けいおん! 1巻 (まんがタイムきらら)

アニメで一世を風靡した「けいおん!」の原作4コマ漫画です。マイペースで天然な唯、真面目で恥ずかしがり屋な澪、大ざっぱでおてんばな律、おっとりしていて人当たりの良い紬の4人がゆる~く軽音楽部で活動してます!

ゆるゆると女の子たちが楽しそうにしているのを見て心が和むのがこの漫画の醍醐味です。音楽室に集まって練習すると思いきや、お茶やお菓子に舌鼓。ついついおしゃべりに夢中になって下校時間など、見ていて癒やされること間違い無しです。

そんな彼女たちも学園祭ライブなど本番が近づくととっても一生懸命!演奏の練習はもちろん、作詞・作曲も自分たちでやっちゃいます。ハプニングもありますが、学生らしくしっかりと青春も感じられる4コマ漫画です。

あらすじ

新一年生の律は澪を引っ張って軽音楽部の見学に行くが、部員が全員卒業してしまっているため軽音楽部は廃部寸前。今月中に4人の部員を集めなければ廃部してしまうと先生に言われてしまいます。すぐに諦めた澪を捕まえて、あと2人集めれば私が部長と黒い顔の律。

そんなところに現れたのが合唱部の見学に来た紬。強引に勧誘する律だが澪にたしなめられてしまいます。そんな2人の楽しそうな姿を見て紬は入部することに決めます。場面は変わって教室では、どの部活に入ろうか迷っている唯の姿が。軽い音楽と書くから簡単なことしかやらないと勘違いをして軽音楽部に入部を決めます。

軽音楽がバンド活動と知った唯ですがギターはおろか、カスタネットくらいしか触ったことがありません。入部を辞退するために音楽室へ足を運びますがそこは歓迎ムード。意を決して辞めることを伝えますが初心者でも逃したくない律は演奏を一度聞いてから入部するかを判断してもらうことにします。あまりうまくない演奏ですが唯の心には響いたようで入部することに。ここから4人のけいおん部が始まります。

感想

基本的にはぐうたらなクラブ活動

軽音楽部が舞台となっていますが演奏シーンはほとんど無く基本的にゆる~りとした内容が続いていきます。部室内にはお嬢様の紬が持参したティーセットなどがあり、さながら上品なお茶会のようになっていることが多いです。ついついお茶とお菓子に夢中になって練習するのを忘れちゃう、そんなふわっとした雰囲気が面白くて見ていて和みます練習のシーンなど頑張ってる描写はあるにはありますが、8割方は女の子たちのじゃれ合っている様子を眺める漫画であり、がっつりとした部活ものではありません。ですのでストーリーとしては起伏が少なくなっています。

部活ものでの定番である合宿や学園祭でのライブなどもありますがそこもやっぱりけいおん部、熱血とは程遠いゆるさを見せつけてくれます。ここまでゆるさを強調してきましたが、全員が全員ぐうたらしてるわけではありません。基本的にゆるさの着火剤となる唯がいて、そこにつられちゃう律。そしてこの2人を澪が叱る事によって少しだけ引き締まりますが、おっとりした紬が雰囲気を柔らかくする、といったパターンが多くなっています。

アニメ版では学園祭でのライブなど、演奏しているシーンもかなり力を入れておりましたが漫画ではかなりあっさりとした内容となっています。イベントよりも日常的な部分のほうが比重が大きくなっていますので何も考えずにさくさくと読むことができますが、アニメから入った人には少し物足りなく感じるかもしれません。ただしアニメ版ではお茶碗の模様で表した澪のパンチラシーンですが、漫画ではしっかりと書かれているので必見です。

男性キャラが一切登場しなく女性キャラオンリー

舞台が女子校だけあって男性キャラが一切登場しません。メインキャラクターであるけいおん部の4人を中心として、他に出てくるキャラクターは、唯の幼馴染で生徒会役員の和、唯の一歳年下の妹である憂、顧問の音楽教師さわ子先生と少数のキャラクターで構成されています。キャラクターの特徴もわかりやすく差別化されており人数も多くはありませんので、キャラクターが多すぎて見分けがつかないなんてことはなく読みやすくなっています。

男性キャラがいっさい登場しないだけあって恋愛要素はまったくありません。そのため恋愛漫画によくあるドキドキ感などを期待することはできない内容となっています。女子特有のどろどろとした展開もまったくないので、さっぱりとした爽やかな読み応えを感じられると思います。女の子だけのキャッキャウフフ展開が好きな人にはぴったりハマる内容で、男キャラはいらない派にはかなりオススメです。恋愛イベントの定番であるクリスマスももちろん女の子だけのパーティで和むこと間違いなしです。

女の子しか登場しないと聞いて百合要素を期待する人もいるかもしれませんが、女の子同士のスキンシップくらいがある程度で百合描写はほとんどありません。紬が少しだけそっちの毛色があるかなと仄めかすシーンがありますが、基本的には健全な内容となっているので百合要素が苦手な方でも楽しめるかと思います。基本的にはちょっとしたギャグ要素があるだけで和気あいあいとした様子を眺めてクスッとしつつも癒やされる漫画となっています。

アニメ版と違いかなり駆け足に展開が進行していきます

時間の経過で言うと一巻だけで入学から進級までと、一冊で一年が経過する内容となっています。そのため、アニメ版から入った人にはかなり薄味に感じてしまうかもしれません。特に、上でも書きましたが演奏しているシーンは数えるほどしか無く、ほとんどがおしゃべりしているシーンばかりと言った内容となります。もちろん漫画とアニメでは動きや声など、全然違いますのでアニメ映えのする演奏シーンに力を入れるのも頷けると思います。

例えば、唯がギターを買うお話ではアニメ版ではアルバイトを何日か繰り返しお金を貯めてから購入するという流れになっていました。しかし、漫画では一日で購入することになっています。もちろん紬のお嬢様特権で値引き購入など話の内容に大きな差はありませんが時間に関係することはかなり展開が変わっているのです。基本的には原作漫画からカットされるというよりもアニメ版で補完されるといったシーンが多くなっていますので、アニメを見た人は漫画を読みながら足りない部分は頭のなかで補完していくような読み方をするのもいいかもしれません。

合宿編もアニメではある程度演奏していましたが漫画では大半が遊んでいるシーンとなっており、合宿というよりは旅行といった印象です。どのイベントも基本的に一話で終わらせられているのが、展開が早く感じられる要因になっているのだと感じました。ただ、アニメではオリジナルのお話を追加するというよりは話の展開を補完していることに重きを置いていたようですので漫画とアニメでのストーリーの差異が大きいと感じることはありません。

まとめ

けいおん!第1巻は全体的に見るとまだまだオープニングに過ぎない内容となっています。メインの4人がどんなキャラクターなのか、サブキャラとの関係性などまだまだ触りの部分のお話が大半となっています。熱血な部活ものや本格的なバンド活動ではなく、ゆるいけいおん部という方向性も感じ取ることができればそれでいいと思います。部活ものでは珍しく年上の先輩キャラクターがいないこともゆるさを強調する要因になっているのかもしれません。

ギターは全くの初心者の唯ですが合宿などを経てちょっとづつ上達していく様子や、恥ずかしがり屋の澪が学園祭ライブに立つ様子など、ほんわかしつつもけいおん部の成長を見守ることができる一冊となっています。駆け足で過ぎる一年間ですが最終パートでは2年生になり新入生の新歓ライブの準備も始めています。まだまだ頼りない4人ですが新入部員獲得に向けて、大きくストーリーが動き出す展開となりこれからますます楽しみになってきます。

唯の家で勉強するパートで出てきた唯の妹である憂も無事合格したことが最終パートで描かれています。あまり出番がなかった憂ですが、同じ学校に通うことになりますのでこれからの出番も増えていくことと予想されます。唯とは対象的でしっかり者の憂の出番が増えることによって、妹属性といった新たな萌要素も追加されますのでこれからますます楽しみが増えることと思います。さらに2巻からはアニメでおなじみの後輩キャラも登場するなど、どんどん楽しみが増えていく作品です。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10