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わずか10歳の魔法使いの少年ネギ・スプリングフィールドが女子校で担任を務めることになってしまう「魔法先生ネギま!」。今回は、衝撃の事実が次々と明らかになる単行本第12巻のレビューをさせて頂きたいと思います。

前巻より始まった麻帆良学園最大の格闘イベント「まほら武道会」。ネギは格上の魔法使い・タカミチとの激戦をなんとか制し、2回戦へとコマを進めました。しかしトーナメント形式のまほら武道会は先へ進むほど激化するため、まだまだ油断はできない状況です。

まほら武道会に沿って物語は進んでいきますが、この巻では思わぬ事実が次々と判明していきます。ストーリーの本筋とはそんなに関係ないかと思われていたまほら武道会ですが、実は参加者のなかにとある重要人物が紛れ込んでいたのです。詳しくは、以下のレビューで解説させていただきたいと思います!

あらすじ

タカミチとの激戦を制し、どうにかまほら武道会1回戦を突破したネギ。大いに盛り上がりを見せたネギVSタカミチ戦の後も、明日菜VS刹那戦、小太郎VSクウネル戦と実力者同士の戦いが続きます。1回戦で遥かに格上の相手を倒したネギですが、この先にも強敵がうようよ残っています。

魔法関係者が多く参加したために有り得ないほどのレベルの高さとなってしまったまほら武道会は、ネット上でも評判になり始めました。しかしあまりに評判が立ち過ぎ、明らかに物理法則を無視したネギたち参加者に対して「魔法を使っているのではないか?」という憶測が飛び交うようになります。

それでもバレないとタカを括っていた魔法関係者たちですが、千雨だけが「まるで誰かが魔法を流行らせようとしている」と気づき、ネギも不穏な空気に気付きます。果たして、まほら武道会を利用して魔法の存在を広めようとしている黒幕は一体だれなのでしょうか。

感想

クウネル・サンダースの正体はなんと…!?

まほら武道会に参加しているメンバーは半数近くがネギの受け持つ3‐Aクラスの関係者でした。実際、ここまでに登場した3‐A関係者以外の選手はほとんどが噛ませ犬といった感じで、中にはほんの数コマでやられてしまった選手もいたくらいです。決勝戦もこのまま3‐Aクラス関係者同士の戦いになるか…?と誰もが思ってしまうところですが、ここへきてとんでもない事実があきらかになりました。なんと、噛ませ犬かと思われていた「クウネル・サンダース」という選手が、ネギの父親であるサウザンドマスターの仲間のひとりだったことが明かされたのです。

魔法使いの世界で伝説の一味となっているサウザンドマスターとその仲間たち。これまでに素性はほとんど明らかになっていませんが、ネギの父親にして伝説の存在であるナギ、木乃香の父親にして関西呪術協会の長である詠春と同等の力を持つクウネルは、間違いなく作中最強クラスの実力者のひとりでしょう。今まで謎に包まれていたサウザンドマスターの仲間のひとりが、こんなところでサラっと登場するというのも意外でした。麻帆良祭は日常回メインでストーリーの核心に近づくことは無いのかと思っていましたが、クウネルの登場で一気に核心に近づいた気がします。

というのも、クウネルはサウザンドマスターに関する「重要な情報」を持っていたからです。ネタバレ防止のため、その情報が何だったのかをここに書くことはできませんが、クウネルの口から飛び出したのはハッキリ言って今後の展開を大きく左右しかねない最重要情報でした。ネギやエヴァンジェリンが何年かけて探し求めても見つからなかったサウザンドマスターの有力情報…その真実は12巻に記されていますので、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

登場キャラクターはちょっと少なめ?

12巻は前巻から始まったまほら武道会の試合が続くので、日常回はありません。選手控え席や客席での会話なんかはもちろんありますが、まほら武道会に出場している以外のキャラクターの出番は少なめになっています。まき絵・のどか・夕映といった非戦闘員のキャラクターは画面にチラッと写る程度の出番しかありませんので、一部のキャラクターのファンにとっては少し寂しい巻になってしまいました。3‐Aクラスの女子生徒のなかには、12巻にたった1コマの出番も無いというキャラクターも少なくありません。

ただしその分、まほら武道会に出場しているキャラクターの出番はかなり多めになっているのも12巻の特徴です。特に、明日菜・刹那・エヴァンジェリンはほとんどのエピソードに登場しますし、それぞれが主役級の活躍を見せる回も用意されています。刹那は人気投票でも連続1位を取っているほどファンの多いキャラクターなので、刹那メインの回が多い12巻が嬉しかったという読者も多いはずです。また、真面目なイメージのある刹那ですが、この巻の刹那は猫耳メイド服という何ともマニアックな服装で戦ってくれるのも見どころです。

明日菜に関しては、過去の秘密まで暴露されるに至りました。今まで展開で、明日菜の過去については様々な憶測が飛び交っていました。しかし12巻の冒頭にて、少なくとも明日菜は「小さい頃はサウザンドマスターたちと共に居た」ということが明らかになったのです。ネギが来るまでは魔法使いの存在すら知らない一般市民であったはずの明日菜が、どうして伝説の魔法使い一行と行動を共にしていたのか…その秘密が明らかになるまでには、もう少し時間がかかることになりそうです。

ついに超の目的が明らかになる!

次々と衝撃の事実が明らかになってきた12巻ですが、ここへきて「超の目的」まで明かされることになりました。前巻では試合後のタカミチを闇討ちするという蛮行に至りつつも、ネギのために時間旅行ができる発明品を貸し出すなど、目的不明の行動が多かった超 鈴音。みんなと同じ3‐Aクラスに所属する女子生徒でありながら、敵か味方かもわからない不気味な存在でした。そんな鈴が12巻にして初めて、どのような目的で行動しているのかを自ら口にしたのです。

細かい説明は省きますが、ザックリ説明すると超の目的は「魔法使いの存在を世間にバラす」ということでした。「魔法使いであることがバレたら罰としてオコジョにされる」なんてルールがあるほど一般市民には頑なに隠されてきた魔法使いの存在ですが、超はそれを平然とバラそうとしていたのです。しかし「魔法使いの存在を全世界に公表することで君に何の利益が?」という問いには答えなかったことから、その行動の裏には更なる真意が隠されているものとみられます。

その真意は定かではありませんが、とにかく現時点での超は「敵」と見なしてよい存在なのでしょう。突然魔法使いの存在を公表されれば世界は混乱に陥るでしょうし、超の目論見を防げなかった魔法先生たちはそれこそオコジョにされかねません。敵は敵でも、超の目的は4巻~6巻に登場した「関西呪術協会」の刺客たちとは全く異質であるといえますね。関西呪術協会の刺客たちは「魔法を世間にバラさない」という最低限のルールは維持していましたが、超はそのタブーを軽く超えてきました。読者にとっても楽しかった麻帆良祭編ですが、ここから少しシリアスな展開に変わっていくのかもしれません。

まとめ

今回は、魔法先生ネギま!第12巻のレビューをさせていただきました!11巻~12巻とまるまる続いてきたまほら武道会ですが、12巻に至っても戦いはまだ終わっていません。この巻の終了時点で大会に生き残っているのは、ネギ・刹那・クウネル・楓の4名です。次巻でいよいよ決着がつくはずですが、果たして優勝するのはどの選手なのでしょうか。順当に行けば主人公のネギが優勝…と言いたいところですが、ネギが刹那やクウネルに勝てるかどうかというと、正直かなり微妙なところですね。

まほら武道会のくだりが長くなりすぎたので、魔法先生ネギま!ファンのなかには「早く日常回に戻ってほしい…」と感じている方も少なくないと思います。もともと魔法先生ネギま!のバトルパートは賛否両論でしたし、確かに面白いんですがヒロインたちの出番が減ってしまうのでバトルをしないでほしいという気持ちも分からなくはありません。まだ日常回のエピソードも数話分まざっていた前巻に比べると、12巻は萌え系マンガとして読む分にはちょっと物足りなかったですね。

ただ、個人的には31人のヒロインのなかで一番刹那が好きなので、12巻は非常に満足いく内容でした。他のヒロインの出番が少なくなっているなか、準決勝まで勝ち残っている刹那にはかなり多くの出番がありましたし、セリフや心理描写も多かったので良かったです。ヒロインの活躍ぶりで判断するなら、12巻は刹那・明日菜・エヴァンジェリンのファンにとっては非常に満足いく内容になっていると思います。その他のヒロインのファンだという読者は、ぜひ次巻以降でどのヒロインにスポットライトがあたるのか楽しみにしていてください。

オススメ度
★★★★★★★★☆☆ ★8

記事担当:だいなごん

二次元の世界が好きすぎて脱サラし、マンガ・アニメ専門のライターになってしまったヤバい人です。
朝から晩までマンガを読んではレビュー、アニメを見てはレビューという二次元漬けの日々を送っています。

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