Pocket
LINEで送る

天空侵犯(15) (マンガボックスコミックス)

「天空侵犯」は超高層ビルだらけの異世界で繰り広げられるサバイバルホラーの傑作。女子高生ゆりとその仲間たちが、仮面の殺人鬼や支配者の座を狙う者たちとの熾烈な戦いに挑みます。

1巻の恐ろしい殺人鬼の表紙にビビって本屋では買えず、2巻の勇ましいゆりサンの表紙にビビッと来て1巻をゲットしたのは、2014年5月の頃。

激しいアクションとナゾめいた世界観にひきこまれて約4年、面白すぎてあっという間でした。今回発売された「天空侵犯」の15巻では、今後に関わる新たなターニングポイントを迎えます!!

あらすじ

女子高生の本城ゆりは、ある日突然「天使」と呼ばれる仮面の殺人鬼たちが襲ってくる異世界に迷い込みます。ゆりは兄の理火と再会するために「天使」と戦い続け、信頼できる仲間たちと出会ってチームを結成しました。

「天使」を操り支配する「神」になれば元の世界に戻れることが判明しますが、その「神」候補は複数名。邪悪な正義を掲げる相川という神候補の男は、ゆり達に刺客を差し向けて理花を人質に取ります。

理火は相川に「使徒」として精神支配を受けてピンチに。さらに「守護天使」と呼ばれる異世界の管理者サイドまでバトルに参戦してきて、事態はますます混乱の一途をたどります。

感想

相川の精神支配に抗う理火の戦い

ゆりの兄・理火は相川の使徒として覚醒し、相川を守ることが使命だと意識にインプットされてしまいます。意識だけではなく、パワーも能力も人間離れした領域に超レベルアップ。巫女姿の守護天使が相川に向けて打ち放ったライフルの弾を素手で止めて、守護天使には「我々と同等の力を有する」と言わせたほど。

理火は巫女の守護天使と戦うために、みずから「自分は相川に洗脳された」と宣言して、相川とゆり達とのバトルを一時停戦へと導きました。守護天使は異世界を維持するために相川とその使徒である理火を狙い始めますが、その狙いを察したゆり達によって阻止されます。

一見、相川に支配されてしまったかのような理火ですが、まだギリギリのところで自分の意識を保っていて、バトルの最中にゆりに合図を送ったりする余裕も残されている様子。しかし、それがいつまで、どこまで持つかは本人にも分からないようで、ハラハラさせられっぱなしです。

ディーラー仮面さんの再登場、アインの新能力発動

なんだかんだゆりを見守っていたナゾのディーラー仮面も久々の登場です。巫女の守護天使を「ミコちゃん」と呼び、ゆりが巫女に無謀な戦いを挑もうとしたところに颯爽と現れます。仮面をかぶっていても隠せない美人オーラと、ピッタリしたディーラー服がセクシーさが素敵すぎます。

ディーラー仮面さんも守護天使でありながら、巫女を制してまでゆりを助けてくれるのかはナゾ。理火が相川に操られていることについて「私としてもこの展開は残念」「彼ならこの世界を終わらせてくれると思っていた…」と言い、遠くを見つめる彼女の真意はどこにあるのか…なんともミステリアスな存在です。

そして別で急成長を遂げたのが、大きなリボンと乙女なワンピースが可愛いアイン。人質を救出した時に敵に襲われますが、かつて行動をともにした青原医師の能力を継承してピンチを切り抜けます。イマイチ感情がないキャラクターでしたが、誰かを守るために自分の意志で行動したところが最高にクールでした。

大天使 vs 守護天使のバトル

もともとは相川の部下だった「大天使」と呼ばれる元人間の男は、筋肉ムッキムキで全身黒タイツに仮面をつけた、なかなか変態ちっくな姿。しかし、普段はボサーッとして弱っちいのに、能力の封印が解除されるとキャラもパワーも超ヤバい方向にレベルアップします。

大天使がカッコイイかどうかは微妙ですが、フルパワーで登場するとやはり「キター!!」という高揚感に包まれます。今回は異世界の管理者サイドである強力な「守護天使」と戦う切り札として、ゆりが封印を解除。ふたたびフルパワーを得た大天使の爆誕シーンはやはり見ごたえがあります。

対する守護天使も巫女さんスタイルに怒りの仮面をつけてゴツいライフルをぶっ放す、ヤバさ全開モード。これまでの登場人物で最凶と言われる大天使と、まだまだポテンシャル未知数の守護天使の激突は、歯切れのいい口ゲンカもあいまって超エキサイティングなバトルを展開します。

まとめ

兄・理火の変化を見て絶望に陥るも、わずかな挙動を見逃さずに希望をつなぐゆり。決してあきらめないゆりの強さと優しさはいつも変わることなく、そして適応能力の進化も止まりません。やはり主人公がちゃんと活躍して成長する作品は読みごたえがあります。

「理火が敵になってしまった」という危機的状況も、もしかすると理火のことだから全て演技だったりするのでは?と思わせるようなシーンもありますし、本人も言っているように「解除」や能力の上書きといったことも考えられます。ナゾがひとつ解明されてはまたナゾが増えて、さまざまな想像をかきたてられます。

そして15巻のラストにはもうひとつ、重要なキャラのあの人がとんでもないピンチを迎えます。なんでこの人が…と誰もがショックを受ける急展開に次ぐ急展開。こんなことになってどう収拾つけるの!?と不安になるほどのサプライズの連続です。天空侵犯の底なしのスリル、まだまだ先は長そうです!

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

Pocket
LINEで送る