かへたんていぶ(3) (ガンガンコミックスONLINE)

今回私が読んだのは「かへたんていぶ」の3巻です。ガンガンONLINEにて連載されている本作ですが今回で3巻目となりますますゆるく展開していきます。2巻に引き続き藤代健先生の作品である「ながされて藍蘭島」に出てたキャラそっくりの東方院摩智も登場します。

3巻ではオーダー18からオーダー26までの9話分が収録されており、季節は夏真っ只中で1冊まるまる夏休みのお話になっています。前作も夏ではありましたが学校内での活動が中心でしたが今回は学校外が中心となります。

また今までは短編で構成されていたかへたんていぶですが、今回は夏休みの合宿がエピローグ含めて殆どを占めるという初の長編と言える構成になっているのも注目するところでしょう。それだけでなくちょこっとですが他の部活も少し描かれているのも見どころです。

あらすじ

時期は夏真っ盛り、夏休みの中カフェに集まっているかへたんていぶの面々ですが部長の都幾川えみなの夏合宿の提案をします。合宿の内容は2泊3日のミステリーツアー、場所が海ということもあって旅行も兼ねて合宿に行くことになりました。

いざ合宿地につくと事件の送る夕食まではと水着に着替え海で遊び倒すことになり海岸へ、そこでは海の家ならぬ海執事喫茶がありお嬢様気分でくつろいだり、大食い大会では瑞穂ななが自称ライバルに圧勝したりと海を満喫。

そして始まるミステリーツアー。演劇の形では始まるのですが途中で劇中の占い師が死んでしまいます。そして参加者は劇中の人物に聞き込みをしながら真実を見つけていくのですが。いきなり唯一の推理ができそうなえみなが容疑者役になってしまうハプニングなどが起こり大変なことに、果たして無事真実にたどりつけるのでしょうか。

感想

かへたんていぶで夏休みの合宿がスタート

今回の3巻は今までにない長編的なものになるのですがそれが2泊3日のミステリーツアーへの合宿です。これまでは学校でのお話が中心となり短い話の連続ですが、今回は3巻の殆どがこのミステリーツアーの話になっているのです。そもそもかへたんていぶは都幾川えみなが探偵部を作りたくて策略で作った部です。が、女子高生の依頼では探偵らしいことは殆ど無いのは当然ですね。といったわけでたまには探偵部らしく合宿に行くことになったのですが。

まあこのかへたんていぶがそんながっちり合宿なんてなるわけもなく、基本的に遊んでばかりなんですね。一応初日の夕食後からミステリツアースタートということで昼間は文句なく遊び放題、まさかの海執事喫茶ではどこかで見た顔ぶれが、なんと前巻で少し登場した都幾川トウマの友達が執事として働いているんですね。ということはトウマも居るのかな?と思うんですが、まだこのトウマの友達とはえみな以外面識がないので特になにもありません、とはいえ先が気になってきます。

そしてこれまたなぜか開かれる大食い大会、大食いとなれば当然大食い魔人と恐れられる瑞穂ななの出番なわけです。挑戦しようとするとどうやら見知った顔が居るみたいなのですが、どうやらその娘はななをライバル視する大食い女子高生タレントのようです。ななをライバル視しているようですがいつも負けっぱなしでまさに噛ませ犬と行った感じ、まあ今回も言わずもがな当然の結果になりました。それにしてもななの胃袋はとんでもないですね。

そしていざ始まるミステリーナイト

合宿所での夕食後某高校の演劇部による演劇が始まります。ミステリーツアーの本番はこの劇中で起こる事件を参加者が解決すると行ったものかへたんていぶの珍しいミステリー要素の始まりです。しかしそもそも都幾川えみな以外のメンバーはミステリーに興味なしなんですよね。何しろ彼女たちはそれぞれ別の部活を立ち上げる予定のメンバーでしたから、みんな揃ってバーベキューに夢中です。そしてここでも瑞穂ななはガッツリ食べています。

そんな感じで都幾川えみ何まかせる気満々なかへたんていぶのメンバーですが、ここで突然のサプライズでえみなを初め各参加チームの一人が舞台に呼ばれなんと事件の容疑者役になってしまうことに、当然容疑者役は推理に参加することは出来ないため他のメンバーは大慌てになってしまいます。しかもこのミステリーツアー、最下位で一番外れたチームは罰ゲーム受けなければいけないなんてことに、まさかの一波乱が起きてなかなか面白いことになってきました。

お風呂で余裕を見せる都幾川えみな、容疑者役は罰ゲーム免除と思っていての余裕だったのですが容疑者役だけ免除は不公平ということで負けたら罰ゲームを一緒に受けることに、普段は小悪魔なエミナですがいつもツメが甘いところがこんなところでもしっかり出てきます。他の参加者には有名ミステリー小説の作者がいたりと手強い相手もいますし、また一方で都幾川トウマがまだ出ていなかったり、なかなかミステリーぽい展開ではありますがそこは読んでのお楽しみということで。ただしあくまでゆる~く話が進んでいきます。

かへたんていぶ以外の部活のお話も出てきます

殆どがミステリーツアーの合宿のお話ですが、ちょこっと他の部活のお話や合宿後の夏休み中にのカフェのお話なんかも収録されています。都幾川えみな幼馴染の草加なるみは報道部の一年なのですが、報道部では夏休み中各部活に気づかれないように同行取材をするとのこと、まさかのスニーキングミッションです。もちろんかへたんていぶにも隠れてついてくる報道部員が居るのですが、全生徒の顔を覚えているえみなの前には行きの電車で直ぐにバレてしまっていました。

前巻から登場した東方院摩智はいろんな格闘系の部活を渡り歩いているようですが、様々な大会で1位をとったり弱小部を大会優勝まで導いたりと大活躍しているみたい、本当にとんでもないスペックな彼女ですがあくまで花園静を相手にしないと物足りない模様、夏休み後半には部活をやめてかへたんていぶのカフェにすっかり入り浸っている様子です。そこに有る名栗理沙が設置したレトロゲームにハマったいる姿はちょっと可愛いと思ってしまいます。

そしてつばめヶ丘学園ではありませんが?高校演劇部のお話。最初海執事で見かけた都幾川トウマの友達ですが、彼らはトウマと同じく?高校演劇部で今回のミステリーツアーの演劇も担当です。そんな彼らの舞台の裏話もエピローグで書かれています。そもそもトウマがあんなことになっている今回のかへたんていぶですが、どうしてああなったのかの舞台裏が描かれています。そもそもトウマがどういうふうに出ているのかはなかなか面白いのでぜひ見てみてください。

まとめ

そんなこんなでかへたんていぶも3巻目になりました。夏休みに海で合宿ということでみんなの水着姿や温泉での浴衣姿なども見どころでしたが、初の長編も見応えがあります。この合宿の話は作中でのメタ発言もありましたが、月一連載のこの作品ではかなりの長丁場となっています。単行本ではさくっと読めるので連載時とはまた違った感覚で読めるかもしれませんね。学校ではない場所での新鮮さが存分に楽しめる巻になっていると思います。

毎回こだわりのあるキャラクターの服装ですが、前回の夏だけど学校でのお話と今回の学校外での夏休みのお話といったところできっちり違いを出してるのも見どころです。簡単に言うとスクール水着と普通の水着。前回はスクール水着でしたが、今回は各キャラの個性にあった水着が出てきます。水着選びの話もちょろっと有ったり本当このかへたんていぶはこういったところのこだわりはしっかりしていて最高だと思います。ちなみに前巻と対比するように巻頭のカラーページは海での水着になっています。

前回出てきた東方院摩智のお話や都幾川トウマとその友達や部活の話もちゃんと出てきて、その中でまた少しトウマとななの距離が縮まったのも見どころでした。それぞれのキャラが良く立っていて色々絡み合っていくのはこの先どうなるかと考えたり出来て楽しいですね。今回で夏休みは最後の方まで話が進んでいるのでおそらく次巻からは二学期ということになるのでしょうか。今回は制服分が少なめでしたので制服を着たかへたんていぶも楽しみです。

オススメ度
★★★★★★★★☆☆ ★8