たくのみ。(1): 裏少年サンデーコミックス

『たくのみ。』は裏サンデー連載の漫画で、女子4人がひたすら宅飲みを繰り広げるのが特徴になっています。

1巻は駄菓子をおつまみに宅のみを繰り広げる回が収録されていて、『だがしかし』のコトヤマ先生が単行本帯の推薦文を書いています。

コンビニで手ごろに購入できるビールやサワーだけでなく、特別な時に飲みたい日本酒なども紹介されていて、お酒とおつまみのラインナップの広さも魅力になっています。

あらすじ

就職のために東京にやってきたみちるは、女性専用のシェアハウスで都会暮らしをスタートさせます。状況早々にトラブルにあったところをシェアハウスの住人に助けられるなど、出会いにも恵まれます。

シェアハウスの住人はそれぞれ仕事をしていて、それぞれにストレスをためることがあります。そんな時に癒しになるのがお酒で、宅飲みを通して友情を深めたり、ストレスを解消したりしていくのです。

それぞれの好みの違いから飲み方の幅が広がり、組み合わせのアイディアがわくこともあります。酔っ払ったり、二日酔いになったり、お酒を飲みながらのガールズトークが花咲いていくのです。

感想

ボーイッシュだけど酔うと色気があるみちるのギャップがポイント

主人公のみちるはショートへあのボーイッシュな外見です。しかし、酔ったときの表情の変化が魅力的で、1巻表紙でも顔を赤らめた姿が印象的になっています。悪酔いしないのも酒の強さもポイントで、住民の中でもっとも酒に強い疑惑も浮上するほどです。

悪い良いしないといっても、20歳になって上京したばかりで、お酒に詳しくないのがポイントです。他の住民から様々なお酒をすすめられたり、吸収していくことで知識を深めていきます。みちるの社会人として、酒飲みとしての成長も物語の重大要素になっています。

特に色っぽさが強調されるのが6話で日本酒、『獺祭』を飲んだシーンです。しみじみと日本酒とお魚のハーモニーを楽しむ表情に同性がドキドキしてしまうほどです。普段とお酒を飲んだときの表情などのギャップが楽しめるのが『たくのみ。』の魅力になっています。

駄菓子とサワーのコラボも見所の一つに

1巻コミックスの帯にサンデー&駄菓子つながりで『だがしかし』のコトヤマ先生が推薦文を書いていますが、駄菓子とサワーのコラボ回はかなりこだわりが利いています。『うまい棒』をつまみに『男梅サワー』を飲むという、メーカーの協力が得られなければできない組み合わせが実現しているからです。

駄菓子の『ポテトフライ』の重ね食いが登場するなど、マニアックでプチ贅沢な食べ方も登場します。男梅サワーもそのまま飲むのではなく、ジョッキに塩を持って本物の梅干を落とすなどアレンジが利いていて、かなりヨダレが出る組み合わせになっています。

その組み合わせの破壊力から、夜中のスナック菓子のカロリーを気にするみちるはあっさりと折れてしまうのもポイントです。実際に飲んだ姿がまた美味しそうでよだれが出てしまうできになっていて、9話の見所にもなっています。

大人の女性ならではのサービスシーンも

シェアハウスの女性は4人いて、それぞれが意見や体型、お酒の好みが違います。一番年上で体型のメリハリがあるのが香枝(かえ)です。みんなのお姉さん的な存在で、風呂あがりはバスローブ姿であるなどお色気担当の部分もあります。

香枝が好きなお酒はワインで、5話ではみちるにも赤ワインをするめることになります。しかし赤ワイン井は渋みがあるため、みちるは飲み辛いと感じてしまうのです。そんなみちるに対して香枝はジンジャーエールでワインを割ったカクテル『キティ』を差し出します。これは好評でみなのお酒が進む原因になります。

ただし、香枝も少し深酒をしてしまい理性が飛んでしまうことで問題が発生します。寝室に香枝がわすれたスマホを届けに行ったみちるは、香枝に襲われて一晩をともにすることになってしまうのです。過激な内容はないものの、しっかり記憶が残るタイプの香枝が、自分の行動を振り返って赤面するシーンは見所です。

まとめ

『たくのみ。』はゆるゆる女子が宅のみを繰り広げる姿が特徴的で、女性ならではの話題や視点も織り込まれています。酔って油断した姿だけでなく、美味しいお酒の飲み方を提案してくれるのも魅力で、おつまみとの相性も一緒に考えることができます。

お酒の商品名と名前の由来もセットになっているため、どの酒がモデルになっているかを調べる手間も省けます。ちょっとマニアックで女性受けしそうなお酒が入ってるのもポイントでトリビアを増やすことも可能です。サントリーのウィスキー『角』のハイボールにから揚げなど定番の組み合わせも含まれます。

女同士の友情にヨットした百合要素が見えたり、お酒初心者同士があれこれ相談しながらカクテルを作るなど、切り口の豊富さもポイントです。1話完結形式の4コマでテンポよく読めるのも魅力で、仕事の愚痴に共感したり、女の子の可愛らしさを楽しみながら、ゆるゆる読むのがおすすめです。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:しらたま。