漫画家と秘恋トラップ (ぶんか社コミックス Sgirl Selection)

年末年始でお年玉的な臨時収入が入ったので、「なにか買おう」と思っていた時に、このマンガを見かけて購入しました。

ネットサーフィンしている時に、たまたま見かけた漫画だったので、知らない作品。あくまでも暇つぶし程度に買った作品でした。

だから、そこまで期待していたわけではなかったのです。でも、意外に面白かった!いい出会いでしたね。続きも気になるなぁ。

あらすじ

高梨奈緒は、漫画が大好きな女の子。だから、彼女は本屋で働いていました。そんな環境で充実した毎日を送っていたある日。

出版社の人が、彼女の元を訪ねてくるのです。その内容は、「スランプで悩んでいる『春風の香る坂』の作者、蓮見真琴を助けてほしい」というもの。

『春風の香る坂』は、彼女が愛読していた漫画!思わず承諾するのですが、てんやわんやの制作現場に送り込まれてしまい…。

感想

オムニバス形式というのが面白い

「漫画家と秘恋トラップ」の最大の見所は、オムニバス形式になっているところです。漫画家、ヒロイン、漫画編集者など、それぞれの立場から、別ストーリーを描いています。それが絶妙にリンクしているのが面白いところ。

同じ出版社を舞台にしているため、オムニバス形式とはいっても、ちぐはぐなストーリーではなく、うまくまとめる手腕が上手でした。仕事の内容が描かれているだけではなく、それぞれの恋愛模様を描いているのも面白いですね。

だから、「少女漫画はとにかくラブコメでしょ!」という読者にも喜んでもらえる内容だと思いました。今後、このような少女漫画が増えてくれたら、私個人としては嬉しいです。また、本作者が描く、今後の作品にも注目したいと思いました。

「才能」で生きていくことの大変さ

オムニバス形式だから、色んなストーリーが入っていますが、特に印象に残ったのは「燃え尽き症候群でスランプに陥っている」という漫画家のストーリーです。漫画家って、才能で生きていく仕事ですから、実際にこういう事ってあるんでしょうね。

だけど、そんなスランプをシリアスになりすぎず、コメディ色多めに描いているのが面白いですね。また、そのモチベーションの変化が、「自分に打ち勝つ」形ではなく、「恋愛で動いていく」のもいかにも少女漫画で良かったです。

「好きな人のためなら頑張れる」場面って、読者の人達にもあると思いますが、それを改めて教えてくれる漫画だったと思います。今、「スランプに陥って、なおかつ好きな相手がいる」人は、是非手に取ってもらいたい作品です。乗り切れるかもしれませんよ!

音声ドラマが意外にも面白かった

私は、「漫画家と秘恋トラップ」を電子書籍で購入したんですが、本作品は電子書籍版のみ、期間限定で音声ドラマがついていたんです。あまり興味がなかったんですが、ついでにダウンロードしてみました。これが意外にも面白かった!

音声ドラマは、今回初めてだったんですが、漫画と一緒に読み進めていくと、より頭に場面が入ってきます。絵では伝わって来ない臨場感がありましたね。笑えるところはより笑えるし、エロいところはよりエロいです(笑)

「このキャラクターの声ってこういう声なんだ」という意外性もあってgood!今後、こういう漫画が増えたら面白いなあと思いますね。電子書籍ならではの楽しみ方がしたい人には、なかなか面白い試みだと思います。是非チェックしてみてください。

まとめ

この作品はラブコメに特化していますが、「仕事」に焦点を当てているのが大きなテーマだと感じました。「一つの仕事を成り立たせるために、いろんな人たちがそれぞれの仕事をしている」という社会の縮図を上手に描いています。

だから、このマンガを読んだ後は、仕事への取り組み方や考え方が変わってくるのではないでしょうか?実際に、私も「目に見えない所で誰かがしている頑張り」を意識して働くようになりました。これは社会人として大事なこと。

特に、この作品で言うと、一つの漫画が出来上がるまでにどんな苦労があるのかよくわかりました。私も好きな漫画はたくさんありますが、漫画家さんの苦労を感じながら読むようになりましたね。きっと、そんな気持ちになる読者も多いと思いますよ。

オススメ度:★★★★★★★★★★ ★10