現代とは異なる高度に科学が発達した世界。そこにある「ネオジム綜合充電社」は現代社会で生きる「気力を無くして倒れかねない人達」に、電力を生きる気力に変換して充電するという事業を行っていました。

その仕事を担うのはネオジム社にOLとして勤める通称「充電ちゃん」。そんな彼女らの中の一人、落ちこぼれだが懸命に人を助けようとする「ぷらぐ・クライオスタット」という女の子がこのお話の主役です。

ふとした切っ掛けで現代社会パラレルの住人である「閃登」と出会い協力を得て、自分の充電方法に確信を得ていくぷらぐ。非情だが優秀な同僚の「アレスタ」とも協力し合ううちに次第に打ち解けていったのでした。

あらすじ

4巻のメインキャラクターは閃登の妹である「はこね」の親友「依緒乃」。彼女の閃登の想いに気付いているはこねは、依緒乃にストレートに閃登との進捗をたずねます。

遠慮がちだったはこねがそんな風にストレートに恋の話をしたり、自分の意見をハッキリと主張する様子に何かがあったのだろうと依緒乃は察します。

そんな依緒乃がとある失敗で落ち込んだ際に、閃登が慰めるつもりで彼女に言った一言が依緒乃を大きく傷つけます。その結果依緒乃は大きく気落ちし「要充電対象者」となってしまうのでした。

感想

20話にて、依緒乃に続きアレスタが閃登争奪戦に参戦の模様

一人懊悩するぷらぐの元にアレスタが来て、彼女と依緒乃の件について会話している内にヒートアップし始めぷらぐが「ヤキモチでも焼いてんの!?」と指摘したときに、アレスタが頬を赤くし黙ってしまうシーンがとても可愛らしいです(ツボです)。

頭の回転が早く優秀なアレスタは住む世界の違いも理解した上で、閃登への恋心をうっとりと語る姿もヒロイン然としていて非常に好感が持てます。読み手のみならず漫画内のぷらぐも「あ、これは勝てそうにない」とまるっきりモブの立ち位置でアレスタに尊敬すら抱くのです。

委員長的眼鏡っ娘が大好きな読者であれば、自らの想いを語るシーンの可愛らしいアレスタは一見の価値があると言えるでしょう。もちろんツンデレ要素も持った女の子ですので、「今語ったのは私のコトじゃない!」とバレバレな様子でとぼけるのですが。

ぷらぐ自身も閃登への想いに気付き始める

今までぷらぐは閃登のことを「現代社会(パラレル)にいる一協力者」としてしか思っていなかったのですが、閃登に焦がれる依緒乃を見てその想いをハッキリ閃登へ伝えることができるように充電してあげようと思った瞬間、自分の心におこった「充電したくない」という漣に気付きます。

依緒乃からの想いには鈍感なのに、妙なところで鋭い閃登は普段と違うぷらぐの懊悩に気づき、的を射た言葉でぷらぐをたしなめるのですが「いやいや元の原因はお前の鈍感さとデリカシーの無さが原因だからね?」と読者視点で突っ込みを入れたいところですが、結果ぷらぐの目を覚まさせることができるのでした。

20話でアレスタの想いも知り、自分の心の中にある想いが恋心だとハッキリ分かったぷらぐは充電ちゃんの能力を使ってこっそり閃登の家に忍び込み、逆さまの状態で閃登の頬にキスするシーンが強く印象に残り、やっぱり主役なんだなと依緒乃との格の違いを見せてくれました。

チャージ20.5 特別編はサービス回

人の悩みには鋭く、恋心には鈍感な閃登君ですが、一応健全な大学生なのでたまるものはたまります。ぷらぐやアレスタが壁抜けでいつでも自室に入ってくる可能性に(実際何度も入って来ているので)、どう処理しようかと悩む姿に共感できます。

悶々とする閃登君の脳裏には(勝手に自室に入ってくる)逆シチュエーションの様子が浮かぶのですが、ちっとも嬉しくない一ページ前の閃登の脱衣シーンとは対照にぷらぐとアレスタのほぼ全裸の着替え状態は十分なサービスシーンでしょう。

さすが元エロマンガ家、次のページには「アース線で緊縛状態のぷらぐ」や「白い何かをぶっかけられるアレスタ」が描かれ一段レベルの高いサービス描写となっています。最近は元エロマンガ出身で一般漫画を書いている人も当たり前になり、白濁液描写も料理漫画などで描かれるのでさほど珍しくないのかもしれませんが。

まとめ

04巻後半に入ると現実世界で協力していただけだった閃登がぷらぐとアレスタの強制転送命令のあおりを食らってぷらぐ達の世界「ライフ・コア」に転送されてしまいます。異常事態なだけに見つからないようアレスタに保護の提案をされることになります。

ぷらぐや閃登の想像とは違い上層部は事態を把握済みで閃登を捕獲するよう働きかけますが、そのことを説明するため監査役の漏電ちゃんたちにも臥せられていた真実が明らかになるのです。この04巻で「一所懸命な女の子が人々に元気を充電する日常を描くお話」が急転直下で「きな臭い物語」へと変化するのです。

原作者のぢたま某氏はエロマンガの頃から、きな臭く、少々どろりとした話を描くのに定評があるので、同時期連載中の明るく陽気な日常を描くKiss×sisよりファイト!一発充電ちゃん!!の方が氏の漫画的特徴が良く出ていて私は好きですね。Kiss×sisの方も最新刊ではドロドロし始めてきましたがね?。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

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