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エルフさんは痩せられない。 2巻 <電子版限定特典付き> (ガムコミックスプラス)

私がこの本と出合ったきっかけは、インターネット上の掲示板においてこの漫画の第一巻が紹介されておりそれに興味を持ったことまでさかのぼります。

実際に読んでみると、他の漫画にはない独特の雰囲気とヒロイン達が作り出す日常にたちまちファンになってしまいました。しかし当時は第一巻が出たばかりで、続きが出るまでしばらく待たなければなりませんでした。

そうして待ち続け、つい先日にようやく第二巻が発売、早速書店へ行って無事に手に入れることができました。

あらすじ

この本は、異世界から現代日本へやってきてジャンクフードなどの高カロリーの食事にはまって太ってしまったエルフ達が痩せようと奮闘するコメディー作品の第二巻となっています。

第二巻では、キャラクターが増えたことにより様々な異世界住民のダイエット事情を見ることができるようになりました。

またプールやお祭りを楽しむエルフといった、異世界住民との交流を描く作品でのテンプレなイベントもしっかりとおさえられています。

感想

やっぱり絵留札さんが出ると一番面白い

フライドポテトが大好きな太ったエルフという強烈なキャラ、第二巻でもその面白さは健在です。相変わらずダイエットと暴食を繰り返して全く痩せられないのですが、欲望に負けてカロリーの高い物を食べてしまうという一連の展開には安心感を覚えてしまうほどです。

また、第二巻ではもはや悪びれることもなく嬉しそうに高カロリー食品を食べ続けているような場面も多くなっています。お前はダイエットをしているんじゃないのかと思わず突っ込みたくなるようなシーンが満載なのです。

そして、何より食べ物を食べている姿が今回もどれも非常に魅力的です。心から嬉しそうだったり、一心不乱だったり、とにかくバラエティー豊かでそのような場面は沢山あるのですが何度出てきても飽きることは無く笑って楽しめてしまいます。

お祭りも普通も漫画とは全く違う

異世界から日本へやってきたヒロインがお祭りで屋台の食べ歩きを満喫する、そこまでは普通の漫画でもありがちな展開なのですが、この作品ではお腹が膨れて着物はぴちぴちになりヒロインは満足そうにお腹をさすっています。こんな場面はこの漫画でしか見られないでしょう。

お祭りの部分は3から4ページ程度とかなり短く、1話全部をお祭りにしてもらってもっと屋台の食事を楽しむ絵留札さん達を見たいと感じるほどなのですが、その短い中に様々なネタが仕込まれており、突っ込みどころは満載となっています。

特に、射的のシーンでは狙っている物からして大爆笑必至なのですが、その後の展開でそういえばエルフだから弓を使えたんだな、というようなことを思い出しつつ、それを屋台で持ち出してしまう絵留札さんの顔芸も楽しいものです。

折角手作りフライドポテトを作ったのに

痩せるために、居候している家の主人公とともに油の少ないフライドポテトを作る絵留札さん。そこで作ったものを食べる際には、普通手作りならではの美味しさがあるといったことを言うものです。しかし、ここではなんと油が足りないでバッサリと一刀両断されてしまいます。

フライドポテトを作るまでのシーンでは、慣れない調理器具などを使いながら二人でゆっくりと仕上げていき完成した際も嬉しそうにしていると、流れがとても普通なのです。それだけに、なんの遠慮もなく手作りのフライドポテトに不満をぶつける場面では笑い転げてしまいました。

またその後は、少々過去を思い出すようなシリアスな場面があるのですが、折角真面目な雰囲気になってもこれは台無しになるだろうなということがこれまで読んできた経験からなんとなく分かります。そして事実そうなり、読者の期待を裏切らずに笑いを提供してくれています。

まとめ

何よりも、普通の漫画ではまずお目にかかれない太ったヒロイン。そのコミカルな日常を見ることができるということで、それだけで他の漫画を読んでも絶対に得ることのできない独特のストーリーを楽しむことができました。

また、シナリオは緩急は多少ありますがあくまで読者を楽しませることに特化した、不快な展開などが一切ないものとなっています。そのため気軽に読むことができ、読んでいてとても楽しい時間を過ごすことができました。

最後に、この第二巻を読むことで異世界のエルフやオークといったものへの新しい見方を得ることもできました。普通の作品しか読んでいなければ、そういった異世界の種族をどうしても画一的なレッテルを貼り捉え続けていたと思います。もっと自由な考えをして良いということを教えてくれ、それに感謝したい気持ちです。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

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