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『まどか☆マギカ』はアニメとして放送され、絵柄の可愛らしさと残酷な物語性のギャップから話題を呼び、大ヒット作品になりました。そして、数多くの外伝作品などを生んでいます。

『~The different story~』は、テレビではセクシーな外見から瞬く間に人気キャラになり、悲劇的な最後を遂げてしまった巴マミが主人公のifストーリーの一つになっています。

コミカライズを担当したハノカゲ先生が、1巻カバー裏で書いたネタが公式に拾われてコミカライズされた形になっていて、巴マミファンには非常にうれしい内容になっています。

あらすじ

見滝原市で魔法少女として活躍するマミは、魔法少女になったばかりの杏子と出会い、先輩魔法少女として彼女を導く存在になろうとします。

天涯孤独の身となっているマミは、杏子を正しく導こうと奮闘しますが、杏子の家おきたトラブルが原因でその関係は崩壊を迎えることになります。

やがて、新しい魔法少女たちを導く存在となったマミは、自分のために戦うことを誓った杏子と再び戦場でまみえることになるのです。

感想

テレ顔のマミなど本編では見られなかった貴重な表情が満載

『~The different story~』はBDの特典として収録されたドラマCDを元にコミカライズされたものであり、まどかたちと出会う前のマミが主人公になっています。シリアスなバトルシーンだけでなくマミの日常描写も豊富で、表情の変化も見所になっています。

見所の一つが2話冒頭のマミのテレ顔です。杏子というともに戦う魔法少女ができたことで自然と表情が明るくなってしまい、学校のクラスメートに彼氏ができたのかと質問されてしまうのです。直球の諮質問をぶつけられてマミは一瞬固まってしまいます。

当然彼氏ではないものの大切な存在であることは変わらないため、折り合いをつけつつ説明をした結果、彼氏ではなく婚約者ではないかと勘違いされてしまうのもポイントです。魔法少女の契約の指輪を左手の薬指にはめ、顔を赤らめながら語る姿は完全に恋する乙女に見えてしまうのです。

マミが髪を下ろした貴重なシーンも収録

マミの特徴の一つになっているのが、ロールの利いたツインテールです。髪型がトレードマークになっている部分があり、二次創作などでは髪の毛がねたにされることも多くなっています。本編の登場はほとんど制服姿か魔法少女姿だったこともあり、髪型の変化が少ないのです。

ところが、3話では貴重なツインテール以外の姿を見ることができます。パジャマ姿でストールを羽織り、髪を一本にまとめた姿を見ることができるのです。髪を下ろしたマミの姿が描写されるのは珍しいため、ファン必見のポイントになっています。

『マギアレコード』などアプリ等の展開で、マミの別衣装バージョンなどが公開される機会も増えましたが、漫画で描かれたシーンはやはり貴重です。杏子との関係修復のために何が必要か考えるシーンでもあるため、その先の展開を考えると余計に胸が締め付けられるような内容になっています。

杏子がもろさを見せるシーンもある

『~The different story~』はマミが主人公ですが、1巻は杏子との関係性がメインになっています。アニメ本編の杏子は利己主義者の魔法少女であると同時に、戦闘経験が豊富な腕利きでもあります。しかし、魔法少女になりたての時期を扱っている本作では、弱さや脆さを見せるシーンも多いのです。

とくに魔女が原因で家族を失い、久々にマミと再開したシーンは、涙を流すなど歳相応の少女らしい姿を見せます。意地を張り通して散っていく作品が多いだけに、そこに至るまでの涙や脆さを知ってしまうと、改めて胸が痛んでしまうというファンも多いはずです。

上巻は杏子の涙から、マミとの決別を決め、魔法少女としての戦い方自体を見直すシーン、そして、利己主義者の魔法少女としてマミの前に再び姿を現すまでが描かれています。本編では再開することなく終わってしまった二人のため、次巻以降にどう続くかが見所になっていくのです。

まとめ

『まどか☆マギカ~The different story~』は公式外伝の一つであり、ifストーリーでもあります。本編では再開することなく終わってしまった二人の魔法少女の過去と、それゆえにかわっていく未来像を見ることができます。

可愛らしいシーンやサービスカットはあるものの、シナリオは基本的にハードそのものです。正当な外伝であるだけあって、展開もシビアです。派生作品から『~The different story~』に入ってしまうと、戸惑う可能性もあるレベルになっています。

しかし、ハードな展開や、誰がどのように救われるのかといった部分は見所になっています。特に救済がほとんどない状態で命を落としてしまったマミと杏子にスポットが当たっているため、それだけでいいという見方もあります。中巻、下巻も発売済みですが、アニメ本編とは全く違う結末を迎えているのも魅力の一つです。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

月10冊程度、年間100冊超の漫画を読むフリーライター。非定期で友人と百合漫画を語る会を開きますが、ジャンルは不問で何でも読みます。

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