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Angel Beats! -The Last Operation- 1 (電撃コミックスNEXT)

私はAngel Beats!のアニメ第1話を見てそれに夢中になり、最後までリアルタイムで見て大泣きしてしまった世代でした。

けれどアニメの後は本編が素晴らしすぎたということもあり、関連作品を追う気はあまり起きず、しばらく作品から離れることになりました。

しかしそんなAngel Beats!の本編のコミカライズが行われるということを友人から聞き、ストーリーの記憶が曖昧になっていたこともあり改めて読んでみたいと思い購入しました。

あらすじ

死んだ後の世界にたどり着いてしまった主人公は、自分の名前などの記憶が一切なく、途方に暮れてしまいます。

しかしそのことを思い悩む間も無く、ゆりという少女に自分たちの仲間になり、天使という少女と戦うよう強く勧誘されます。

主人公ははじめのうちは断りますが、様々な事態に遭遇する中で死後の世界での奇妙な学校生活に巻き込まれていきます。

感想

バンドメンバーが個性的で全員可愛い

Angel Beats!の序盤といえば、ガールズバンドの4人、特にフロントの子のストーリーといっても過言ではありません。最後までストーリーと密接に関わる、核となるキャラクターとまでは言えないのですが、全員個性的でそれぞれの魅力を持っています。

無口な子も元気な子も、恋愛脳な子も音楽以外に興味が無い子もいるという多彩なメンバーから構成されるバンドなのですが、メンバーの仲が良いのも楽しい点です。考え方なども一人一人違うのですが、いがみ合うようなことはなくいい感じにまとまるのです。

そんな楽しいバンドですが、不穏な空気も終盤で漂い始めます。この世界においては、どんな子であってもなんの心配もなくただ毎日を楽しむことはできない、そういった影があるからこそ、彼女らはより輝いて見えるのです。

笑える点が随所に仕込まれている

死ねない世界ならではの、高いところから落ちてみたり凶器で刺されたりといったブラックジョークはとても冴えたものです。生まれ変わったらミジンコになるかフジツボになるかといった死と生に関する議論なども、個性的なキャラクターが行うことによって抱腹絶倒な内容となっています。

またそれらはジョークでありながら、ストーリーと密接に関わっているのも魅力です。死について深く考えさせられる作品であるからこそ、そういったジョークもあまり嫌味であったり不謹慎なものとして感じずに素直に楽しむことができるのです。

それ以外では、漫画ならではの時々挟まれるコミカルな表情、変顔などもこちらを笑わせてくれます。キャラクターの身振り手振りといったリアクションなどと合わせて、何気ないシーンでいきなりこちらを笑わせてくるので身構えられず、不意を突かれて爆笑してしまいます。

敵である天使がとても可愛い存在である

刀で主人公の心臓を突き刺すという衝撃の出会いから始まる天使との関係は、その後も倒さねばならない敵というもので続いていきます。しかしそんな敵であり、露骨な可愛さをアピールする描写も無いのにもかかわらず、不思議と可愛く感じられる存在となっています。

小さな体、無表情で感情の見えない顔、持っている様々な武器や格の違う強さ、味方を追い詰める正体不明の存在といった天使の持つあらゆる要素。それらが絶妙に絡み合うことで、天使の萌えポイントとなり、敵でありながら可愛いという状況を作り出しています。

また無表情ではありますが、本当に感情が無いとはいえないような、僅かな描写が話の中には散見されます。それにより、天使は本当は何がしたいのか、どんなことを心の中では思っているのだろうかと想像がふくらみ、さらに可愛く思えるようになるのです。

まとめ

なにより、大好きなAngel Beats!のストーリーを思い出すことができました。大筋は覚えていたのですが、細かい部分などはすっかり忘れてしまっており、そういえばこの場面ではこれがあったなと読んでいて懐かしさの連続でした。

アニメではない漫画ならではの、細かい描写や丁寧な解説などの存在によって、ストーリーを深く読みこむことができました。映像のアニメとは違って持ち運びできる紙の漫画なので、何度も手軽に読み返せるのも良かったです。

死生観や生きる意味といったAngel Beats!のテーマについて、改めて考えさせられる機会をもらいました。まだ1巻なのでシリアスな場面は少なめですが、これから話が進むにつれそれを考えさせられる場面もさらに増えていくと思います。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

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