ホクサイと飯さえあれば(6) (ヤンマガKCスペシャル)

私がこの作品と出会ったのは、書店で平積みされていたからです。タイトルが「あれば」で切られているところが気になり、手に取りました。

独特なタッチの絵と、主人公の山田文子・通称ブンのご飯に対する執着ともいえる姿が面白くて、読み続けている作品です。

第6巻でも相変わらず美味しそうなご飯を作り、美味しそうにご飯を食べるブンの可愛い姿が満載となっています。

あらすじ

バイト先のオーナー、高木姉妹と浅草のほおずき市に出かけたブンは、浅草寺の功徳日あたるお得な日だと教えられ参拝することに。

その後、2作目の漫画を書き上げたブンは持ち込みに行きます。すると、お参りのおかげか担当編集がつくことになったのです。

しかし、担当編集からはボロクソに言われ凹んでしまいます。そこに現れた大家さんからバイトを頼まれたブンは、京都に行くことに。

感想

ここでごはんを食べたら絶対美味しい

この漫画にはたびたび『山田ブン持論』が登場しますが、「ここでごはんを食べたら絶対美味しい」も、その一つです。今回はさらに「なんでもないご飯をもお弁当に入れるだけで美味しくなる」という持論を展開します。これには激しく同意できますが、ブンはいつでも美味しそうにご飯を食べています。

テンションをあげてお弁当を作っているブンですが、ここで雨が降ってきます。非常に期待を裏切らない展開です。作っている間に止むだろうと、作り続けるお弁当の中身はシャケのおにぎりに卵焼きとタコさんウインナー。ベタですが非常に美味しそうです。

作り終わってもやまない雨に悩む姿も可愛いのですが、新調した傘と長靴にテンションを持ち直し出かけていきます。秘密の雨やどりスポットでお弁当を広げ、食べ終わった時の「手がシャケ臭ーい」と笑う姿が、非常に可愛いです。

時には勢いに任せることも重要!

浅草寺の功徳日、四万六千日参りの勢いに任せて漫画を持ち込みに行ったブンになんと担当編集がつくことになります。やはり時には勢いに任せて行動することも大事なのだと感じましたが、思えばブンは割と勢い任せに行動している気がします。

そんな編集者から、漫画のテーマを考えろと言われた時の「野菜が食べたい」というブンの言葉には思わず「謎だ」と吹き出してしまいました。そのあとで我にかえったのか、恥ずかしさに悶えている姿が非常に可愛いです。

しかもそのあと、テーマに答えた通りに野菜たっぷりの『タコライス』を作り始めます。それを漫画にして提出するも「没ね」と一蹴されてしまいますが、もう少し話を膨らませての短編作品なら意外と面白いのではないかと感じました。あれば読んでみたいです。

京都編スタート。末吉乙女の登場

大家さんからのバイトを頼まれて京都を訪れていたブンですが、買い物の途中で袋が破けて食材を道にぶちまけてしまいます。そこに現れた新キャラ『末吉乙女(すえよしおとめ)』と出会い、食材運びを手伝ってもらうことになります。

乙女は、京都が地元のおそらく大学生です。なかなか就職先が決まらずイライラしていて、自撮り棒の写真に中指を立てて乱入したり、観光客のあまりの多さに「観光客、死すべし」と言っていたりと気性の荒い感じですが、困っているブンを助ける優しい女の子です。

京都の卵サンドが『卵焼きサンド』と知ったブンが、荷物がいっぱいなのにパンを買った時には嫌味を言っていますが、全く気づいていないブンが可愛い。その後、料理経験の乏しい乙女がパンを斜めに切った時のブンのナチュラルなブーメランに「やめて」という表情が可愛いです

まとめ

毎話、本当に美味しそうなご飯がたくさん出てくる『ホクサイと飯さえあれば』ですが、作り方まで載っているので材料さえ揃えれば作れてしまうという、完全犯罪級の飯テロ漫画です。何度見ても美味しそうなので、深夜に読むのは注意が必要です。

第6巻では、ブンに担当編集がついたり、京都編がスタートしたり、新キャラの乙女との出会いだったりとこれまでに比べて、ブンの周りの変化が多い巻だと感じました。ジュンこと絢子ファンの方も可愛い表情が登場していますので、お見逃しなく。

第7巻では、主に京都での話になることが予想されますが、京都の食材を使ってどんな料理を作っていくのか、そこに乙女がどんな風に関わっていくのか非常に気になります。また、今度はどんな持論を展開するのかも楽しみです。

オススメ度:★★★★★★★★★★ ★10

記事担当:あんかけ