バレーの球語(2) (裏少年サンデーコミックス)

マイブームが漫画という事で新しいものを掘り起こしてみたいと思い最近色々と読み漁っています。その中で表紙のイラストとタイトルを見てとっつきやすそうだと思い読みはじめてみました。

私自身がバレー部に所属していたため新刊のバレー漫画との事で読んでみました。ガタイの良いコーチと女子高生のバレー部員の関係性が描かれており気になりだしてページをめくっていきます。 

絆というキーワードを2巻のメインのカットに添えた所で話がどう広がっていくのか?それぞれの立ち回りが描かれており、一人一人の役回りが気になりだし読み込んでいくこととなります。

あらすじ

3年生からの謝罪を受け入れ自身がコーチとして指導することになった春男。ミーティングを行い、部員の指導を行う様になります。

部員との指導を繰り返しているある日、高校時代の友人である涼子に練習試合の相談をした春男。そこで練習試合合宿をすることが決まることになったのです。

合宿所に到着した部員達は試合まで散歩をします。そこで他校の生徒と出くわし、お互いをライバルとして刺激し合います、1試合目の相手は遠山高校。敵のブロックに阻まれる沙希ですがスイッチが入ります。 

感想

ただのスポ魂漫画ではない部分は個性豊かなキャラクターの存在

主人公の春男はてっきり体育教師なのかと思いましたが、25歳のフリーターでギャンブルに明け暮れていたという設定です。案の定女子部員から嫌われてしまいますがそこからどうやって信用を取り戻し部員をまとめ上げていくのか、その過程に見ごたえを感じました。

この作品はキャラクターの数が短い期間で沢山登場します。みなそれぞれに個性がありますが絵の質感から萌え要素があるのでそこに愛くるしさを覚えます。読んでいくうちに○○推しという見方も出来るかもしれません。

従来のスポーツ作品というのは部員がコーチに敬われたり恐れられたりするものですがこの作品の場合、コーチである春男は部員から嫌われています。0ではなくマイナスからのスタートとなりますがそこからの部員との距離の詰め方、コーチとしての導き方に注目できる作品といえるでしょう。

一人一人の部員の見せ場に注目したい

その回の1話ごとにそのキャラクターの見せ場を用意しており、コーチとの関わり合いの中でそれぞれのエピソードを組み込ませる等して話を盛り上げています。キャラクター一人一人の物語を広げた構成は読んでいて面白かったです。

登場人物の自己紹介をテロップで紹介するにあたり、行書体を用いているのは印象的でした。本来であれば読みやすくシンプルな文字を選びますがメリハリがあり、名前を覚えてもらいたい気持ちも伝わってきてよかったです。

要所要所でチョイ役的な感じでキモキャラが出てくるのですが読者としては第一印象で嫌悪感を抱きます。しかし数ページめくると至ってまっとうな良い人であるという事がわかる作りになっているので微笑ましくなります。この作品は登場キャラが濃いですが根の良い人が多いのでそこに落ち着く所が魅力でもあります。

春男という男の成長の物語でもある

キャラ一人一人の名前が独特です。大村沙希(おおむらさき)時時雨中学(ときしぐれかんな)海老原真夜音(えびはらまよね)といった具合にキャラの顔と名前を一致させるのもアイドルグループの名前を覚えるのに似た喜びがあると思います。

萌えキャラ要素がふんだんに描かれている作品ですが決してエロさがなく、全体的にフレッシュでスポーツ漫画であるという事を忘れさせないでくれます。読んでいて自分も頭の中でスポーツをさせてくれる感覚になりました。

アニメやゲームとしも成立しやすい絵の質感と構成なので自分の中でイメージを沸かせやすかったです。短いスパンですぐに新しいキャラクターが出てくるので飽きにくい作りになっています。その中で名前と顔を一致させるのも大変ですが、覚え甲斐はあるかもうしれません。

まとめ

私自身がバレー部だったこともあり読みながらルールやバレーボールの楽しさを思いだせてくれました。3年生が軸となって後輩を引っ張っていく構成も実際の部活にもある話なので自分がしてきた上下関係と照らし合わせて、こういう先輩でありたいというビジョンを持たせてくれたと思います。

20代でフリーターという人は実際世の中に沢山いる中で自分のやりたいことが見つからなかったり、わからないまま一生を終える人もいると思いますが、この作品の主人公はどうやってそのフリーターという現状から抜け出すのか教えてくれるヒントにもなるのではないか?と真面目な一面も過ります。

バレーボールの漫画はいくつか連載されているみたいですが、女子バレーをメインにして萌え要素を絡めている作品というのは知らなかったので、新鮮でした。まだ二巻ですしこれから物語も広がっていくと思うので今後の展開にも期待して萌え要素のバレー漫画がどうなるのか見守りたいです。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7