門司雪『アイドルマスター ミリオンライブ!』は「ゲッサン」にて2014年から2016年まで連載された、アイドルマスターミリオンライブ!のコミカライズ作品。その第二巻となっています。

表紙の二人で笑いあっている未来と静香はとても可愛らしく、素敵。本編を読んでからみると更にグッとくるニクいしかけになっています。

着実に登場するキャラクター(アイドル)が増えていく本作。しかし彼女らの魅力は削げることなく、相乗効果でますますどの娘も魅力的に。

あらすじ

最上静香が体調を崩し、代役に春日未来が定期公演のステージに立つことに……というところから第二巻ははじまります。

14歳、最上静香と春日未来、そんな二人の友人で好敵手で”アイドル”な想いが交錯するなかで、物語はさらなる進展をみせていきます。

この二人の関係性はこれからいったいどのような変化を迎えるのでしょうか?ますます目の離せない第二巻です。

感想

ふたりの思いをのせたライブステージ

ある日の定期公演のステージのこと、本来ライブを行う予定だった最上静香が体調を崩し、その代役として春日未来がステージに立つことに。ド新人でステージ衣装を着ることすらはじめての春日未来。もちろん観客の前でライブをするのもはじめてです。

初ステージで慌てふためくこともあったけれど、なんとかライブをこなしていく未来。しかし観客の顔をみると浮かない顔をしている人があちこちに……。それも当然、最上静香を観にきたのですから。そんなお客さんの様子を見た未来は覚悟をきめます。

静香のぶんの歌声も一緒に届ける、そんな決意を。その意気込みで臨んだソロパート。未来は会場に風を巻き起こします。それが第6話「乙女ストーム」。見開きでドカンとアピールする春日未来のコマはとても素敵で感動的です。そしてかわいい。

てづくりのぶどーかんと届けられるアンコール

あの未来が台役に立ったステージから、未来と静香の関係はすこし揺らいできます。未来がステージを立派に果たせて嬉しい気持ち、本当はそこには自分が立つはずだった嫉妬の気持ち。その2つの感情がないまぜになった状況で、ある出来事で二人の間に亀裂が生じます。

そのきっかけは春日未来が学園祭でライブをすることになった…ということでした。そして迎えた当日。第九話「てづくりのぶどーかん」では遂にライブがはじまります。そこで登場する765プロメンバーの一人である望月杏奈がとにかくかわいい。

「みんなおまたせ~~~」(ViViD!)のコマとかめちゃくちゃ良いですね。スイッチの入った杏奈は無敵とのことですが。なるほどこれがそうか!と実感させられます。とてもかわいい。普段のダウナーな杏奈ももちろん、良いのですが。素敵なステージを届けた杏奈たちには、アンコールの声がなげかけられます。

「アイドル! 最上静香 歌います!」

そして校内放送で、未来は最後の一曲を、自分のいちばんのアイドルである、最上静香に歌ってほしい、と心からの思いを伝えます。それが第10話「Catch my dream」で、静香が翼を生やす「次のステージへ!」の見開きはとても感動します。

このシーン、とても感動しますし、ようやく笑顔になった静香の表情がとても良い、かわいいです。ステージにたどり着いた静香は未来からマイクを手渡されます。ずっとアイドルになりたい、アイドルになりたいと静香は語ってきました。

けれど違う、応援してくれるファンが一人でもいるのなら……それはもうアイドルなのです。だからこそ「アイドル!最上静香歌います!」のシーンはとても感動しますし、静香が一つの壁を打ち破ったようで、感慨深いのです。

まとめ

表紙の未来と静香がとても素敵な笑顔を魅せていて素敵ですよね。本編で紆余曲折があることを踏まえると、更に魅力マックスです。限定版もあるのですが、そちらの表紙では静香にマイクを渡す未来の様子が描かれていて、エモーショナルです。

着実に登場するアイドルが増えていくこの作品ですが、アイドルとアイドルの相乗効果で更なる魅力が輝いていきます。それでいて、主役の最上静香と春日未来の二人でしっかりとお話を進めていく構成は見事と言う他ありません。

アイドルマスターを知らない人にもとりあえず読んでみて…とスッと2巻まで渡して布教したい。そんな作品です。さて、もうひとりの主要キャラクターの伊吹翼ですが……第三巻で大きくクローズアップされます。お楽しみに。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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