魔法少女は笑わない (アクションコミックス)

「ケイくんとアヤメさんがルームシェア」や「悪のボスと猫。」という作品が元々好きだった私。これらの作品を書いているのはボマーンさんです。

そんなボマーンさんが、「魔法少女作品を描いた!」との情報を友人からキャッチして、読んでみたいと思った次第です。

元々、四コマ漫画が上手い作者さんなので、「今回も4コマ漫画なのかな?」と思ったら、やっぱりそうでした。忙しい時にも読めるので、おすすめな漫画です。

あらすじ

イオリとエミは、謎の怪物から地球の平和を守る魔法少女です。イオリは、「笑いのエネルギー」をもとに魔法を使います。

しかし、「笑うのが苦手」という致命的な弱点を持っているのです。一方のエミは、「怒りのエネルギー」で戦う魔法少女。

そんな二人が、「シリアスなバトルを繰り広げるのか!?」と思いきや、部屋でダラダラしたり、駄菓子屋でお菓子を買ったりして、、、。

感想

いい意味で物語の展開がない作品

「魔法少女」をテーマにしている作品といえば、「魔法少女まどかマギカ」を思い出す人が多いと思います。この作品も、「魔法少女まどかマギカ」に通ずる世界観は垣間見られます。しかし、「魔法少女まどかマギカ」に比べると、物語の展開は無いに等しいです。

もちろん、全く話が進まないわけではありません。しかし、「魔法少女は笑わない」は、これでいいのです。なぜなら、この、ゆるりとした日常&ギャグが「魔法少女は笑わない」の魅力だらです。だから、肩肘張らずに見れる面白さがあります。

四コマ漫画の中には、気合を入れすぎて変な「欲」を感じるものも多いんですが、それは、この作品にはありませんね。何回か読み返してみましたが、やっぱりその魅力は「どのページから開いても読める」展開の緩さだと感じました。

笑いたくても笑えない主人公が面白い

この作品の主人公を務めるイオリの「笑いをエネルギーにして魔法を使う」という設定が、やっぱりギャグシーンの中心になっていますね。「笑わなきゃいけないんだけど笑えない」というお約束のシーンが、一定のペースで出てきます。

だけど、笑おうとすると顔がひきつってしまうので、やっぱり笑えません。その表情は、助けた子供から「なんだか怖い!」とドン引きされてしまうほど(笑)イオリは、それを気にしているのですが、読者からすると、直さなくていいと思います。

そんな、ちぐはぐした感じが、漫画全体のテンポの良さになっていますからね。ちなみに、イオリの相棒であるエミは「怒り」をエネルギーにしていますから、「二人揃って怒ってる!」と勘違いされちゃう場面もあって、面白かったですよ。

ギャグとシリアスのバランスが絶妙

全体的にギャグシーンが多い漫画ではありますが、「悪と戦う魔法少女」という設定があるため、シリアスシーンもちらほらあります。そのギャグとシリアスが、バランスよく切り替わっています。このリズムの良さは、読みやすくグッドです!

これは、4コマ漫画ならではと感じました。4コマ漫画は、コマが限られている上にセリフの量も限られていますから、ダラダラと場面を引きずるわけにはいきません。その「わびさび」を、よくわかっているボマーンさんはさすがですね!

4コマ漫画は、サクサク読み進めて行けるので、ボリュームが少ないように感じることも多いのですが、「魔法少女は笑わない」は、全130ページのボリュームてます。だから、一冊読み終えた頃には、結構な満足感がありました。「読み足りないなー」何て言う不満は一切ありません!

まとめ

「魔法少女まどかマギカ」を見ていた私からすると、「魔法少女はこれぐらいゆるい方が可愛くて素敵!」と思いました。シリアスすぎなくて、日常系に振り切っている作品なので、「女の子はこうでいてほしい」と改めて感じた作品です。

そして、あくまでも個人的な感想ですが、「友情」という裏テーマを感じました。この作品に出てくる魔法少女達は「共に戦う仲間」ではなくて、「友達」に私にはみえたんです。だから、私も急に友達に会いたくなっちゃいました。

そしてもう一つ大切だと感じたのは「感情」です。魔法少女達は、何かしらの感情をエネルギーにしています。「笑い」や「怒り」は、時にポジティブに、時にネガティブになる感情ですが、「喜怒哀楽はどんどん晒していいんだ!」と言う、私なりの解釈に結論した漫画でした。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7