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イノセントデビル 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

書店でたまたま見つけた作品で、微笑んでいる美少女の手に血の付いたナイフというインパクトのある表紙が気になって読み始めました。

タイトルと表紙から、グロ系だったらどうしようかと思ったのですが、読み始めてすぐに登場する殺害現場に屈託の無い表情で佇む少女の絵が非常に綺麗だと感じ、引き込まれました。

快楽犯や愉快犯とも違う、生き残るためにやむを得ず殺人を犯してしまったわけでもない、悪意の無い殺人鬼という題材が非常に面白く感じ、読み続けている作品です。

あらすじ

ロシア軍部のスパイ部隊でありイノセントデビルの担当部署である『GRU』に接触を試みる塔子でしたが、それなら護衛を増やすべきだと言われます。

護衛として目をつけたのは、赤音と同様に研究対象のイノセントデビルの『穂積みより』でした。みよりとの交渉中に突如として現れた、GRUに所属するイノセントデビルの少年『ノーリ』。

ノーリは塔子に対してGRUへの移籍を提案するも、塔子は「赤音とみよりの無力化」という条件を出します。そしてイノセントデビル同士の戦いが始まっていきます。

感想

時折見せる上条塔子の黒い表情が気になる!

小柄で小学生と見間違うような容姿で、可愛い言動を見せる上条塔子。もともとイノセントデビルを研究対象としている人物なので一般的な感覚ではないとは思っていましたが、第3巻では闇の部分が多く描かれているように感じました。

みよりとの交渉中に起きた一悶着を思い出し、ノーリに対して非常に興味を持った塔子がつぶやく「ILDの監視下に置きたい」という言葉と共に見せた表情は非常に黒い笑い方をしていて、マッドサイエンティストを彷彿とさせます。

そして、みよりの「その目、やめてくれる?」の一言に対して「へ?」と自分では気づいていない様子ですが、研究者としての思考を巡らせている時に見せる表情が、かなり闇の部分を感じさせます。赤音をはじめとするイノセントデビル達の闇もかなりのものですが、塔子の闇が一番深いのではと感じさせます。

塔子の態度にヤキモチを焼く赤音が可愛い

子供の頃から一緒に生活しているので一種の刷り込みのようなものに感じますが、塔子のことが大好きだという態度をよく見せる赤音。塔子の態度に対して、ヤキモチを焼く赤音が非常に可愛い表情を見せてくれています。

GRUのイノセントデビルに対して、興味を見せた塔子に対してほっぺたを引っ張る姿が非常に可愛いです。「あれ…何でしょう?」とつぶやき、その感情がヤキモチであることに気づいていない様子が、また可愛いです。

そして実際にノーリと出会い、戦闘を見せられ「あの子…欲しいな」と表情を輝かせる塔子に対して、またしてもほっぺたを引っ張ってしまいます。二回も同じ行動をとってしまっているのに自分の感情に気づけない姿が非常に愛らしいです。

イノセントデビル同士の戦いが面白い

GRUへの移籍スカウトに対して、塔子が提示した条件は『赤音とみよりを無力化できたら』というものでした。つまり、戦って勝てたらスカウトに応じるというもの。この提案によって、イノセントデビル同士の戦いが幕を開けることとなります。

小柄でスピードのあるノーリへの対処法として塔子が考えたのは、二人で協力しあい死角をなくすというもの。しかし、この作戦もある出来事によって失敗に終わるかと思った時に見せた赤音たちの行動に思わず「おおっ」と声が漏れてしまいました。

イノセントデビルは、ある意味で戦闘狂といえますが、ただ暴れまわるのではなく常に最適解を見付けるために戦闘中であっても思考をフル回転させているのです。数々の頭脳戦を含みながらの攻撃が非常に面白く、ダイナミックに描かれていますので必見です。

まとめ

この巻では随所で見られた塔子の黒い部分ですが、物語が進むに連れて増えていっているように感じます。そもそも、なぜ塔子がイノセントデビルの研究をするようになったのかなど、塔子の過去が今後どのように明かされていくのか非常に気になります。

また、今回はロシア軍部のイノセントデビルが登場しましたが、他にも各国で同じように研究されているのか、今後どんなイノセントデビルたちが登場していくのか非常に気になります。ノーリの今後の動きにも注目したいです。

そして、この巻の最後では赤音がある決断をしたような描写がありましたが、それがどのような結果を招くことになるのか、塔子の所属する『ILD』の目的は何なのかなど明かされていない謎が多いので、今後の展開に大注目です。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9

記事担当:あんかけ

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