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かつて魔法少女と悪は敵対していた。(2) (ガンガンコミックスJOKER)

『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』2巻は敵対するのに殺しあわない悪の参謀と魔法少女のシチュエーションラブコメディーマンガです。新しい魔法少女が参入するだけでなく、悪の女幹部キャラが出てくるなどさらににぎやかになるのが特徴です。

1巻は巨乳で露出度が高めの魔法少女が中心でしたが、2巻では一部の人が歓喜する貧乳キャラが加入します。ただし、貧乳キャラはそれほど露出が目立つわけではなく、強烈な個性で目立つため、お色気展開を期待すると残念な感じになる可能性があります。

2巻のお色気担当は魔法少女と悪の女幹部に別れる感じになっていて、白を主体にした魔法少女と、褐色肌でナイスバディでエルフ耳なお姉キャラとで綺麗に分かれています。ただし、キャラクター的にはかなり残念な部分があるのも藤原ここあ作品にありがちなお約束となっています。

あらすじ

敵対する魔法少女に一目ぼれをしてしまい、何かと情けをかけてしまう悪の参謀ミラですが、仲間内からも成果を求められる声が大きくなってきます。のらりくらりと追求を避けるミラですが、そこに新たな魔法少女が登場し、事態は混迷を極めます。

何よりも問題なのは、新しい魔法少女は白い魔法少女白夜の大ファンであり、ことあるごとにミラと白夜が合うタイミングに割り込んでくることです。しかも、パンクロックに心酔している新しい魔法少女の愛情表現は暴力そのものであり、一方的に白夜が被害を受けることになるのです。

今回は悪の組織の内実に迫る話も多く、ミラは自分の立場を守りつつ魔法少女との関係をいかに守るか苦悶するはめになります。むしろ理性を捨てた方がよいのではという描写も多く、ツッコミどころは満載になっています。

感想

一部の読者待望の貧乳キャラが追加に

メインキャラであり、第一の魔法少女である白夜は露出度高めの衣装が特徴の巨乳キャラでした。1巻はほぼ他の女性キャラクターが登場しなかったため、白夜のキャラクターを掘り下げることとマニアックな視点でエロイ描写することが中心でしたが、2巻キャラは追加キャラが入ることで一変します。一部のファン待望の貧乳キャラが追加になるのです。しかも、第二の魔法少女だけでなく、悪の組織の女幹部にも見た目幼女なキャラがいると言う二人立てです。

悪の組織の女幹部、スピカは顔出し程度でほぼ話に関わらないものの、第二の魔法少女である火花は登場時から強烈なインパクトを残すことになります。なぜならパンクロックに心酔しているため、普段から放送禁止用語を乱発するだけでなく、愛情表現が暴力そのものだからです。しかも第一の魔法少女白夜の大ファンであり、口を開けば放送禁止用語、行動すれば物理攻撃で同じ魔法少女に大ダメージと言う大変な惨事を巻き起こしてしまうのです。

魔法少女のマスコットもこれでもかというくらいおかしなデザインになっており、一目見たら忘れないキャラになっています。かっこよくシルエットで登場した後の実際の姿のギャップが激しく、人によってはトラウマになりかねないレベルになっています。キャラ立ての方法がキャラ立ての方法なためお色気よりもギャグに偏っているのもポイントです。貧乳でお色気シーン大目ということはないため、あくまで衣装の可愛らしさと行動のギャップを楽しむのが正解となっています。

新規追加の悪の幹部はお色気妄想系のキャラクター

2巻の注目ポイントは、白夜以外にお色気担当キャラが増えることにもあります。悪の組織に所属する女幹部ベラトリックスはクールな美貌が特徴のキャラクターで、褐色肌にエルフ耳、巨乳とこれまた特定の層を狙い打つような萌えキャラになっています。ただし、クールなの外見だけで、勉強が出来すぎて喪女をこじらせ、戦闘員からちょっとした視線を受けるだけでエロ妄想にふけるようになるなど非常に残念な感じになっています。しかも、同じ幹部であるミラにぞっこんと言う設定です。ドMの気があるあたりもある意味お約束となっています。

妄想をする際は妄想が垂れ流しになるケースが多く、表の固さと妄想内の露出度のギャップが激しいのも特徴です。妄想内では黒系やレースの下着をつけていることが多く、下着フェチ歓喜のシーンも多くなっています。特に下着の書き込み具合は非常に高いレベルになっており、衣装フェチも納得の出来です。登場シーンが他のキャラに咲かれている分白夜のお色気シーンは少な目のため、相対的に目立つ結果にもなっています。また、黒歴史にしたくなるような恥ずかしいシーンも出てくるため、ギャグキャラとしての側面もあります。

もちろんヒロインである白夜にも見せ場はあり、妄想を書きたてるシチュエーションや台詞も用意されています。そういった意味ではベラトリックスは妄想が垂れ流しになる分かなりストレートなキャラとなっているのです。ただし、そのストレートさを知っているのは読者だけであり、頭の中をのぞいているだけです。動力からは時々挙動がおかしいと思われている程度なのです。もっとも、たまに心の声がもれているときもあり、同僚には知られわたっている可能性もゼロではないのです。

完全に出来ているんじゃないかという主人公とヒロイン

ミラと白夜の関係は2巻でさらに進展します。もう完全に出来ているんじゃないか、くっつけばいいじゃないかという台詞も多く、カップルとして扱っても差支えがないレベルになっています。表向きは敵対しているものの、魔法少女のマスコットから見れば恋人同士という状態になっており、いつ悪の組織にばれるのかというのも一つの見所になっています。ところが、ミラの機転と築き上げた功績とイメージのためになかなかバレない為、実は悪の組織の面子が無能なのではという疑惑すら出かねない状態です。

ミラと白夜がいちゃつくシーンや、ミラがストレートの好意をぶつけられるシーンも多くなっています。一方であくまで恋愛ではなく、信頼や好意としての気持ちの表現が中心になるため、踏み出しきれないもどかしさも若干あります。あまりに急展開になればお話しの構図自体が崩れてしまうものの、せっつきたくなる気持ちになるのも読者の本音です。ただし、その分妄想がはかどるという面もあるため、楽しみ方によってはこのもたもたした空気がたまらないという見方も出来ます。

お互いの信頼関係が深まるという意味や、好意の意味が変化していくという意味では物語はゆっくり進行しています。ミラは自分の気持ちが恋であることを素直に認めつつあるからです。立場上の難しさから否定したりループになったりしている部分もありますが、ループするルートなどが1巻とはだいぶ変わっています。白夜もミラに対する信頼を深めています。急展開が無いためドラマチックさにはかけるものの、シチュエーションを長く楽しみたいにはおすすめのシリーズに成長しているのです。

まとめ

『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』2巻はサービスシーンが多く、妄想ない限定とはいえお色気担当が増えるなど萌えマンガ好きとしてポイントが高いのが特徴です。性格は清楚だけど露出が高くて妄想がはかどる台詞をよく言うヒロインと、妄想内でエロが垂れ流しになっている悪の女幹部がいるため非常にバランスがよくなっています。直球のエロではなく、他人の妄想などを経由したエロになるため、罪悪感なども感じ辛いのがメリットです。

新たな魔法少女も加入しますが、萌え要素よりもギャグ要素が高めになっています。コメディリリーフとしては優秀ですが、魔法少女物として萌え要素はかなり低めになっています。私服がパンク六供町など一部の人に受ける要素はあるものの、どっちかというとニッチな層に向けたものとなっています。その代わり行動が暴力に直結しがちなため、悪の女幹部のドM妄想と含めて共感ポイントやうれしいポイントは増えている可能性があります。性癖含めて非常に広い範囲をカバーしているのが魅力ともいえます。

シリーズを通しても完成度が高いため、大体1巻と2巻をおさえれば話の流れを大まかに理解することができます。これは話の元となる部分は1巻で完成しており、2巻でキャラのバリエーションや世界観を広げるという形になっているためです。ちなみに、ギャグ要素の比率で言えばシリーズ屈指になるため、かなり腹筋に来ます。萌えにプラスしてギャグを求めるなら掛け値なしに最高レベルです。ラブコメ度合いも強いため、是非おすすめしたい一冊です。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

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