恋せよキモノ乙女 1巻 (バンチコミックス)

書店でたまたま目に付いた漫画雑誌の『月刊コミック@バンチ』。表紙にこの漫画のタイトルが載っていました。

面白そうなタイトルだと感じ、調べてみたところwebコミックの『コミックバンチweb』で数話、公開されていたので読んでみました。

読んでみると主人公が非常に可愛く、どこかノスタルジーを感じる絵で、すぐに気に入ったのが『恋せよキモノ乙女』です。

あらすじ

大阪に住む会社の受付嬢『野々村もも』。休日になると、亡くなった祖母の着物を着てお出かけすることが楽しみな女の子です。

行き先は、京都の喫茶店や、大阪にある重要文化財の図書館、滋賀にあるパワースポットの神社など、関西のさまざまな場所。

どこに行くにも、お気に入りの着物を着て行きます。行った先での素敵な出会いもあり、恋の行方も。四季の移ろい似合わせて、素敵な着物でお出かけします。

感想

笑顔あふれる主人公『野々村もも』

主人公の『野々村もも』は、大阪在住で関西弁、ショートカットヘアーにクリッとした目が可愛い女の子で、会社の受付嬢をしています。年齢については書かれていないので、はっきりとはわかりませんが、20代前半ぐらいだと思います。

ももは天気や四季の移ろいによって着物を選ぶのですが、その選んでいる姿が非常に可愛いです。第1話では庭の木蓮のつぼみに春を感じ、木蓮の柄の帯を選び、その帯にはあの着物を合わせよう、この小物を合わせようと考えながら、うっとりしている姿が非常に可愛い。

また、着付けをしている時に見せる少し艶っぽい表情はグッときます。そして、実際に着付けをした自分が、イメージ通りで「やっぱり!思った通り!!」と飼い猫のネロを抱き上げ、はしゃぐ姿も可愛いくて、ついニヤニヤしてしまいます。

着物への大好きな気持ち伝わってくる!

着物について話している時に見せる嬉しそうな表情も非常に可愛く、見逃せません。姉に、着物の襟元から見える『半襟』について語る時の表情は必見です。「ときめくやろ?」とうっとりする顔には、こっちがトキめいちゃいます。

また、図書館の司書さんに本柄の帯を褒められ、「今日はどんな着物か楽しみにしてる」と言われた時に見せる照れ笑いもすごく可愛いです。祖母に言われた「着るだけで遠く別な女の子にしてくれる」の言葉を思い出し笑う姿は、本当に可憐で嫁にしたいと思わずにはいられません。

雨というだけでも外出がおっくうになることもあるのに、雨の日に合わせたコーディネートで楽しむ姿は、本当に着物が大好きという気持ちが溢れています。また、祖母のお墓まいりの時に母が言った「ももが受け継いでくれて、よかったんかもなぁ」に少し照れて嬉しそうな顔は最高なので、必見です。

椎名透也に対するももが可愛すぎる

椎名透也(とおや)は、京都の喫茶店で一目惚れした相手で、楽しみにしてたドーナツを譲ってくれたことで見せた、赤面しながらお礼を言うももは非常に可愛いです。ももは、恋愛に関して奥手なようで、図書館で見かけるも声をかけられないところも可愛いです。

実は会社の取引先の社員ということが判明しますが、仕事上で声をかける時にも、緊張して手が震えてしまいます。ぶつかってしまったお詫びをすると言われた時に、テンパって「神戸の美味しいお店知りませんか」と言ってしまうところも、グッとくるポイントです。

なんとか話しかけられるようにはなりますが、話している時はずっと赤面しながらで『恋する乙女』という表情。その後、食事の約束をして、連絡先をもらった時に喜ぶ姿は本当に可愛いです。正直に言えば、椎名に対してかなり嫉妬心が芽生えます。

まとめ

着物を通して、主人公の可愛らしい姿を見せてくれる『恋せよキモノ乙女』ですが、さまざまな柄の帯や着物だけでなく、帯締めや日傘、バックなどの小物などにもこだわって描かれていて、作者の力の入れようを感じさせてくれます。

作者の『山崎零』さんは、日本画を長く学ばれていたようで、優しいタッチで描かれた絵は、温かみを感じることができます。また、登場する建物や店などは実在するものがほとんどで、実際に行って楽しむことができるところも嬉しくかんじました。

そして、着物スタイリストの『コバヤシクミ』さんによる、コーディネート解説などが載っていますし、ストーリーの中にもたくさんの豆知識が含まれているので、単純に勉強にもなります。女性は着物を着て出かけたくなり、男性はパートナーに着物を着てほしくなるよう作品です。

オススメ度:★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:あんかけ