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ぶっきんぐ!!(1) (裏少年サンデーコミックス)

本を販売するサイトで新刊を調べていた時に出会いました。名前がぶっきんぐで、珍しいと感じたので試し読みで1話を読んでみました。

1話の前半は主人公の紹介と突如発生した事件の話で、後半は本屋の裏事情に関する内容です。約30ページもあり長めでしたが、楽しかったのであっという間に読み終えました。

続きをすぐに読みたかったので、電子書籍でぶっきんぐ!!を購入しました。ページを開いていくと、2話以降も読み応えがある話で満載だったため面白かったです。

あらすじ

美大を卒業した大國かの子は就職せずフリーターとして生活しています。フリーターを選んだのは、油絵作家になりたいと思ったからです。

日課のライブペインティングで元気に絵を描くかの子の所に、美大の同期でもある美樹が通りかかりました。美樹がイラストレーターとして働いていることを知り、落ち込んだかの子は履歴書を書き始めたのでした。

履歴書を書いている際に、シャープペンシルの芯が切れるというアクシデントが発生しました。新しい芯を買いに本屋へ行ったかの子でしたが、何故か不審者を追いかける羽目になったのでした。

感想

本屋の万引き犯を追いかけるかの子の姿はかっこよかった

最初の方に、男性がカバンの中に本を入れている場面があります。場面を目撃したかの子は、逃げるように走り去る男性を追いかけていきました。この正義感とも言うべき行動はとても素晴らしいので、褒めてあげるべき部分だと思いました。

外に飛び出した2人は追いかけっことなり、市街地を走っていきました。かの子は走りにくいと感じたのか、途中でサンダルを脱ぎ裸足になっています。道路はこちらの方が確かに走りやすいので、裸足にしたのは賢い選択です。

かの子の男勝りとも言える脚力は凄かったです。初めは何故自転車を使わないのかと疑問を感じましたが、ここまで走れるなら利用しなかったのも頷けます。それにリュックに重い絵の具を入れたまま走れているので、体力もありそうです。

相撲コーナーを作成している時の表情が良かった

本屋内に相撲コーナーを作成する場面が2話にあります。そこで店長は相撲の人気力士の絵を描いたのですが、下手としか言いようがなかったので笑えました。逆にかの子が描いた力士の方は、プロを思わせる雰囲気があったので凄かったです。

店長に大きな絵を描くように頼まれたかの子は、ペンを使って作業を始めました。絵を描いているかの子の表情は真剣そのもので、絵以外には目を向けていない状態でした。作業をしているかの子は、可愛いだけでなく綺麗と思える何かもありました。

面白かったのが、完成した相撲コーナーで女子高校生達が本を選んでいた場面です。女子達は面白そうだと言いながら本を手に取り、レジに向かいました。横から見ていたかの子は、食いついているなと心の中で言い出したので思わず吹き出してしまいました。

湖に飛び込んで人形を掴むのに成功したかの子

10話の最後の方でゆり子は、大事な人形を湖へ投げ捨ててしまいました。その光景を見たかの子は、湖へと飛び込んでいったのでした。この場面は、投げた瞬間から動き出すという超人的な行動を取っているので凄いです。

湖の中から見事に人形を拾い上げたかの子は、ゆり子に手渡しながら説得を始めました。ゆり子の母が12年間後悔し続けているという内容です。びしょ濡れ状態でしたが、驚異的な行動をした後だったので妙に説得力がありました。

母が12年間お疲れ様と言うと、ゆり子は泣きながら母を抱きしめました。固く締めすぎた瓶の蓋は温かくすれば開く、この話も合わせて載せたのも良かったです。家族としての関係に戻れたことがよく分かるので、上手い描き方だと思います。

まとめ

本屋の商売に関する話、出版業界についてなどが詳細に出ていました。特に週刊雑誌が1冊売れるといくらの儲けになるかの話は、聞いたことがない内容だったので目から鱗が落ちたような気分でした。ストーリーを楽しめるだけでなく、本に関する知識の吸収にも役立つので一石二鳥だなと思いました。

本にはかの子の友人が何人も登場してきました。直接会いに行く場合もあれば、美樹のように顔を見せに来るタイプもいるなど出会いは様々でした。学生時代の友人とは社会人になったせいか人間関係が希薄化しているので、かの子がいる環境が羨ましいと感じました。

店の将来に不安を抱く店長と状況を改善させようと奮闘するかの子、読んでいるうちに2人の今後が気になってきました。性格も正反対な2人ですが、人を思いやる気持ちを持っているのは共通しています。ストーリーも非常に面白いので、今後の展開が楽しみです。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9

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