ゴスロリJK無人島漂流記 (1) (まんがタイムKRコミックス)

『ゴスロリJK無人島漂流記』はゴスロリと優等生のJKが繰り広げる、ゆるゆるすぎる無人島サバイバル漫画です。

無人島と言う設定ではあるものの、獣っ子が出たり、人がいた痕跡が見つかったり、メイドさんが漂着したりとかなりフリーダムな展開が特徴になっています。

キャラクターが非現実的なレベルまでディフォルメされていることもあり、全く危機感が無いサバイバル漫画になっているのです。

あらすじ

知恵と美幸は高校の修学旅行中に船が波に飲み込まれ、無人島に漂着します。しかし、美幸は独特の世界観の持ち主で危機感はゼロ、優等生の知恵は早速頭を抱えることになります。

知恵は自分で問題を解決しようと様々な努力をしようとしますが、運動神経ゼロどころか、体力や筋力は赤子なみと全く戦力にならず、しぶしぶ美幸と協力しながら生き延びる道を探ることになります。

しかし、島の中で目からビームを出すヤギのような獣っこと遭遇したり、人が住んでいた痕跡を見つけたりと、島自体のなぞが深まっていきます。果たして二人は常識の通じない島で生き延びることができるのでしょうか。

感想

ゴスロリは多少脱いでもゴスロリである

タイトルにゴスロリが盛り込まれた作品ですが、美幸の服装はフリルやレース分が少なめになっています。気持ちや世界観的にゴスロリでも、服装に物足りなさをヲ簿える人もいるかもしれません。しかし、これは修学旅行中に改造制服を着ているという設定になっているためで、見所は服の下にあります。

第3話では暑さから知恵が美幸に服を脱ぐことを勧めるシーンがあります。しかし、こだわりがあるから脱がないのかと考え直すのですが、美幸は「本当のゴスロリは多少脱いでもちゃんとゴスロリ」と謎の回答をします。

実際にどうゴスロリなのかがわかるのが3話のラストです。雨が降ったため服を脱ぐシーンがあるのですが、ブラウスにコルセットにパニエと、見えない部分のアイテムが山盛りだったのです。校則があるから控えているだけで、服の中にもフリルやレースがたっぷりなあたりに作者のこだわりが見えます。

ボーイッシュな知恵のギャップもポイントに

6話では、食料や水、仮の住まいも確保した美幸が替えの服が欲しいと主張を始めます。食料は浜辺のカニやキノコなど、家は放棄された神社を見つけて、社殿に住むことになります。しかし、材料は無くてもゴスロリしか着たくないのが美幸の正直な気持ちで、その熱い思いを知恵に語ることになるのです。

知恵は勉強意外に自分の長所を見出せず、ファッションにも全く気を使ってこなかった人間です。きるものは適当、髪は邪魔になるからきったりまとめたりしていると言う状態で、ボーイッシュな外見なのです。しかし、子供の頃は髪が長い状態であり、たまたま持ち歩いていた過去の写真は清楚系お嬢様だったのです。

飼い猫と写真に写る知恵の可愛らしさは見所の一つで、その可愛らしさから美幸は知恵に黒髪ゴスの才能を見出します。ファッション自体が面倒で自信が無いと伝える知恵に、美幸は「全部面倒を見るから!」と主張を始め、ちょっと百合的な要素も混じります。実際の黒髪ゴスの想像図は、おまけの扉絵として収録されています。

そして、新たにメイドが加わりますますカオスに

なんだかんだとサバイバル生活に順応していく二人ですが、7話では新たな漂着者が現れることで自体が変化します。漂着したのはとあるお屋敷に使えるメイドさんで、無人島にゴスロリJKとメイドがそろうというカオスな状況になってしまうのです。

あらたな漂着者の名前は三森です。職業としてのメイドと言うことで、ロングスカートの正統派になります。とはいえ、無人島は気温が高く、ロングスカートは不向きと言うことで、8話では美幸が三森のメイド服の改造を始めることになります。

改造にはあまった布を衣服に使うという意図もあります。改造後の三森の姿はミニスカートがまぶしい清純派で、美幸や知恵とは違った魅力があります。バストアップが多い4コマの中で珍しく脚線美を堪能できるシーンでもあります。

まとめ

タイトルに無人島と言う言葉が入ってますが、中身はこれは本当にサバイバルなのか、ゴスロリなのかといった突っ込みが入ってしまう状態です。しかし、そのゆるゆるなところが本作のよさであり、レースとフリルが足りない部分は美幸の考え方や服飾へのこだわりで補われていく形になります。

主人公二人が、返りたいと言う切実な思いを抱いていないのもポイントです。現実が辛くて逃避したいタイプだったため、余り帰りたいと思っていないのです。モチベーションの低さが真剣さの低さにつながっていて、余計に気が抜けた状況を作っていきます。

謎の生物も数多く登場するため、そもそも現実なのかファンタジーなのかの境目も曖昧です。目からビームも怪獣も登場するからです。ストーリーを読むというよりもノリを楽しむための漫画であり、軽い感覚で楽しみたい人におすすめです。

オススメ度
★★★★★★★★☆☆ ★8

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記事担当:しらたま。