楽園の神娘(1) (アフタヌーンコミックス)

コミック表紙のツインテールの黒髪美少女と、タイトルにある「クロリス」という響きに惹かれて「楽園の神娘(クロリス)」をゲットいたしました!

たった一人の女性として120年後の世界によみがえってしまったメイと、医師でもあり博士でもあるムラセが活躍するSFサバイバルです。

植物をベースにした花精種(ダフネ)などの新生物や、人間の女性が消えてしまったという絶望的な世界観。1巻では謎とスリルが渦巻く怒涛のストーリーが展開されます。

あらすじ

舞台はある研究施設の爆発事故の影響で、子供を産める若い女性がいなくなってしまった近未来。事故から120年も経過した世界で、研究者のムラセ博士はカプセルで奇跡的に生き残ったメイを救出します。

メイは120年前の世界ではセレブのお嬢様で学生でした。120年放置された為に皮膚などの損傷が激しく、ムラセ博士の懸命な手術でなんとか命を取りとめますが、よみがえった姿はなんと小学生ぐらいの幼女でした。

いずれは子供を産むことで人類の希望となるメイ。しかしその存在を知った「閣下」と呼ばれる男が、メイを独占しようと狙い始めます。ムラセ博士は軍の追手をかわしながらメイを連れて「首都」へ旅立ちます。

感想

ツインテールの黒髪幼女、中身は高校生?

サガノ メイは120年前は高校生で、親の指示で政略結婚させられそうになっていました。ムラセ博士の緊急オペを経てよみがえった時、パーツ不足で幼女の姿になってしまいましたが、過去の記憶はバッチリ残っています。

あまりにも激変してしまった世界で、戸惑いと驚きの表情ばかりのメイ。しかし、ムラセ博士の部下・イシカワを心配したり、植物たちと心を通わせる優しい姿が印象的です。逃亡の際に、何かの声を聴くというミステリアスな設定もチラリと発覚しています。

第1話ではストレートのロングヘアに白い患者服でしたが、第2話では服をゲット。てんとう虫のような水玉のフリフリワンピースと、ツインテールで登場します。コミックの表紙のツインテールがカワイイので、この変身はテンションがあがりました!

植物植物ベースの不思議な世界観

事故を起こした研究施設は猛毒性の試験用植物などを保有していた為、爆発とともに散らばった毒に世界中が汚染されてしまいました。しかし、人類は植物をベースにした花精種(ダフネ)と呼ばれるキメラを造り出して復興を果たします。

花精種は体内に「核」を持っていて、身体が滅びても核さえあれば12時間以内の範囲で蘇生が可能。それぞれ個別の知能やスキルを持ち、人類の復興や再建活動に大きく寄与しました。しかし、生殖機能までは技術力が及ばなかったため、人類は存亡の危機を迎えています。

閣下と呼ばれる軍サイドの敵は、花精種をさらに改造した「神娘(クロリス)」を複数所有していて、メイたちを襲撃させます。神娘は攻撃的なキャラばかりですが、なかなか魅力的な美少女ぞろい。閣下みたいな悪人にだまされて悪用、ポイ捨てされるのはもったいないです。

まだまだヒミツを隠しもっていそうなムラセ博士の魅力

ムラセ博士は銀色の髪で、目つきが鋭いダラッとした感じですが、「俺の仕事は医者だ、可能性があるなら探す」「俺は生かすのが仕事なんでな」というプロ意識の高さはマジでカッコイイです。冒頭では表面の損傷が激しかったメイを救う為に、人造皮膚や亡きフローラの身体を用いてドクターXばりの活躍を見せていました。

激変してしまった世界と自分の立場に戸惑うメイには「嫁に出すまでは俺が守ってやるよ仕事だしな」と言い、さっそくメイを狙う軍に襲撃された時は「養父としちゃあ娘を最も幸せにしてくれるところに嫁に出したいわけよ」と勇ましく応戦。照れ隠しなのか、わざわざちょっとフザけたり外したりするところもカッコイイです。

そして、ムラセ博士自身も花精種であり、花精種を作る技術力を持っています。花精種のベースを開発したのはフローラという女性のようですが、スキルと知能が高すぎです。研究施設や爆発事故についても、相当深く関わりがある様子。ムラセ博士とフローラの関係や、なぜフローラが命を落としたのかも非常に気になります。

まとめ

謎と敵だらけの世界で、メイを保護してくれるという首都へ向けて発進したメイとムラセ博士。本来であればたった一人の幼女なので大事に扱われるべきなのに、いちはやく閣下という悪人にバレてしまったせいで逃避行が始まってしまいました。

閣下がまたナゾ多き人物で、研究施設の爆破事故に関わっていてフローラとも面識がある様子。そしてメイを保護するという政府サイドと、閣下が率いる軍サイドの関係は友好を装っていますが、軍は神娘を使って政府サイドに脅しをかけるなど、かなり微妙な雰囲気。

読めば読むほど、ナゾとスリルが加速する独創的な世界観。蘇った時に何か特殊な力が宿ったらしいメイと、意外と男前なムラセ博士が今後どうなっていくのか、首都には本当に希望があるのか。まだまだ始まったばかりですが、今後が非常に楽しみな作品です!

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8