昔からネコミミを代表として動物と女の子がかけあわさったキャラクターが多数生み出されてきました。かわいい女の子とかわいい動物を組み合わせたらより可愛くなるのは必然。

そして本作にはそんな動物モチーフの女の子キャラクターがたくさん登場します。また動物の生態もしっかり描かれているので自ずと作品世界に引き込まれていくでしょう。

本作は一風変わった動物だらけの高校「シートン学園」を舞台として賑やかな展開が繰り広げられるギャグ調のラブコメ作品となります。

あらすじ

私立シートン学園には多種多様な動物達が通っています。常に争いが絶えない弱肉強食の世界において人間は少なく、主人公の間様人(まざま じん)のクラスには他に女性の牝野瞳(ひの ひとみ)しか居ません。

主人公が昼飯を食べようと食堂へ行くとそこには大狼ランカ(おおかみ らんか)がいました。ランカは独りぼっちですがオオカミなので群れを作りたいと考えていて、ジンは群れの仲間として誘われます。

主人公は誘いを一旦は断るもののランカの人柄に魅力を感じた群れに入り、しつこいランカを邪険にしつつ料理部を設立するなどして賑やかな学園生活を送る事になるのでした。

感想

動物の習性と噛み合った萌えがかわいい

本作には色んな動物が登場するのですがランカがやっぱり可愛すぎます。最初に推したい萌えシーンは第1話の食堂ではじめて主人公とランカが相対する場面です。主人公がランカに近づくと、ランカはオオカミの習性で(エサを取られる…!)と冷や汗ダラダラでびびってしまいます。

それを見た主人公は肉食動物の習性を思い出し、そっぽを向いて「争う気がない」ことを伝えるのですが、このときランカが心底ホッとした表情をするんですね。この表情はもちろんですが、一連の流れの中でころころ表情を変えるランカが可愛らしくてたまりません。

動物のかわいさというのは表裏の無さや心が直接表情に出ている点にあるわけですが、ランカは女の子としてそうした動物の可愛さを見事に体現しています。心底びびって心底安心するキャラクターというのはやはり可愛く愛おしいものです。

動物だからいやらしくないと言わんばかりのキス

続いて、こちらも第1話から。仲間を庇い窮地に陥ったランカを救った主人公はランカの人柄を評価し「群れに入ってやろうか」と持ちかけます。そうしてランカの群れに入るわけですが、群れの一員となるための方法が熱烈なんですね。何とランカが主人公と激しいキスをすることで群れに入れるのです。

これまで無邪気な女の子だっただけのランカがキスするときにはしっかり女の顔になってるんです。ただ根がオオカミなのでキスというより「口元や口内を舐めまくる」という愛情表現になるわけですが、キスの瞬間はもう綺麗な女の人の顔となっています。

もちろんランカにはいやらしい発想は皆無でキスもオオカミとしての本能に従っているだけだったりするのですが、両手を主人公の顔に添えてがっちりホールドからの口付けというのは萌えないわけがありません。ランカが少女ではなく動物としてのメスの側面を見せるありがたいシーンです。

本能に訴えかける素直じゃない萌え

第5話ではネコミミな女の子の猫米くるみ(ねこまい くるみ)が登場します。くるみはネコのゴロゴロ音を自由に発することができ周囲を魅了し思い通りにさせて生きてきました。そこでジン達の料理部をお昼寝部にしようと画策されるのですが、魅了は効かずそれどころか本当の思いを看破されます。

ネコは単独行動をする習性がありますが、くるみは寂しがりやのネコで料理部に入りたかったのです。喜びの表現である「しっぽが立ちっぱなし」だったことをジンに告げられたくるみは顔を真っ赤にさせてしまいます。それまで饒舌だったくるみが黙りこくって硬直しているだけというのは萌え冥利につく光景です。

いわゆるツンデレ的な形の萌えなのですが、本人は本音を隠して上手くやっているつもりなのに実は思いがダダ漏れしていてそれをズバッと指摘されるというのは良いですね。素直になれない女の子にネコを掛け合わせたら本音が見え見えの萌えが誕生しました。ありがたや。

まとめ

『群れなせ!シートン学園』はライトな展開が繰り広げられるギャグ調のラブコメです。気軽に読めて楽しめるので身構える必要はありません。手元に置いておき何となく読み返せば気分も明るくなってくるでしょう。キャラクターデザインが気に入ったならどんどん好きになるはずです。

特に萌えるのがランカです。純粋で信じやすく何事にも全力なランカは見ているだけでもこちらが元気になりそうなキャラクターとなっています。そんな女の子がフト女の顔を見せてくれるので萌えが倍化するのです。ただの少女じゃないという点はありそうでなかった萌えの形かもしれません。

本巻では他にナマケモノやコアラをモチーフとした女の子やランカのお姉さんも登場します。そしていずれもきちんと動物の生態をベースとして描かれているので説得力がある点も魅力です。多くの方におすすめできる楽しい作品となっています。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

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新たに動物を知るきっかけや豆知識も与えてくれるため、何か惹かれるものが1つでもあれば読んでみるのがおすすめです。

記事担当:くもすい