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現代社会と異なる世界「ライフ・コア」。そこにある「ネオジム綜合充電社」は現代社会で生きる「気力を無くして倒れかねない人達」に、電力を生きる気力に変換して充電するという事業を行っていました。

そんなネオジム社にOLとして勤める通称「充電ちゃん」。そんな彼女らの一人、落ちこぼれだが懸命に人を助けようとする「ぷらぐ」はパラレルと呼ばれる現代社会で「閃登」という男子大学生と協力関係を築きます。

閃登と知り合ったことで少しずつ落ちこぼれから這い上がりながら、優秀な充電ちゃんである「アレスタ」とも知り合い、最初は反目しつつもパートナーとして互いに信頼を深めていくのでした。

あらすじ

ぷらぐ達が住む世界「ライフ・コア」に強制転移した閃登は、一旦アレスタの家にかくまわれるものの、とある事件以降彼らの監視を続けていた監査部の漏電ちゃん「レーカ」と「クラン」にはすでにバレていたのでした。

漏電ちゃんの二人は自分たちの調査でぷらぐの盗電疑惑が解消できた後、その背後にいる人物をあぶり出すために監視を続けていただけで今は敵対してはいないと前回の件を3人に謝罪し、協力を要請します。

そしてその様子を監視モニターで観察していた真犯人は、ぷらぐやアレスタ…そして近江閃登に罪をなすりつけるため、暗躍から一転直接的に介入を始めるのでした。

感想

24話、ヤキモチで机バンバンアレスタ

ここで初めて「ライフ・コア」と現代社会の「パラレル」の繋がりと、充電ちゃん達が何故パラレルで空を飛んだり、不可視状態になったりできるのかについて簡単な説明が入り、「どうしようもなくおちこぼれで研修生以下のぷらぐが何故正社員でいられるのか」ということにもアレスタが疑問を持ち始めます。

前巻で閃登への気持ちがなんであるか確信したぷらぐは、以前以上に明るく閃登と接し合うようになり、緊迫する話し合いの中でも閃登とぷらぐ共通の話題で楽しそうに笑い合います。その仲むつまじさにヤキモチを焼いたアレスタがバンバンと机を叩くシーンが非常に女の子女の子していて可愛らしく描かれています。

そしてそんな3人の会話を盗み聞いている、盗電の主犯である黒幕は、レーカの語る犯人像に腹を立て強引に事を進めようと自らの手を下し始めます。脅して従わせている秘書をぞんざいに扱っている点なども「典型的な三流の悪役」っぽくて非常に分かりやすく、読者も安心して嫌悪の対象(明確な悪役)として見られます。

26話、図星をつかれて真っ赤になるぷらぐ

黒幕が直情的な「典型的三流の悪役」なので社内にいれば部下も嫌ってくるのは当然です。漏電ちゃん達もそんな上司に付き合うのは慣れたもので下る命令もそのまま実行することはなく、適当にあしらって裏をとってから行動する感じで(台詞の描写がほとんど無くても分かるように)描かれています。

こういった物語で人物の関係性を描く際に登場人物の台詞が多くなりがちだったりするのですが、台詞が無くても各人物の立ち位置などがその行動や仕草から分かるというのは作者の実力や技量が高いことを示しているように思います。ぢたま某氏がストーリー性の高い漫画を手がけてきたことも大きいでしょう。

そんな緊迫した状況の中、天然お姉さんぽいクランが「ぷらぐは本当に閃登さんがお好きなんですねぇ」という状況を無視した発言をし、その言葉に真っ赤になるぷらぐが非常に可愛らしいです。ですが鈍い閃登は的外れの台詞を返すのですが…。閃登はどこまで鈍感主人公なのでしょう?

28話、これギャグ漫画だっけ?

追い詰めたぷらぐや閃登を殺す前に、三流悪役の定番「冥土の土産」として自分の行ってきたこれまでの悪事をペラペラとしゃべり出す黒幕。優秀なアレスタはそれを誘導した閃登の思惑に気付き、とある手段でその内容を社員皆に知らしめるのでした。

この定番展開を演出するために黒幕を三流悪役として描いたのでしょうね。物語としては読者側も分かりやすく作者側も悪役が裏事情をペラペラと喋ってくれた方が物語を楽に進行できますから。あるいみ定番のご都合主義、「機械仕掛けの神」みたいなものですね。

そしてその悪役を倒す方法もご都合主義というか無理矢理というか、今まで張った伏線?を使って閃登とぷらぐが悪役を倒す技を炸裂させます。このページだけ見るとギャグ漫画にしか見えません。ぎゅんぎゅんと回転して飛んでいくぷらぐ…非常にシュールです。

まとめ

その後はシリアス展開に戻り、なんとか黒幕をとらえることに成功するのですが、閃登が持った疑念「ライフ・コアに住む充電ちゃんがパラレルへの転移で変質するなら、パラレルに住む自分がライフ・コアに転移した場合も変質するのではないか」の通りその片鱗が見られます。

それに気付くのは漏電ちゃんのレーカとクラン二人だけなのですが、これが間違いなく後々の伏線となってくるであろうことは漫画好きなら容易に想像できます。そしてこの05巻の最後に出てくるネオジム社の代表取締役社長がこれまた実に「ラスボス感のある人物」で次巻が楽しみになる終わり方をします。

この巻にはそんな物語とは別のお楽しみポイントが二つあります。一つは恒例巻頭カラーイラスト「ぷらぐが充電用スーツを着ているだけに見える実はボディペイント」と、もう一つは30話の扉絵イラスト「TVアニメ、ストライクウィッチーズに出てくる宮藤芳佳のコスプレをしたぷらぐ」で、どちらも必見です。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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赤面つながりという事で!

記事担当:トゥルーデは俺の嫁

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