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もふかのポプリ 1 (リュウコミックス)

新しい漫画を掘り起こそうとしていた中で自分がまだ未体験のカテゴリーである、少女漫画風のものはないかとアンテナを張っていました。

私自身は男で男性受けする作品ばかり読んでいたのですが少女漫画を読んでみようとなった時、表紙から入る事に決めました。今回探した中でもっとも絵のタッチが少女漫画らしかったのがこの作品です。

極めつけは表紙に描いてあった絵の意味合いです、人と擬人化された獣が抱き合いしかも女性同士というのは何か意味深だなと思ったので読んでみる気になりました。

あらすじ

つつがなく人として生活を送っていた主人公のミカですがある日、ミカの母親が獣人化してしまった事で母の友人のツテを頼って獣人達の住む六色町に引っ越すことになります。

生の人間を見たことのないミカに獣人達は驚きます。街中で男の獣人に絡まれてしまうミキですがケイという犬の獣人に助けてもらい、二人が同じ学校で再度出会う事になるのです。

犬の獣人であるケイは病気で嗅覚が使えないのですがケイの臭いを嗅ぐことで治療に結びつく事が発覚。様々なやり取りからミキはケイの嗅覚を取り戻すことに協力するのでした。

感想

女の子と犬の獣人が少女漫画タッチで抱き合ってる表紙の絵

先入観から入ると絵の雰囲気から察するにメルヘンな世界観だと思っていました。ですが読んでいくうちに少女と獣人の百合漫画である事がわかっていき過去に百合系の漫画は存在していたと思うのですが、学園生活を織り交ぜた獣人と少女の百合漫画というのは存在していなかったと思うのでそれは新鮮でした。

最初から自分の母親が獣になってしまったから引っ越したという話の運び方はぶっ飛んでて印象的でした。世界に獣人が存在する事を前提で話を進めているのは個人的には突っ込みたくなりますが、読んでいくうちにその世界にものめり込める様になったのでそれも良かったです。

女性同士の心情の描き方が生々しくてのめり込めました。その気持ちの強さがが最終的には恋愛感情である事を証明するに至り、一巻の最後のミカとケイのシーンがその続きを気にさせるように終えているのも素晴らしかったです。

母親の涙を見た事が序盤で一番の共感する箇所

子供の前ではいつも通り元気にふるまっている母親でしたが、ある日突然獣人となり引っ越すことになったとなれば普通は不安だし戸惑うと思います。そのため母親の涙を友人であるアカリさんが一緒になって聞いてあげてるシーンは序盤でも特に印象的でした。

最初はちょっと独特の癖のある世界なのかと思っていた本作品ですが、ケイに服を破られ臭いを嗅がれるミカのシーンに入ってからはこの作品に対し様々な感情を抱く事になりました。その後の話の展開を知りたいという気持ちが強くなったため読み続けてみる意欲がわきました。

兎や猫かカラスといったポピュラーな動物が擬人化されているのにも関わらず、何故か動物は動物のままでも存在しており、獣人達が豚丼にして食べようとう発言をするというのは突っ込みたくなるシーンでした。そういう意味では面白かったです。

母のクッキーをミカが渡す所から話は中盤へ

これは獣人と人だからというものではなく、初めて通う職場や学校で回りが自分を受け入れてもらえるかどうかという不安は誰にでもあると思います。その不安を少しでも和らげるために母親がミカにクッキーを作って私上げる所は共感できたし優しさを感じました。

その後学校で他の生徒に絡まれるミカですが、その理由がある日突然現れた人族であるミカにリュウという男を盗られたという嫉妬から来るもの。そこの部分は獣でも人間臭さがあり印象的でした、その後ケイにかばってもらう事でうまく話を繋げてるのも良かったです。

絡まれたミカをかばったケイですがその後、密室で泣き止むまで一緒に付き添ってあげたシーンは百合漫画だという事を抜きにしてもすごくいいシーンだと思いました。こういう友人を自分も持ちたいし、作品の流れとしても二人の距離が一気に縮まったので核になる場面でもあったなと思います。

まとめ

初めての百合漫画に挑戦してみました。今まで男性物の作品しか読んでこなかったのですが、新鮮だったししっかり話が成立してる作品だったので少し漫画に対しての見方が変わった気がします。これをきっかけにこの作品は読み続けてみようという気になりました。

獣人や人間が共存しつつも百合のシーンを盛り込んでいる作品ですが、こういう百合というジャンルにも新しい風が吹いていると受け止めました。今までにない新しいタイプの百合というのもまた新鮮で勉強させて頂けたと思います。

人間関係でも漫画の作品でも食わず嫌いは良くないと思いました。まずは覗いてみないとわからない世界はあるし、それが自分にとっての成長につながる可能性もあるのでこれからも偏見を持たずにまずは読んでみるという事からはじめたいと思います。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7

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