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2018年1月よりアニメ放送が始まる大人気ラブコメ漫画『からかい上手の高木さん』今回はその第2巻のレビューをお送りします!

何も考えず高木さんのからかいっぷりを眺めているだけでも楽しめる本作ですが、その裏に隠された真意を紐解くことでさらにその魅力は増幅されます。

今回のレビューでは西方くんにはわからない、高木さんの発言に隠された甘酸っぱい恋心を明らかにしていきたいと思います。

あらすじ

毎日のように高木さんにからかわれては、一矢報いるための方策に頭を悩ませ続けている西方くん。いくら対策を講じても、高木さんをからかい返すことはできません。

それでも高木さんのからかいは衰えるばかりか、さらに勢いを増して西方くんへと襲いかかります!そのからかいの嵐に西方くんはただただ翻弄されるばかり……。

でもでも、高木さんは何も考えずに西方くんをからかっているわけではありません!その発言の端々に西方くんへの淡い恋心が密かに顔を覗かせているのです。

感想

西方くんの匂いを感じていたい!?高木さんの密かな下心

帰宅途中、突然の豪雨に見舞われた西方くんと高木さん。二人はお寺の軒下を借りて雨宿りすることに。なんとか雨を凌げたものの、高木さんは制服が濡れてしまったため、急遽西方くんの体操服を借りて着替えることにします。

それだけでもドキドキのシチュエーションですが、思わぬアクシデントから西方くんも制服を濡らしてしまい、今度は高木さんの体操服を借りて着替えることに。二人は図らずもお互いの体操服を着ることになってしまうのです!

上のコマは雨が上がって「さあ、帰ろう!」というタイミングで高木さんが発した胸キュンセリフ!二人が互いの体操服を着ているという状況を鑑みればその意図はもうおわかりですね?少しでも長く西方くんの匂いを肌で感じていたいという高木さんの下心が見え隠れしていて思わず顔が綻んでしまいます!

高木さんのささやかな抗議!西方くんは鈍すぎる!

授業中に騒いだ罰として居残り掃除を言い渡される西方くん。とぼとぼと教室に向かい、掃除を始めようとすると高木さんが突然その場に現れます。高木さんは負けた方が教室を掃除するという名目でジャンケン勝負を持ちかけます。

「グー出すね」と宣言した上で勝負に臨む高木さん。西方くんはその発言の裏を読みすぎてチョキを出してしまい、結果敗北……。まんまとひっかかって負けてしまった西方くんを笑いつつも、心の中では複雑な思いも感じているように見えます。

それを表したのがこのコマ。西方くんに嘘をついたことがないと宣言する高木さんの真意は「こんなに好きだとアピールしているのにどうして気づかないの?」という抗議!遠回しに西方くんの鈍さを責める高木さんは、余裕そうに見えて実は若干苛立っているのかも?深読みしていくと高木さんの複雑な乙女心が見えてきますね。

こんなに寂しそうな高木さん見たことない!沈黙に隠された恋心!

二人の日常は永遠なるサザエさん時空に囚われているわけではなく、作中ではきっちりと時間が過ぎていきます。春が過ぎ、夏休みを迎えた二人は下校中に他愛ない会話を交わします。「ずっと夏休みだったらいいのになー」とのんきに語る西方くんですが、高木さんはどうやらそうは思わないようです。

「私は学校も好きだよ」と呟いたあとに繋がるのがこのコマ。「だって」とその理由を語ろうとしながらも西方くんののほほんとした表情を見て言葉をつまらせる高木さん。若干の沈黙を挟み「楽しいもん」と寂しげに続けます。注目すべきはこの間!

学校が楽しい理由はもちろん西方くんと会えるからです。しかし、そこをはっきりと伝えることはできない!だからこそ、高木さんはこの沈黙の中に夏休みの間、西方くんと会えない寂しさを込めたのです!いじらしすぎる!西方くんは本当に罪作りな男です。

まとめ

高木さんは基本的に西方くんを優位な立場から眺め、余裕ぶった表情を見せる女の子です。だからこそ、西方くんがまんまとやり込められている姿が面白おかしく描かれ、友達以上恋人未満の二人のやり取りを微笑ましく眺めることができるのです。

そして、そうした基本の流れの中に時折顔を覗かせる高木さんの感情の揺らぎが、本作をより味わい深いものに仕立てています。漫画ってスルスル読み進めて「面白かったー!」で終わっても十分楽しめる娯楽ですが、じっくりと読み進めて細かな心情を想像するのもまた楽しいものです。

今回ご紹介した『からかい上手の高木さん』の一押しシーンは一部に過ぎません。この記事を機にみなさんが本作を手に取り、高木さんの心情を想像しつつ楽しんでいただけたら、レビュアーとしてこれに勝る喜びはありません。ぜひとも頼りない西方くんの代わりに高木さんの淡い恋心を読み取ってあげてください。

オススメ度
★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:しがまる

物語の行間に潜む感情の機微を炙り出せるような記事を書きたいです。ショートカットで元気な女の子が大好きなので、オススメの作品があったらご一報ください。

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