赤ずきんの狼弟子(1) (講談社コミックス)

赤ずきんの狼弟子は別冊少年マガジンで掲載されているのですが、私がこのマンガを知ったのはpixivコミックがきっかけでした。

作者の茂木清香さんが描くマンガはどこか不気味な感じのものが多いのですが、赤ずきんの狼弟子はヒロインのマニも可愛く読みやすいので読み始めました。

以前描いていた「pupa」がアニメ化された事もあり、このマンガもいつかアニメ化されるかもしれないと期待しているのも理由です。

あらすじ

この世界には「人間」、人間を食らう「獣人」、そして最後に獣人を狩る「狩人」。3種類の種族が存在しています。

主人公の狩人ウルは不吉と言われる赤い髪をもち、周りの人間からは「赤ずきん」と呼ばれ不愛想な性格から恐れられていました。

そんなある日、彼は自分に襲い掛かろうと現れた子供の獣人マニと出合い、やがて2人は師匠と弟子として奇妙な生活を始めるのでした。

感想

不愛想な赤ずきんウルは意外とチョロい! 

圧倒的な強さと鋭い目つきを持ち、不愛想で人間嫌い。人間に恐れられる様々な要素を持ち合わせ、どう見ても悪人に見えるウル。しかしマニに対する態度を見ていると、実際の彼は意外とチョロいんじゃないか?という事が分かりました。

倒れたマニを自分の住処へ連れて帰り目が覚めるまでベッドに寝かせ、目を覚ますと今度はお風呂へ連れて行き一緒にお風呂へ入ります。その他にも食事の用意やスプーンの使い方など、まるで父性が目覚めたようでした。

その後も片づけを手伝わせ、マニがおしっこを漏らせば叱りながらも掃除をし、極めつけはベッドで一緒に寝てマニの頭をなではじめたりします。その手にすり寄り甘えるマニを見て意味深な事を考えるウル。何か事情がありそうです。

人狼のマニは表情豊かな小動物のかわいさが魅力! 

初登場時から愛くるしい見た目が魅力のマニなのですが、なんといっても一番かわいいのは無表情のウルと正反対の表情豊かな性格です。獣人の言葉は狩人に通じないので、一生懸命言いたいことを伝えようとする様がとても可愛いです。

その中でも私が一番好きだったのは第2話でマニがウルを起こしに行くシーンでした。マニが叩いたりして必死に起こそうとしていると寝ぼけたウルに布団に引き込まれてしまうのですが、その時に勝手に入ってくるなと理不尽に怒られた時の表情は最高にかわいいです!

さらにマニは人狼なので頭には狼の耳が付いているのですが、その部分でも感情表現しています。食事をもらって食べてる時はしあわせそうな顔をしながら耳をパタパタさせ、思っている事が伝わらないと表情だけでなく耳も「しゅん……」としてしまいます。

1巻からすでに親子状態な二人に萌える!

寝食を共にしてそれだけでも十分親子の様な2人なのですが、ウルはマニが独り立ちできるように教育もしていきます。とは言え不器用なウルにとって教育は専門外。料理の腕はぴか一でも絵を描いたりするのは悲惨な腕前でした。

説明を聞かず勝手に1人で狩りへ出かけたマニを探し、ちょっとコミカルな感じで怒るウル。しかし獣人の群れの中にマニの服を見つけた時は鬼のよな形相で怒っていました。あまりに怒り過ぎてやる事や言ってる事がとんでもない悪人のようになっています……

家に帰れば絵本を読み聞かせるウル。もはや完全に父親です。そして出かける際に留守番を言い渡されると泣いて付いてくるマニ。もう完全に娘です。結局泣き落としにあっさり負けるあたりウルは娘を溺愛するタイプなのではと思いました。

まとめ

「赤ずきんの狼弟子」はマニだけでも十分かわいいのですが、不愛想なウルと組み合わせる事でより一層かわいく2人の関係に萌える事ができます。言葉が通じなくてマニが身振り手振りで意思疎通をしようとするのも非常に面白いです。

雰囲気的には子育てをまったく父親が、小さい娘と2人で暮らすと言った感じなので、お子様がいる親御さんが読んでも楽しめると思います。もちろん子供がいなくても「もし子供がいたらこんな感じかな」と考えながら読めるので楽しむ事ができます。

まだまだ明かされていない意味深な回想シーンなども多くあるので今後の展開にも期待できそうです。何気に1話の最後のページにはかなり気になる描写があったので、ちょっとハラハラしながら読み続けています。気になった方は是非手に取って読んでみてもらいたいです。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9