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牧場OL(3) (まんがタイムコミックス)

家にあった漫画も全て読んでしまい、インターネットで何か面白い漫画はないかと探していた時に、たまたま見かけた作品です。

掲示板で、面白い!と評判になっていました。牧場関連の漫画ということで、昔よく読んでいた「じゃじゃ馬グルーミンup」という作品を思い出したのです。

似たような感じなら読んでみたいと思ったので、一巻を試し読みしたところはまってしまい、そのまま3巻まで流れ着いた次第です。

あらすじ

都会で働くOLに憧れて、東京に就職したものの、その後、不本位に、北海道の牧場に配属されてしまった主人公の「南」。

最初は戸惑っていたものの、すっかり仕事にも慣れて、新しい友人もでき、牧場での生活を楽しむ余裕ができていた頃でした。

そんな時、本社は牧場の買収を考えることに。そして、牧場の社長の引き抜き話が上がって、、、。牧場青春ストーリーもついに完結!

感想

読者が感情移入できるリアルな設定

話が結構リアルにできていて、「現実世界でもこういう事ってあるのだろうなぁ」と、感情移入しやすい作品だったと思います。特に「都会に憧れて就職したら、思っていた内容と違った」というシチュエーションは、決して珍しいものではなかったと思います。

そんな主人公が、どのようにして牧場の仕事に向き合っていくのか?その過程は、このストーリーの軸になっている部分だと思います。だけど、「こんな仕事嫌だなあ」というネガティブな感じに終始するのではなく、面白おかしく描いているのが作者の手腕ですね。

牧場の買収の話が出てきたり、社長の引き抜き話が出てきたり。この辺りも、結構リアルな背景だと思います。私が社会人をしてきた中でも、これに似たような話は近くで経験したことがありました。こういった意味も踏まえて、社会人向きの楽しさがあると感じます。

テンポ感の良いギャグシーンが秀逸

随所に出てくるテンポ感の良いギャグが秀逸です。ありきたりなギャグ漫画のように、しつこくギャグシーンをアピールするのではなく、非常にあっさりしています。それでいてノリが良いギャグ感なので、肩肘張らずに読み進めていける面白さ!

そのギャグのテンポ感を際立たせているのは、個性豊かなキャラクターたちです。どのキャラクターの性格も、かぶることがなく、うまくバラつかせているのもうまいなと思いました。新キャラもどんどん出てくるし、それぞれのエピソードも素敵です。

そんな中でも、一番キャラクターが際立っているのは、やっぱり主人公の南ですね。希望していた仕事とかけ離れた配属をされたにも関わらず、仕事に向き合っていく姿は、全ての社会人が尊敬すべき姿勢だと思いました。かなり天然なところもグッドです!

牧場の仕事が手に取るようによくわかる

牧場がどのような仕事をしているのか?詳しく知っている人は少ないと思いますが、このマンガさえ読んでいれば、牧場の苦労が手に取るように分かります。「へーそうなんだ」と感心させられる部分も非常に多いですから、とても勉強になる漫画作品です。

牧場の仕事を詳しく説明するとなると、ダラダラと長い文章になりそうですが、この作品はストーリーの随所でサクッと説明を入れているのがうまいところです。だから、作品のテンポ感を崩さないで、楽しく読み進めていける面白さがありました。

このような内容なので、牧場に対するイメージがガラリと変わりますね。その結果、牧「場に行ってみたい!」という気持ちにさせてくれます。実際に、観光客をウェルカムにしている牧場はたくさんあるので、私も「行ってみたい!」という楽しい気持ちにさせてくれました。

まとめ

この作品を通して一番心に染みたことといえば、「仕事との向き合い方」です。主人公の南は、憧れていた仕事とは違う仕事に配属されたにも関わらず、牧場の仕事と向き合っていく姿勢を見せるわけですが、「偉いなー」と思わされて、感心させられるばかりです。

私も、過去に就職をして、思っていた内容と違ったので転職した経験があります。今の仕事は楽しんでやっていますが、もし、就職したばかりの頃にこの作品に出会っていたら、もっと違った形で、そのときの仕事に向き合っていたかもしれません。

そして、それぞれのキャラクターが抱えているバックホーンも、心を打つポイントです。「なぜ、この人たちは牧場で働いているのか?」。その背景を知ると、全ての人が、仕事との向き合い方や就職活動の仕方が変わってくるかもしれません。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9

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