お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!(3)  (アクションコミックス)

妹の兄への愛が異常過ぎて困る! 「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」第3巻です。前巻では彩葉の徹底的なアプローチによって、修輔が壊れそうになっていました。流石にあれだけ迫られたらまともではいられませんよね。

もしかするとこのまま彩葉の攻撃が成功して、修輔の貞操は奪われてしまうのではないかと危惧していましたよ。やっとのことで修輔の危機に気付いた奈緒は、逆襲することができるのか?そして、一難去ってまた一難、今度はミスターX……もとい近藤繭佳が参戦します。

表紙の黒タイツが眩しい女の子ですね。奈緒や彩葉とはちょっぴり毛色の違った女の子です。なんだかおしとやかそうでしょ? うん、でも彼女もとんでもない属性を持っているんだ。ますます激しくなっていく修輔を巡る恋愛模様――おちんこ3巻開幕です!

あらすじ

修輔と二人でザブーンランドに行くことになった奈緒。そこには同級生の春ちゃんとひろりんだけではなく、彩葉もいて……。(第13話)ザブーンランドで彩葉と奈緒の修輔を巡る(少し見苦しい)戦いが始まる。そして奈緒は彩葉から正式に宣戦布告を受けるのだった。(第14話)

深夜にエロ本を買いに出かけた修輔は夜道で人とぶつかった時に、買った本をBL本と取り違えてしまう。そして翌日、修輔の下駄箱にラブレターらしきものが……。(第15話)それはラブレターではなく、ミスターXを名乗る者からの脅迫状だった。深夜脅迫の通りに取引に出掛けるとそこで待っていたのは女の子で……。(第16話)

ミスターXの正体はクラス委員の近藤だった。BL本を破ってしまた修輔に対して、近藤が出してきた条件とは?(第17話)近藤のペットになることになった修輔。ところがやることなすこと恋人みたいで、奈緒と彩葉の監視の視線も熱くなる。(第18話)深夜に近藤に呼び出された修輔はエロい命令をされるのを期待していたのだが、近藤はかなりハードルの高い命令を下してきて……。(第19話)

感想

奈緒vs彩葉に一応の決着!? 勝者は…… 

前巻で見開きを使って、対立の構図が描かれていた奈緒と彩葉。今巻ではこの二人の争いに一応の区切りが付きます。奈緒にねだられて室内プール「ザブーンランド」に行くことになった修輔は、そこで奈緒の同級生の春ちゃんとひろりん、そして彩葉に出会います。もちろん偶然というわけはなく、彩葉が周到に計画したものでした。おそるべき策士です。こうしてザブーンランドを舞台にして、奈緒と彩葉の修輔争奪戦の幕があがったのでした。

彩葉は早速「お医者さんごっこ」カードを出して、主導権を握ろうとします。5歳の時の話だそうですが効いてる効いてる。二人から同時にアプローチを受けて、修輔はダメージを食らいまくります。ボートで引いちゃいかんでしょ、奈緒ちゃん。結局、修輔の体がずたボロになっただけで、ザブーンランドでは決着が付きませんでしたね。帰り道で彩葉は奈緒に宣戦布告を行います。「修ちゃんはねっお医者さんごっこの時に彩葉と約束してくれたのっ」「彩葉を修ちゃんの恋人にしてくれるって………」

そして、右手でf〇ckサインを作って意思表示を行います。あー、わかります。ヤっちゃうってことですね。表現は下品ですが、正々堂々と修輔獲得に動くことを宣言する彩葉の姿は青春そのものですね。ただ、圧倒的な彩葉の攻撃を受け切ったことは大きいと思います。というか、彩葉はここで攻めきることができなかったのが滅茶苦茶痛いです。というのも、次にさらなる脅威が訪れ、彩葉の立場が霞んでしまうからです。くそぅ。やはり幼馴染に勝ち目はないのか……。

新ヒロイン近藤繭佳登場! こいつは強敵だぜっ 

ついに三人目のヒロインが投入されました。彩葉も奈緒も最初から修輔に対してラブラブだったのですが、今度のヒロインは少し違うようです。そもそも出会いからして尋常ではありません。深夜にエロ本を買いに行った帰りに道でぶつかってしまい、互いに買っていた本を取り違えてしまう――。まぁ、修輔がエロ本を買いにいくのはこの作品では日常のことなのでよしとしましょう。新ヒロインも少々いかがわしい本を買っていました。男と男がくんずほぐれつする内容の本です。ええ、BL本ですね。

BL本の持ち主の正体は、背が高く、黒パンストが眩しい、修輔のクラス委員の女の子・近藤繭佳でした。このキャラクターデザイン、とってもいい匂いがしそうですね。近藤のBL本をビリビリに破いてしまった修輔は、いくつかの選択肢を迫られます。修輔の大事なエロ本を破かれるか、妹の奈緒に今回のことをばらされるか、……近藤のペットになるかの三択です。なんですかその選択肢は!火あぶりにされるか、棒でたたかれるか、100万円貰えるか――みたいな感じじゃないですか。一つだけご褒美過ぎます。

もちろん、修輔はペットになることを選択します。ええ、当然ですよね。近藤もはじめは無茶な命令なんてしません。ゆる~いSM関係ですね。なんだろう、恋人みたいです。このプレイって男の子にとっては滅茶苦茶楽しいと思うんですよ。それに、これまでの巻でもかすかに触れられていましたが、修輔はSMに興味を持ちつつあったのでした。奈緒が必死に修正しようとしていましたが無理だったようです。そんな時にこんなかわいい女の子にご主人様になられたら、昇天してしまいますよね。

このままでいいのか? 奈緒と彩葉!

一方、奈緒はいつものように修輔の尾行をしていて、近藤さんとのことも全て把握しているのでした。そして今回新たに奈緒に尾行仲間が加わります。その方の正体は……、なんと……、土浦彩葉さんですっ!!ええ、わかっていましたとも。これってあれですよね。格闘漫画で敗北したキャラが解説役にまわるあの感じですよね。彩葉は全然負けてはいないのですが、決めきれなかったのは大きいですね。ストーカーキャラを生かして奈緒の仲間入りです。

彩葉の装備は暗視スコープという本格的なもの。そういえば、家でも高そうな望遠鏡を使っていましたね。修輔が近藤のペットになることが決まった時、彩葉は出て行って止めようとしますが、奈緒にとどめられてしまいます。どうして奈緒が止めたのかというと……。「お兄ちゃんっ……また何か面倒な事に巻き込まれたみたいねっ!」とホンホンしています。(ホンホンというのは、おちんこで興奮した時に出る擬音です)来ましたねぇ、奈緒のNTR(寝取られ)属性。

彩葉も呆れて「うっげぇ」とドン引きです。懐が大きいと言うべきか、単に変態と言うべきか迷うところです。あ、迷わずに変態と言ったほうが正しそうですね。高校の屋上で修輔が近藤に餌付けされている時の彩葉と奈緒の反応の違いにも注目です。彩葉は「ムキ―ッ」という感じなのですが、奈緒はやっぱり「ホンホンッ」ですよ。余裕をかましているのはいいんですけど、修輔と近藤は無理なくいい雰囲気になっていっています。このまま放置しておくのはまずいんじゃないですかねぇ……。

まとめ

彩葉の強力なアピールタイムが終わって、ついにミスターXこと近藤繭佳が登場しました。彩葉の時は彩葉が一方的に攻撃をして、修輔は過去の罪に悩まされながら耐える――という感じでした。あれは少し彩葉の無理攻めだった感もいなめません。それに比べて、今回の近藤さんとの近付き方は最高に「ボーイ・ミーツ・ガール」なのですよね。自然なんです。使っているギミックはエロ本とかBL本とかなんですけど、本当に心ときめく出会いなんです。

そして、自然な?流れでご主人様とペットというソフトSM関係に移行するのがたまりません。クラスメイトとしての関係性と、夜の秘密のSM関係――。最高ですね。今巻における近藤さんとの関係には男のロマンが詰まっています。近藤さんはキャラデザと雰囲気の両面で、彩葉と奈緒よりもエロいんですよ。ただ気がかりなのは、近藤の本心がまだそこまで描写されていないところです。奈緒も彩葉も心の底から修輔のことが大好きというのは読んでいてすぐにわかりましたからね。

近藤が本気になれば簡単に修輔を落とせそうな感じになっているのですが、当の近藤にそのつもりがあるのかどうか。いつまでもこのソフトSMプレイを見ていたいというのもありますし、近藤の内心を覗いてみたいとも思います。実に悩ましいです。それはそれとして、奈緒と彩葉はどう動いていくのか?いくら奈緒にNTR属性があるからと言っても、実際に修輔の貞操の危機となると焦るでしょう。奈緒と彩葉の二人がタッグを組んで近藤に立ち向かうところも見てみたいですね。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:カオス