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異世界ライフ・コアに存在するネオジム綜合充電社に所属する主人公「ぷらぐ」は充電ちゃんとしての高みを目指そうと、厳しい仕事環境と噂されるサマリウム・コバルト社通称「サマコバ社」へ出向を願い出ました。

そこで明日をも生きることが難しい人々を目の当たりにし、自分の無力さに落ち込むぷらぐですが同僚「アレスタ」の厳しい助言を受け、初心を思い出し再び職務に励むことができるようになりました。

一方アレスタは現実世界の協力者で二人の想い人でもある「閃登」の元を訪れるのですが、たまたま居合わせた閃登の知人「依緒乃」に自分を見られ、そして触れられる事実にも気付いてしまうのです。

あらすじ

サマコバ社のメンバーとすっかり打ち解け共に昼食をとっているぷらぐに、アレスタは『ステルス状態』でも依緒乃と接することができた事実を知らせるのですが、ぷらぐも気付いてはいないようでした。

放置したら事態が悪化すると見たアレスタはその事実をすぐに上司に報告した上で、協力者である閃登の力も借りて上司と共に『依緒乃と直接面会する』という思い切った手段をとります。

口止めすることで依緒乃の件は収束するものの、上司の一人レーカは説得の最中ネオジム社の不信さを口にした閃登に『あまり口外しない方がいい』と身を案じた助言を残し、アレスタらと共に帰っていくのでした。

感想

41話 私生活も充実させられる女アレスタ

閃登を前に積極的にアピールする依緒乃を見ながらハラハラしっぱなしのアレスタ。その様子を見た上司二人に恋のさや当てを期待されるのですがアレスタはとぼけて見せます。その直後に上司の「レーカ」から直接監査室へのヘッドハンティングを受け一瞬衝撃をうけるのですが…。

「私は仕事より、恋に生きます!!」と断言しバッサリとそれを断るアレスタ。アイデンティティを確立して自分の生き方をしっかり把握した上で、より益のある方を素直に選択できる正に『有能たり得る台詞』で印象に残るシーンだと思いました。

普通の女性キャラクターならとぼけたままで終わりそうなシーンですが、そんじょそこらの眼鏡っ娘キャラとは比較にならない高スペック持ちのアレスタは違います。仕事はもちろん私生活である恋愛も妥協することはありません。

告白も短くかつ分かりやすい有能眼鏡っ娘 42話

『眼鏡っ娘で委員長キャラはツンデレだけに皆に見えないところで頑張る努力家、結果あまり目立てず恋愛も今一歩』なんてのが定番ですが、有能でキッチリノルマをこなし自分の評価を上げることにも余念がないアレスタが、唐変木(閃登)相手に同じ事を繰り返してばかりいる訳がありません。

「住む世界は違うけれど私とお付き合いしていただけませんか?」そうきっぱりと閃登に告白するアレスタは恋愛面でも高い成績を残せる高スペックキャラです。オマケにスタイルも良く非の打ち所がないという…他の漫画で言うとドラえもんの出木杉君?あまりにも高スペック過ぎるので多用すると作者が困るというアレです。

故に展開を進めるのには非常に便利で、この漫画『ファイト一発充電ちゃん!!』でもアレスタが『要所で話を進めるためのキーキャラクター』となっています。ただ7巻はその出番が多くなったため萌えシーンも含めてアレスタの活躍が多く、7巻の主役は実質アレスタの様な感じになっていますね。

44話、物腰柔らかな珍しいタイプの天才科学者

7巻の44話からはとある人物の回想シーンがメインとなり、そこでこの漫画『ファイト一発!!充電ちゃん』の前日譚が8巻の47話まで話数をかけてじっくりと語られることとなります。そこで明かされる衝撃の事実、見るからに敵役の人間性など読者にとっても驚きの事実が語られるのです。

回想シーンで出てくるその同一人物とは思えないキャラクターは、プログラムの不良部分を指摘された女性社員が「はい、すみません至らなくて」と萎縮してしまう様子を見逃さず明るい言葉で部下を励まし、前向きに仕事に取り組めるようフォローして去ります。

このシーンの萌えポイントは『ぽっ』と頬を赤らめる女性社員ではなく、指摘した人物の物腰の柔らかさと現在の性格のギャップですね。『ギャップ萌え』とは少々異なりますが『実はこんな人物だったのか』という事実で萌えられるのは似た感じではないでしょうか?

まとめ

この7巻は例えるなら『起承転結』の『転』にあたり、物語が佳境へと一気に進んでいく様子がうかがえます。ぷらぐがいない間アレスタが閃登に色仕掛けで迫るシーンが多めでもあるのですが、そうするようにぷらぐが急かしたという点も後の伏線になっているのです。

7巻も次巻が気になる展開で終わります。この漫画10巻で完結していますので7巻まで読んだのであれば、もういっその事10巻まで買って(あるいはレンタルや漫画喫茶などで)読み切ってしまいましょう。あと作者は『おっさん顔のデフォルメが苦手』なのか中年男性の描写だけやっぱり浮いてるんですよね…。

追記:アレスタのたくし上げによるパンもろシーンや各種色仕掛けと頭悪そうな(褒め言葉)サービスシーンも多いこの7巻ですが、1Pの『シェーをするアレスタ』22Pの携帯電話のメール擬音が『めるめる』86Pの『ゆっくり顔(東方Project二次創作)』のぷらぐなど、パロディ多めの巻にもなっています。

オススメ度
★★★★★★★★★☆ ★9

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