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山田くんと7人の魔女(3) (週刊少年マガジンコミックス)

2巻では、個性豊かな新キャラが続々登場し、超常現象研究部の活動も少しずつ増え、生徒会の裏事情や権力争い、学校行事があったりと、ラブコメの醍醐味プラス、やまじょならではのハチャメチャ感が止まらない巻でした。

3巻では新たな能力が増え、魔女の存在が少しずつ明かされていきます。タイトル通り、魔女は7人居るのですが、能力の実態や一部の情報も解明されます。同時に謎も増えるので、ストーリーはどんどん難解になっていきます…。

やまじょの面白いところは、只のラブコメではなく、ミステリー要素もあり、それぞれの魔女が何か問題を抱えていて、解決していくところです。魔女が増えれば増えるほど、頭がこんがらがりますが、読み応えはかなりあり、世界観に入り込んでしまいます! 是非、やまじょの世界をお楽しみください。

あらすじ

やまじょ3巻は、2巻で登場した新しい登場人物、小田切や五十嵐と対立します。新たな魔女も登場し、ますます混乱を招く予感。山田が魔女能力のキーパーソンということも判明し、超常現象研究部の活動も本格始動です。

山田が不良少年として学校内で嫌われるようになった可哀想な過去が明かされたり、白石との関係にも微妙な変化があります。お互いがお互いを支え合い、必要としているのがわかります。白石の厳しい部分等、新たな一面も見られます。

今回はサービスカットが控えめですが、後半に白石が待ち望んでいた部の合宿があり、海での水着ショットがしっかり見られます。海や砂浜ではしゃぐ白石と伊藤の可愛さ含め、学校の外で青春を満喫しているカットが新鮮です。

感想

新たな能力者の出現で更に深まる謎…

小田切に呼び出された山田はぎょっとする物を見せられる。小田切の携帯で撮影された、山田が白石の荷物や下着を漁る画像だ。犯人は白石たが、変態ちっくな写真。この画像をばら撒かれたくなければ、白石の全国模試の受験を阻止しろと言う。山田は大慌てで宮村と伊藤のもとへ行くと、二人はトランプで遊んでいる。この二人もなかなか良いムードなのでは? 小田切はライバルの宮村の評価を下げるべく仕込んだのだ。何とも卑怯。山田はそれに対抗して、小田切の姿を借りて写真を取り返すべく、小田切とキスするも、体が入れ替わらない。小田切には通用しない?

再度、入れ替わらなかった自体を宮村や伊藤に相談する。確かめるべく、宮村と伊藤が次々山田にキスするも、入れ替わらない。側から見たら、皆でキスしておかしなシーン。山田から入れ替わりの能力が消えている。翌日、白石に小田切の一件を伝えたら、全国模試は欠席してくれることとなった。そして、白石は山田のおかげで林間学校が楽しいと告げる、夏休みは部の皆で合宿をやりたいと無邪気に微笑むのを見て山田は能力が自分から消えた話は言えなくなる。能力のない自分は白石にとって不要と感じる切ない山田。

林間学校が終わり、部室に行くと、宮村と伊藤が山田に惚れてしまったとおかしなことを告白する。二人から手作り弁当でベタベタされるギャグ満載のシーン、男の宮村までもが山田に惚れてるのが笑えます。キスして、元の二人に戻す。そして、山田は白石にキスしたらどうなるか?と、少し邪な想像をしてしまうのが可愛い。小田切を探してこの惚れの能力を聞こうと部室を出たら、この件が解決するまで避けてた白石とバッタリ。私のこと嫌になった?と、迫られ真実を話す。白石から私とキスしようと提案され、ドキドキしながらキスをする。なんと、白石とは体が入れ替わる。この能力の謎がますます深まります。

虜の能力で男性達を惑わす魔女出現!

キスした相手を惚れさせる能力を持つ小田切。彼女はこの能力で、男性票を獲得し、副会長に登りつめた、なんとも強かな女。小田切は、キスした山田がそろそろ自分に惚れてやってくるはずだと推測するが、山田は来ない。小田切は自分の変な気持ちに気付く。何だか山田の事が気になる…。そして、山田を捜索していたら、山田と白石がキスしてる所を目撃してしまい、ショックを受ける。白石は山田に能力の謎を説明している。小田切も能力者で彼女は人を虜にする能力を持ち、白石は入れ替わりの能力を持つ、そして山田は能力をコピーする能力を持つ。ここからストーリーがややこしく、更に楽しくなっていきます。

小田切が山田に惚れた事実に耐えかねた五十嵐が一方的に殴りに来る。五十嵐の狂気が、小田切の能力の威力を物語っています。小田切の能力をコピーした山田が小田切を虜にしていることがわかり、白石がキスをすれば元に戻ると提案するも山田は拒否。五十嵐との因縁があり、複雑な顔で拒否する。白石は小田切や五十嵐を思い、山田をビンタして説得する。白石がいつの間にか山田を叱るお母さんのような存在になり、二人の関係がより近づいたように見えます。そして、五十嵐はキスの能力で小田切に操作されてると知っていても小田切に惚れていると明かし、去る。とても切ない表情です。

山田と五十嵐は、中学時代仲が良く、高校に入ってからもお互い学校に馴染めず、結局は二人で連んでいた。そんなある日、街中で男の集団に絡まれてる女の子を見つけ、五十嵐が助けるも、山田は喧嘩は良くないと止める、しかし、結局は加担し、女の子を一緒に助ける。その後、山田はケンカが原因で停学となるが、五十嵐とその助けた女の子が山田に罪を全てなすりつける。そういった因縁関係があるので、山田は五十嵐と不仲となる。その助けた女の子が小田切なので、余計に因縁が深まっています。

白石と小田切以外の魔女の存在が明らかとなる!

小田切が登場し、能力を解いて欲しいと頼む。その場には超常現象研究部のメンバーと、五十嵐もいる。五十嵐がジェラシーでおかしくなっているのがわかりやすい。小田切はついて来てほしいと山田に言う。宮村と伊藤が皆の見てる前ではキスしにくいんだとはやし立てる。山田を旧校舎に連れ出した小田切は、山田に惚れたことによって苦しかったと愚痴を言うが、最後に人を好きになることがこんなに幸せなことだとは知らなかった、幸せだからキスしなくていいと頼む。女王様小田切が可愛い乙女の部分を出してきたが、山田はキスをする。お前を好きになることはないから無理と、残酷な一言だが男らしい山田に惚れ惚れです。

五十嵐が山田のもとへ「朱雀高校の七不思議について 上巻」と書かれたノートを持って来る。ノートには魔女の能力が記されていて、学園内に他にも魔女が潜んでいることが判明する。しかし、肝心な部分は下巻に続くと書かれていて、うやむやになる。山田は五十嵐にこの事を口止めされるが、すぐさま超常現象研究部のメンバーに話す。山田特有の素直さが良いです。宮村と伊藤は魔女探しをしようと、提案するが、小田切の件で落ち込んだ山田は拒否する。そんな山田を空かさず、背中を押してやる気を出させるのが白石。この二人は息がぴったりになってきている。

ノートの下巻は合宿所にあると推測する宮村。海沿いで白石念願の合宿をすることになる。変態宮村はいつものように、女子二人の水着を眺めてウハウハ。しかし、山田の姿はない。山田だけ補習という可哀想な展開、さすがの白石も楽しみにしていた合宿は入れ替わってくれなかったようだ。山田は補習でも赤点でなかなか地獄から抜け出せそうにない。クタクタになりながら合宿所に行くとメンバーは、ノートの部屋に入れず遊んでいる。山田が来たので、部の活動開始。魔女は二重に能力にかからないのかを実験し、かからないことが判明。しかし、この実験でまたもや宮村と伊藤が山田に惚れて大変になる。ハチャメチャな合宿はまだ続く…。

まとめ

やまじょ3巻は、新たな魔女小田切の出現により、能力の秘密が少しずつ解明されるも、ますますこんがらがって、人間関係もごちゃごちゃしそうな予感がします。今後、ラブコメの展開としても、ワクワクやハラハラなことがてんこ盛りでしょう。そこがやまじょの魅力でもあります。ラブコメにミステリーな要素をどんどん詰め込んでも違和感がなく、面白みが増します。超常現象研究部のメンバーが協力して一致団結し、解決に向かって行くところが見どころです。

一つ解決すると、また一つ謎が増えていきます。バカだけど正義感の強い山田と、冷静な判断ができるツンデレ白石、頭脳派だけど変態な宮村、好奇心旺盛で行動力のある伊藤の個性豊かなキャラでバランスが成立している超常現象研究部。この四人のコンビネーション、そしてピンチを切り抜ける発想は、読んでいてこんな学園生活送りたい!という気持ちにさせ、読者をぐいぐい引き込みます。やまじょは、シリアスな場面とギャグのバランスも良く、メリハリがあるので、飽きずに一気読みしてしまいます。

3巻では、魔女の謎が書かれたノートの存在がが明らかになります。次巻からそのノートが波乱を呼ぶとこは間違いないでしょう。今でも十分、個性の強いキャラは沢山いますが、今後、魔女が増えて行くと考えたら、ますます楽しくなりそうです。新しい魔女はどんな個性を持っていて、どんな能力を使うのか、どんな悩みを持っていて、山田はどう対処するのか。そして、白石との関係は深まって行くのか? 魔女に邪魔はされないか? 予想がつかないミステリーなラブコメから今後も目が離せません。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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