帆良学園に帰っていきます。しかし修学旅行でいろいろあっただけに、今まで通りの日常を過ごすということは無さそうです。今回で新たにパクティオーを結んだ女子生徒たちを含め、より絆の深まったネギとヒロインたちは新たな目標に向かって動きだします。6巻は萌え要素が少なかっただけに、次巻には萌え系マンガ好きの皆さんご待望の展開も期待できそうですよ!

オススメ度
★★★★★★★☆☆☆ ★7

記事担当:だいなごん

二次元の世界が好きすぎて脱サラし、マンガ・アニメ専門のライターになってしまったヤバい人です。
朝から晩までマンガを読んではレビュー、アニメを見てはレビューという二次元漬けの日々を送っています。

Pocket
LINEで送る