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剣姫、咲く (3) (角川コミックス・エース)

「剣姫、咲く」はヤングエースで連載されている、山高守人先生が描く女子剣道部の青春スポ根ストーリーです。

1巻表紙の黒髪ヒロインの鮮烈な眼差しにひかれてジャケ買いしたのをきっかけに、新刊は発売日直後にゲットしています。

2巻のラストではヒロインの一人・努力家の諸葉が、中学時代は全く相手にされていなかったエース・火之浦紅緒と激突。勝敗の行方が分からない気になるところで終わっていたので、3巻の発売を心待ちにしていました!

あらすじ

女子高生の戸狩姫咲(きさき)は「開闢の剣姫」と呼ばれるほど、圧倒的な強さを誇る天才剣道部員です。一方、もう1人のヒロイン・草薙諸葉(もろは)は、貧弱なタイプでしたが姫咲に鍛えられて急成長していきます。

姫咲は強豪校・剣征館学園との練習試合をセッティングして、チーム強化に乗り出します。練習試合の第一戦で、諸葉は中学時代全く相手にならなったエース・火之浦紅緒と対等に戦い、剣道をする喜びに打ち震えます。

結局、練習試合で勝ったのは姫咲と諸葉だけでチームは敗北。そんなチームに新たに頼もしいコーチがあらわれて、猛特訓の日々がスタートします。しかしあるローカル大会の最中に、姫咲の様子が激変してしまい…!?

感想

決着!!貧弱こけし・諸葉vs紅熾の剣姫・紅緒!!

諸葉は弱すぎて姫咲から「貧弱こけし」なんて不名誉なニックネームで呼ばれていましたが、剣道を愛する気持ちや真っすぐな意志だけは誰よりも強く、高校生になってようやく技量も追いついてきました。そこに入学早々、姫咲と出会ったことで一気にパワーアップ。

中学時代は話をするのも苦手だった絶対的エース・紅緒との対決では、真正面からぶつかりあう気迫の勝負がクライマックスを迎え、諸葉がついに勝利します。強敵相手にみごと戦い切った諸葉の急成長、そして剣で語り合って初めて通じ合った紅緒との友情が感動的に描かれています。

諸葉と紅緒があらたに親交を深める中、姫咲がけっこうデレ気味のジェラシーを発動させていたのも可愛かったです。「諸葉は私の好敵手なのに」とすねたり、口では強がりを言いながらチームが負けたことに手を震わせていたりと、ふだんは傲慢不遜で口の悪い姫咲だけに、このギャップ感はグッと来るものがあります。

剣姫、揃い踏み!超強力コーチ参戦!魅力あふれる新キャラの登場

3巻では、前回の2巻で登場した静雲の剣姫・雲居浮羽々々(ふわふわ)の他、棘鞭の剣姫・マリー、纏縄の剣姫・八俣那戯(なぎ)という新たな2人の剣姫が登場しました。マリーは剣道アイドルを名乗る姫系スタイルで、登場シーンでいきなりアイドル風ライブまで披露するなど、キャピキャピ系のキャラが可愛いです。

一方の八俣那戯は、ぬらりとした毒のある妖艶でミステリアスなキャラです。那戯は何となく胡散臭いお色気をムンムン漂わせてちょい百合モードで登場、試合後に倒れて保健室に運び込まれた諸葉にベタベタして姫咲に怒られていました。なかなかけしからんセクハラポジションがイイ感じです。

そして姫咲たちの高校には、元女子日本一の実績を持つ超強力な新コーチ・斬雨刀華が降臨!初登場ではいきなり道場の扉を蹴り破り、「木クズだらけじゃねーか、しっかり掃除しとけよな」と文句を言うワイルドさが光っていました。姫咲の従妹でもあり、姫咲からは「お姉ちゃん」と呼ばれているのがちょっとカワイイです。

姫咲ついに覚醒…か!?過去には何らかのトラウマあり

姫咲は自信満々で言いたいことは自由に言い、泣いたり笑ったりも子供のように自由奔放で天真爛漫というキャラ。しかし一方で、過去に対戦した紅緒や那戯からは「こんなキャラクターだったか?」と疑問視されています。

開闢の剣姫として無敵を誇った時代から、何らかの理由で一時期ブランクを経て、高校から新たに剣道部に復帰した姫咲。過去のキャラクターはもっと孤高で暗い闇系だったようですが、そのへんの事情はまだ小出し状態で全貌は明らかにされていません。

しかし、練習の一環で参加したローカル試合で、那戯が姫咲を圧倒して精神的に揺さぶりをかけてきます。姫咲は自信を無くして劣勢に追い込まれたところでついに覚醒。強烈な突きを那戯にお見舞いして、別人のように冷酷な闇オチモードに急変してしまいます。過去に何があってこれからどうなるのか、非常に気になる展開です。

まとめ

1巻からテンポの早い展開でしたが、2~3巻にかけての諸葉の急成長~勝利までの流れや、剣姫たちの集結、姫咲の過去やトラウマらしきものが垣間見える試合まで、3巻も非常に内容が濃くてテンションの高い巻でした。 

展開は早くても主要キャラの魅力や過去エピソードもきっちり描かれていて、剣道のシーンは気合いと静寂が交互に入り乱れる迫力みなぎる描写が素晴らしいです。青年誌らしいちょいエロなアングルのサービスや、百合っぽくじゃれ合うシーンも多めなのも要注目ポイントです。

どのキャラも個性的なビジュアルと性格でキャラ立ちまくりなので、正直誰を応援していいのか戸惑うほどですが、やはり天才ヒロイン・姫咲と努力家ヒロイン・諸葉の活躍がイチバン気になるところです。姫咲に助けられてきた諸葉が、今度は逆に姫咲を助ける、みたいな激アツ友情展開だったらいいなと期待しています。

オススメ度:★★★★★★★★★★ ★10

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