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アイアン・ゴーストの少女 1 (ビームコミックス)

かねてからファンだった三家本礼氏の『血まみれスケバンチェーンソー』や、『サタニスター』、『ゾンビ屋れい子』etc。

少女を主人公にしたスプラッターバトルで定評のある作品です。私も、その作風にハマって食い入るように読んでいました。

そんな作者の新作が出たということで、「これはチェックしないわけにはいかない!」ということで手を出した次第です。

あらすじ

高校教師の杉村は、殺人儀式&奇妙なドールを目撃してしまいます。その儀式の参加者から後を追われることになる杉村。

そこで、杉村は思い出すのです。学校の掲示板に、儀式まがいのチラシを貼っていた「甘里ミオ」という女子生徒のことを。

そこで杉村は、彼女の元に相談しに行くことにしました。しかし、それがきっかけで、儀式の参加者たちに囲まれてしまって、、、。

感想

アイアンゴーストがどんどん登場してくる

この漫画の一番の見所は、アイアンゴーストの活躍と言って、差し支えないでしょう。エヴァンゲリオンやガンダムで言うところの、ロボットみたいな存在です(そこまで大きくはありませんが)。1巻の中で、そんなアイアンゴーストがどんどん登場!

今回の一冊だけで、7体ものアイアンゴーストが出てきます。出し惜しみしない、このストーリーの速さは、読んでいて気持ちの良いテンポ感です。キャラデザイン豊かなアイアンゴーストや、それに合わせた能力があるのも見応えありなポイントです。

私が、個人的に一番好きなアイアンゴーストは、主人公のミオが操る「ゴーストリッパー」ですね。キャラクターデザインが私の好みにはまりました。おしゃれと妖艶さがコラボしてgoodです。主人公のイメージにもあっていて素敵だと思います。

珍しく男性キャラが多めに出てくる

三家本礼氏の作品は、女性キャラクターを主人公にした漫画ばかりなのが特徴です。周りのキャラクターも女性で固めている作品ばかりで、『血まみれスケバンチェーンソー』や、『サタニスター』、『ゾンビ屋れい子』も全てそうでした。

しかし、今回の『アイアンゴーストの少女』では、男性キャラクターがたくさん登場するんです。これから、新しい単行本がリリースされるにつれて、女性キャラの比率が増える可能性は否めませんが、これは非常に珍しい試みだと思います。

そのため、三家本礼氏お得意の、お色気シーンは控えめになっています。過去作品のファンからすると、少しがっかりに思うかもしれません。しかし、そのぶんストーリーで勝負してる感じが伝わってきてgood!これはこれで面白いと思いました。

宗教とファンタジーの独自の世界観

この『アイアンゴーストの少女』は、1ページ目をめくった冒頭から、宗教チックな描写が出てきて、いかにもな独特の世界観を放ってます。人の首をちょん切るシーンがあるので、グロテスクかもしれません(グロが苦手な人は要注意!)。

それにプラスして、館から伝わる西洋感や、スピリチュアルな感じ、キャラクターの衣装から伝わるゴシック感etc。一般の少年誌では見ることのできない、オカルト感に満ち溢れているんです。苦手な人もいるかもしれませんが、私は好きですね。

だから、「設定は海外なのかな?」と思ったんですが、学校の雰囲気とかを見る限り、たぶん日本が舞台だと思います。と、こんな感じの世界観ですが、ギャグセンスもちょっぴり含まれているのがポイント!慣れてくるとこのミスマッチ感が癖になります。

まとめ

今回の『アイアンゴーストの少女』は、「人間の魂がアイアンゴーストに乗り移ってバトルする」という設定になっているわけですが、私が知る限り、このような漫画はまだ見たことがありません。非常にチャレンジングな内容です。

そんな設定をきっかけに、私もオカルトに興味を持つようになりました。新しい趣味を持たせてくれたということで、「ちょっぴり感謝」という気持ちを抱かせてくれました。そこで、実際に宗教についてリサーチしてみました。

そしたら、本作の1ページに出てくるような、生贄をモチーフにした宗教が実際にあることがわかりました。そんな側面を知れば、漫画の内容がもっと面白くなっていきます。おそらく、作者は宗教についてかなり勉強したのではないでしょうか?

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

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