ボイラジ~僕の好きなパーソナリティ~ 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

私はアニメやゲームの声優がやっているラジオが好きでよく聞いているのですが、それをテーマにした漫画があると聞きこの作品と出会いました。

正直なところ絵柄はあまり好みではなかったのですが、まずは一度読んでからと思い、漫画を見てみることにしました。

そして読んでみるとストーリーがなかなか面白く、次はどうなるのかと気が付けばのめり込んでしまっていました。

あらすじ

仕事中にこっそり声優ラジオを聞いて、ネット実況をしてしまうほどそれが大好きなサラリーマンの主人公は、部下にその良さを語りますが全く理解されません。

そんな日々の中でふとした母親の言葉から、応援している声優が自分の昔の知り合いであることが明らかとなります。

これまでは大好きだったけれど実は旧知の仲だった、そんな彼女をどう見て、どう接すればよいのか、主人公の悩みが始まります。

感想

マイナーな声優を応援している主人公の気持ちが痛いほどわかる

声優は今ではアニメのブームなどもありかなりの人気職業となっていて、なので総人口もかなり多いものとなっています。しかし、その中で有名アニメや大作ゲームなどに頻繁に起用されて高額なギャラを貰える声優はほんの一握りです。

それどころか、超マイナーなゲームのサブキャラであったり、アニメもモブキャラといった役割しか任せてもらえない人も多くいるのです。しかし、だからこそ今後の伸びしろがある、今はまだまだ無名な声優を応援したい、そういったこの漫画の主人公の気持ちは非常に良く分かります。

また少し話はずれるのですが、主人公と声優とが会いそうでそう簡単には会わない展開も良いものでした。知人として会ったら、声優と一般のファンという図式が崩れてしまいます。あくまでこの絶妙な、無心で応援できる距離感を話が始まってしばらくは維持するという作者の選択には拍手を送りたいです。

ヒロインの新人声優の可愛さに徐々に気付く作り

萌えキャラのような絵ではないこともあり、最初からこのヒロインを可愛いと思えるような読者は少ないと思います。性格も真面目だけれど頑固な面もあるといったような、プラスともマイナスとも捉えにくい微妙なものです。

けれど、その仕事への情熱や、ひたむきさ、でも嫌なネタは意地でもやらないといったワガママな部分。そういったものを見ているうちに、ヒロインというよりは娘のような存在として、可愛いな、頑張れと応援したくなってきます。

その頑張りを熱弁する主人公も、彼女を好きになることに一役買っています。こんなにも頑張っている、こんな裏がある、こんな背景があるといった、主人公の状況説明によって読んでいる側はなるほどと思わされ、感化されてしまうのです。

後輩のオタク女子が滅茶苦茶可愛い

恐ろしいほど毒舌な、乙女ゲー好きの後輩。とても短いショートカットにメガネ、愛想は悪く口も悪いと、可愛くない要素が盛り沢山です。しかし、最初に登場した時から私の琴線に触れるキャラだったこともあり、これからどんな姿が見られるのかとわくわくしながら続きを読みました。

そして話が進むにつれて、驚いたり、呆れたり、怒ったりと、リアクションがどんどん大きく分かりやすいものになっていきました。めんどくさい上司に絡まれて持論を語られるというちょっとだけ可哀想な境遇も同情を誘います。

あくまで主人公に惚れるような役ではない、距離のあるオタク仲間、それ以上でも以下でもないポジションの子だとは思います。しかしだからこそ、攻略不可能キャラクターに感じるような、良いな、可愛いなという気持ちを抱く面もあるのかなと思いました。

まとめ

この漫画を読むことにより自分の声優ラジオへの見方が変わるようなことはありませんでしたが、それがどのように作られているかといった裏側やそこにある様々な人の思惑などが分かり、ラジオをより大事に聞きたいと思うようになりました。

また、声優はアニメやゲームの声をあてることがあくまで本業であり、その他はオマケ。そういった認識が一般的であるのは事実ですし間違っているとも言えません。しかし、声優の仕事には他にもラジオをはじめ様々なものがあります。

そしてその様々なものを経験して声優は成長していくので、だからこそ声優を応援するならその全ての仕事を見守りたい。そういったメッセージを私なりに勝手に感じ、なるほど私も好きな声優をもっと応援したいと思わされました。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7