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今回はフリーライターしらたま。が選ぶ百合漫画を30タイトルまとめました。

不特定多数の人から出資を募るクラウドファンディング発の百合雑誌『ガレット』が発売され、百合系の漫画のアニメ化も珍しくなくなるなど、百合の世界は徐々に一般化しています。一般紙発でヒットを記録している百合漫画も多く、増えすぎて何から読めばいいのか迷ってしまいがちです。

もともと百合漫画にはまったきっかけが読書好きのビアンの友人に沼に引きずりこまれたからという事情もあり、マニアックな作品も読んでいるという自負もあります。年間読書数は平均100冊を超えています。実際の同性愛を扱った作品など特殊例なども加えつつ、紹介していきたいと思います。

※アイキャッチ画像
引用元:やがて君になる(3)、仲谷 鳰、KADOKAWA / アスキー・メディアワークス、Kindle版、p93

ライト層向け (15)

ギャグ系 (5)

『ほんとのかのじょ』百合度:★★★★★


女の子に告白し、玉砕した女の子はドMだった?!
厳しい言葉で責められると胸にキュンときてしまうアブノーマル百合コメディ。
ドMゆえに暴力すらご褒美になってしまうという、ある意味で業の深い作品。

『明るい記憶喪失』百合度:★★★★★


「記憶を失ったら美人の彼女ができました。ヒャッハー!」
本来深刻なはずの記憶喪失をポジティブに捉えるという他に例を見ない百合作品。
疑問は美人に負けるようです。

『立花館To Lieあんぐる』百合度:★★★★★


「ラッキースケベ体質を女性と女性同士で起こしたらどうなるのか?」
肌色率高めのラッキースケベ百合コメディ。2018年のアニメ化も決まっている人気作です。
ギリギリのアングルで攻めたシーンも多いのも特徴。

『ライカ、パブロフ、ポチハチ公』百合度:★★★★☆


「自分を好きになってくれたのはちょっとストーカー気質の女の子でした」
犬気質なヒロインが登場する表題作をはじめ、様々な百合作品を収めた短編集。
変態的な価値観をもつキャラが多く登場するのも特徴です。

『出会い系サイトで妹と出会う話』百合度:★★★★☆


出会いサイトを使って待ち合わせをしたら、相手が妹だったというコンセプトコメディー。
なんだかんだ距離を縮めていちゃいちゃするのですが、発想が斜め上を飛んでいくことがしょっちゅうあります。
基本ポジティブです。

コンセプト重視 (5)

『あの娘にキスと白百合を』百合度:★★★★★


学園百合作品。
主人公たちだけでなく周囲の百合カップルがクローズアップされるのが特徴で、様々な百合カップルの関係を垣間見ることができます。
天才VS努力の天才など、それぞれがコンプレックスや失えないものをもっているのも特徴。

『カフェちゃんとブレークタイム』百合度:★★★★☆


飲み物擬人化コメディ漫画。
様々な飲み物のトリビアを織り交ぜつつ、お色気多めの漫画としても読めるのが特徴。
主人公のカフェちゃんと親友ティーちゃんの仲が非常に良いため、百合妄想がはかどります。

『柚子森さん』百合度:★★★★☆


女子高生と女子小学生のシチュエーションコメディー。
小学生『柚子森さん』のかわいらしさが特徴で、キュン死にする読者を多数生んだことでも有名。
主人公が男性だったら完全に犯罪レベル。

『百合百景』百合度:★★★★★


百合の風景にこだわったショートストーリー。
基本的に1Pで完結する形式で、様々なカップルが登場するのがポイントになります。
学生同士だけでなく、先生と生徒の歳の差百合などが含まれるのもポイント。

『スロウスタート』百合度:★★★★☆


2018年アニメ化作品。おたふく風邪で高校浪人を経験した花名が主人公。
百合はメインではないものの、作者が百合好きであり、あちこちに百合要素を盛り込んでいることもポイントに。
メインではなくサイドストーリーの百合成分が多めです。

ストーリー重視 (5)

『新米姉妹のふたりごはん』百合度:★★★★☆


再婚で姉妹になった二人が料理を通じで絆を深めていく姉妹百合漫画。
主人公サチの幼馴染との関係など、姉妹以外の百合要素も入っています。
料理も本格派で、様々な角度で評価ができる作品の一つ。

『兄の嫁と暮らしています。』百合度:★★★☆☆【イチオシ!】


兄を亡くした少女と、夫を失った兄の嫁との共同生活を描いた作品。
百合要素は低めではあるものの、家族であると同時に他人でもあるという絶妙な距離感が見所の一つ。
お互い不器用であるからこそ、少しずつ仲が深まっていく関係も見所になっています。

『NEW GAME!』百合度:★★★☆☆


ゲーム会社に入社した女の子の成長を描く4コマ漫画作品。
キャラクターの可愛らしさから話題になり、アニメ化された作品でもあります。
主人公青葉の先輩たちの中には百合を思わせる深い関係の女性が登場します。

『私の百合はお仕事です』百合度:★★★★☆


百合要素を取り入れたコンセプトカフェで働く主人公たちの物語。
コメディ要素はあるものの、キャラクターごとの背景がしっかりとしていて、ストーリー性が高くなっているのが特徴。
キャラクター同士の心の交流が見所で、1巻と2巻のセット購入をおすすめしたい作品です。

『2DK、Gペン、目覚まし時計。』百合度:★★★★☆


できるOLと私生活がだらしないマンガ家志望女子の同居もの。
序盤は百合要素が少ないものの、3巻の展開が素晴らしく、一気に恋愛色が高まります。
『第3回次にくるマンガ大賞』ノミネート作品。

本格派(10)

名作 (5)

『青い花』百合度:★★★★★


百合漫画史上に残る伝説的な作品。
女の子同士の恋愛だけでなく、憧れで終わる恋、大人同士の女性の恋愛などありとあらゆる百合が詰まっているのが特徴。
ストーリーも非常に深く、未読で百合好きな人であれば一度は触れてほしい作品。
アニメ化もされています。

『マリア様がみてる(コミックス)』百合度:★★★★★


小説から出発し、後の作品に様々な影響を与えた百合作品の先掛け。
コミックス番は若干駆け足になるものの、活字が苦手な人にはおすすめ。
アニメ化もされていて、様々なオマージュ作品を生んでいます。

『彼女とカメラと彼女の季節』百合度:★★★★★


恋愛感情すら持ったことがない女の子が恋をしたのは同じ女の子でした。
女性同士の恋愛と男性1人の三角関係を描いた作品で、二転三転を繰り返し、展開が全く読めないのが魅力のひとつ。
最終巻の評価が大きくわかれる作品でもあり、百合漫画好きの心に傷を作ったトラウマ作品でもあります。。

『コレクターズ』百合度:★★★★★


読書マニアとファッションマニア、二人のコレクターが登場する社会人百合作品。
会話のテンポが軽妙で、時に露骨にセクハラが入るなど女性同士ならではの距離感が魅力です。

『思春期生命体ベガ』百合度:★★★★★


地球を守るために降りてきた宇宙人は、思い人とキスをしないと巨大化出来ない体に。
変身ヒロインと百合要素をミックスした異色作。
ギャグ作品で定評がある作者だけに、全力で腹筋を崩壊させにくるネタが多数織り込まれています。

注目作 (5)

『やがて君になる』百合度:★★★★★【イチオシ!】


人を好きになったことがない少女と、人を好きになるとは思えなかった少女の出会いが生み出す青春ストーリー。
お互いにねじれた関係でありながら、交流を続けるうちにお互いの必要さが高まっていくのが見所。
2018年1月に最新5巻が発売される予定になっています。

『citrus』百合度:★★★★★


2018年アニメ化作品。
再婚により姉妹になった二人を中心としたラブストーリー。
見た目がギャルで恋愛自体に免疫がなく、妹とのキスがきっかけで恋愛に目覚めるなど、甘酸っぱい要素が満載。
ストーリーの進行が早く、続きがすぐに読みたくなる勢いがあります。

『たとえとどかぬ糸だとしても』百合度:★★★★★


「好きになった人は兄のお嫁さんでした」
出口のない恋心と向き合う少女と、少女を見守る人々の心の揺れを描いた作品。
人間関係が非常に複雑なため先の展開が読めず、読者の心を掴むのが巧みなのが特徴。

『ななしのアステリズム』百合度:★★★★★


「初めて好きになったのは女の子で、気持ちは隠そうと決めていた。しかし、その女の子には秘密があって……」
女の子同士の恋愛は3角関係となり、さらに周囲にも影響を与えていくという一般紙発の百合漫画。
2017年に完結しているものの、物語の展開スピードや演出の巧みさから非常に評価が高い作品。

『純水アドレッセンス』百合度:★★★★★

 


女子高生と保健室の先生の歳の差百合作品。
物語開始の時点では先生に婚約者がいるなど、実際にどう話が進んでいくのかが読みにくい作品でもあります。
歳の差百合の代名詞的な名作ですが、マンガ雑誌「楽園」で新作として再出発することが決まっています。
リメイクでないことが明言されているため、どのようにリンクしていくのかも注目です。

特殊(5)

『ハッピーシュガーライフ』百合度:★★★★☆


女の子が女の子を換金しているところから始まるなど、サイコホラーな展開から話題になった百合漫画。
愛があれば殺人も法を犯すのも問題ないという主人公の歪みっぷりが非常に強烈です。
キャラクターが強烈過ぎて、百合かどうか一瞬悩んでしまうような内容になっています。

『とある結婚』百合度:★★★★☆


アメリカにおける同性婚を扱った作品。
百合の先にある現実的な結婚を扱った作品でもあり、実際の法律や差別、偏見などもあつかっているのが特徴です。
先進性と保守性が入り混じっているアメリカの現実を見据えているのもポイントです。

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』百合度:★★★☆☆


「女子に恋愛感情があるわけではなく、ただ抱きしめてもらいたい」
様々な事情からかなり性格をこじらせてしまった作者自身がレズ風俗に行き、実際に体験を重ねるお話です。
実話からくるリアリティが魅力で、男性でも共感してしまうポイントが多数あります。

『となりのロボット』百合度:★★★★★【イチオシ!】


「初恋の人は人型のロボットでした」
見た目の歳の差が逆転した状態から始まり、見た目年齢も実年齢も追抜いてしまう歳の差百合としての側面と、異種族間の恋愛の二つの要素をもっている百合作品です。
「ロボットにとって愛するとは何か?」を真摯に描いているのも特徴で、SF百合として評価が高くなっています。

『乙女ループ』百合度:★★★★☆


本来なら非常に百合度が高い作品になるはずが、主要人物が「バカだから」という理由でギャグ作品になっているのが特徴。
問題はふられたことも忘れてしまうレベルのバカであり、話題が延々とループすることが珍しくないことです。
少しずつ方向性がずれていき、最終的には話題が原型を止めなくなるケースも多く、ある意味異色の作品となっています。

まとめ

一言で百合作品といってもアプローチの仕方は様々で、「エロイ」ことで人気になった作品なども含まれます。

ラッキースケベで人気になった『立花館To Lieあんぐる』など、独自のアプローチを試す作品も増えています。
過去に発売された作品が完全版や新作となって蘇るケースもあります。

一般の漫画と同じように百合漫画のジャンル自体も歴史を重ね、厚みを増しています。
過去の人気作を振り返ったり、最新作をチェックしたり、楽しみ方の幅も広いのです。

月10冊程度、年間100冊超の漫画を読むフリーライター。非定期で友人と百合漫画を語る会を開きますが、ジャンルは不問で何でも読みます。

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