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『孤独のグルメ』のヒットは記憶に新しく、ドラマを見ていてお腹がすいてしまったという人も多いのではないでしょうか?
深夜に流れる一人メシの番組は、多くの共感を呼ぶとともにメシテロ番組として定着し、ドラマから原作漫画に入る人も増えています。

一方で、『孤独のグルメ』は好きでも、女性の登場人物が少なく物足りなさを感じた人もいるはずです。女性版孤独のグルメに近いテイストでヒットした『ワカコ酒』などもありますが、やはり飲食が中心です。
しかし、孤独のグルメなどのヒットから女性で一人メシを楽しむ漫画は増えていて、人気のジャンルになりつつあります。

今回は『女性版孤独のグルメ?胃袋が揺さぶられるメシテロ特集』として、一人メシを扱う萌え漫画と漫画に実際に登場したお店をセットでご紹介します。

『ラーメン大好き小泉さん』美少女がひたすらラーメンを食べ歩く!

1話(1杯目)からジロリアンの聖地ラーメン二郎三田本店が登場!

ラーメン好きなら避けて通れないのが、ラーメン二郎です。二郎系ラーメンというジャンルが生まれるなど、ラーメン界に多大な影響を与えた存在でもあります。
二郎系ラーメンが正式なジャンルか?と言う議論の余地や好き嫌いといった好みはあるものの、知らなければ本当にラーメン好きかどうかを疑われるほどメジャーなグループです。
そして、三田本店はラーメン二郎発祥の地であり、ジロリアン(ラーメン二郎ファン)の聖地にもなっているのです。

そんなラーメン二郎を扱っている作品の一つが、『ラーメン大好き小泉さん』です。美少女がひたすらラーメンを食べる姿が特徴的で、ラーメンが好きなゆえに孤独を貫く小泉さんが非常に魅力的なキャラになっています。

店名がはっきり出ていなくても盛り付けでわかる

実は作中では具体的な店名がだされていないのが特徴で、わかる人はわかるという内容が中心になっています。看板の一部やどんぶりに書かれた店名がハイライトで飛ぶなどぼかしているものの、しっかりと見ればわかる場合があるのです。

一話目は『二郎』の文字がほとんど読めなくなっていますが、よくよく見れば文字がわかってしまいます。

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うっすらと二郎の文字が……。左の身長が低い長髪の女の子が小泉さん。

そしてラーメン二郎のもっとも特徴的なポイントと言えば、そのボリュームです。野菜マシで頼むと、ラーメンどんぶりの上に山ができるほどの盛り付けででてきます。むしろ、ラーメンの画像を見ただけで二郎と特定されることがあるほどです。

特に三田本店はボリュームの多さで有名です。

中毒性の高さでも知られていて小ネタが盛り込まれている

ラーメン二郎は非常にボリューミーなものの、一度食べると定期的に食べたくなる中毒性の高さでも知られています。コミックス1巻では1杯目の後の幕間に中毒症状を起こしているキャラのおまけイラストなどもあり、作者自身のラーメン愛やネタに乗っかるノリの良さが伝わる作品になっています。

また、小泉さんのラーメン愛が伝わるシーンが多いのもポイントで、『二郎』に本気で挑む姿も印象的になっています。

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アスリートのごとき姿勢で二郎のラーメンと向き合う小泉さん。長い髪はシュシュでまとめ、麺を一度にゆでられる人数(ロット)を考慮して食べ終えるタイミングを調整するなど、店への配慮も欠かさないのがポイント。

『ごほうびおひとり鮨』丁寧な手わざが光る世界!

四谷の名店『鮨 わたなべ』が登場

『ごほうびおひとり鮨』は彼氏にふられたアラサー女性が、彼氏にふられたことをきっかけに贅沢を求め『ひとり鮨』にはまっていく作品です。

一話目(作中では一嬉目)に登場するのが東京四谷三丁目にある『鮨わたなべ』です。一話目がコースのおつまみ、二話目が握りの構成になっていて、実際の店舗名が登場し、作中でも忠実な再現にこだわっているのが特徴になっています。

『鮨わたなべ』は基本的におまかせのみの注文になっていて、その時々の旬の素材を使い、手間ひまをかけて作られています。あわびは三時間半蒸し、肝のソースをつけて提供されるなど、こだわりが伝わってきます。

おつまみが10品程度出てくるのも嬉しいポイント

店主は料亭や割烹に勤めた経験があるだけでなく、海外での修行経験もあり、和食の技術と鮨の技術の両方を学んでいるのが強みになっています。
握りの前におつまみが10品ほど出てくる形で、旬の味覚を楽しんでから握りが提供される形式です。
おつまみを食べ終わるまでに40分程度かかるのが目安になるため、じっくり腰を落ち着けて食べたい人に向いています。

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実際にあわびとあわびの肝のソースが出たときの作中シーン。1話からの続きですが、贅沢感が伝わります。

価格も良心的で、具体的な数字にも触れられている

価格の目安ものっていて、おまかせコースとビール一杯で15,800円(税別)という具体的な数字と、実際に頼んだ料理の写真も掲載されているのがポイントです。まわらない鮨は敷居が高いと思ってしまう人や、予算が足りるかどうか不安と言う人にも優しい内容になっています。
鮨店の中にはメニューや価格表がないところもあるため、心理的なハードルになってしまうこともあるからです。

料理への手間隙を考えれば割に合う、むしろ安いと考える人も多く、固定ファンがいることもうなずける内容です。

コミックス1巻では予算が1万円を切るような鮨屋も複数ラインナップされているため、本格寿司をリーズナブルに食べてみたい人の入門書としてもおすすめの作品です。

そして、主人公藍子が美味しそうに鮨を食べる姿も必見になっています。

『ろりめし』農林水産省の食堂に小学生が?!辛口コメントも楽しい

農林水産省内にある『手しごとや 咲くら』が登場

『手しごとや 咲くら 農林水産省店 』は店名から分かるように、農林水産省の庁舎に入っている食堂です。食料自給率の高さにこだわりがあり、国産原料を使った食品が多いのが特色になっています。
ろりめしは【ろんりーめし】の略で、小学生女子がお昼の時間をつかって様々な食堂やレストランで一人メシを食べる作品です。決して登場人物がロリだからろりめしなわけではありません(?)。

農林水産省内にはそば屋とおにぎり屋もあり、そば屋は男性で混んでいて、手しごとや 咲くらは女性客が多めになっています。

季節によっておすすめのメニューが変わる

作中で主人公しいなが食べるのは、イワシ鯨竜田揚げカレーです。しいなは「鯨」が読めなかったためイワシ=魚と勘違いして頼んでしまいますが、社員食堂的な立ち位置から価格が安めに設定されていて作中でも『800円』という数字が記載されています。

カレーはレストランの味に近く、マカロニサラダは余り味がしないなど、しいなの辛口評価が入っているのもポイントです。季節の食材などを使っていてイワシ鯨を使った料理にも種類があります。竜田揚げ以外にもステーキなどがあり、行く時々で違いを楽しめるのも特徴です。

入管証なしで誰でも利用できる

主人公しいながお昼にふらりとよっているように、手しごとや 咲くら 農林水産省店は入管証なしで誰でも利用できるようになっています。
ただし、当然ながら昼時は混雑するため注意が必要になります。
農林水産省だけでなく経済産業省に系列店舗がありますが、こちらは一般の利用ができない仕組みになっています。

まとめ

女性が1人でグルメを楽しむ漫画は大きなジャンルになっていて、男性読者だけでなく女性読者の共感も呼んでいます。読者層が広いことからヒット作につながることも多く、1人酒漫画の走りとなった『ワカコ酒』はたびたびドラマ化されるなど、人気作を数多く生んでいるのです。

今回紹介した中では『ラーメン大好き小泉さん』はすでにドラマ化された経緯があり、人気の高さゆえにアンコールで新作が作られた過去があります。
2018年にはアニメ化も決まっていて、注目度が高い作品になっています。

ラーメンを食べたときの小泉さんの恍惚の表情もポイントです。また、孤独にラーメンを食べる小泉さんをプチストーカーとして付けまわす同級生なども登場し、様々なタイプの美少女がラーメンを食べる姿を見ることができるのも魅力になっています。

実在のラーメン屋を取材して書いたとわかる描写も多く、有名店だけでなく非常にマニアックなラーメンも登場します。チェーン店や特定店舗だけでなく、ジャンルとしてのくくりのラーメンもでてくるため、見ているだけでお腹が空くアニメになりそうです。

おまけ

一人で新しいお店に入る勇気がない! 何を基準に選べばいいのかわからない! 

そんな人におすすめなのが、『ワカコ酒』の作者、新久千映さんの

『新久千映の一人さまよい酒』です。

初めて入るお店の選び方や、常連になるコツなどがかかれているのが特徴です。
自分なりの『孤独のグルメ』を求める人にはおすすめのコミックスになっています。ただし、萌え要素はほとんどないため、期待はほどほどに。

月10冊程度、年間100冊超の漫画を読むフリーライター。非定期で友人と百合漫画を語る会を開きますが、ジャンルは不問で何でも読みます。

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