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ぜっしゃか!‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐(1) (角川コミックス・エース)

「グッバイエバーグリーン」、「のーどうでいず」を描いていた「せきはん先生」が新連載の発表をアナウンスしました。

それが、この「ぜっしゃか‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐」です。早速KADOKAWAのコミックNewytypeをチェック!

そしたら、引き込まれる面白さがありました。そして、この度第一巻がリリースされたとのことで、フライングゲットに成功!

あらすじ

「ぜっしゃか‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐」は、「旧車」×「女子高生」という変わった組み合わせの青春コメディ。

私立四ツ輪女子学院を舞台に、1年生の莉子たち4人が、旧車の再生に挑みます。彼女たちのコメディとメンテナンステクの成長に注目!

車好きはもちろん、そうじゃない人も必見です。さらに、今回の第1巻では、描き下ろしのエピソードも収録している豪華仕様になってます。

感想

旧車の魅力を引き出す画力がグッド

「ぜっしゃか‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐」には、2輪車、4輪車問わず、沢山の旧車が出てきます。旧車の魅力がわかるように、細部まで細かく描かれている画力は見事です!作者が、よく車を研究しているのが分かります。

しかも、描かれている旧車は、かっこいいだけではなく、可愛らしさのエッセンスも散りばめています。女子高生を始めとしたキャラクターが可愛らしく描かれているのですが、その世界観を壊さないように、うまくマッチさせているんでしょうね。

この見事な旧車の描き方は、旧車好きの人が見ても納得してもらえるでしょう。もちろん、車が好きじゃない人にもオススメです。ぜひ、この機会に、「エンジンの音が聞こえてきそうな」、素敵な画力を楽しんでみてください。

ドライバーの思い出が切なく胸を打つ

絶車科の女子校生たちがメンテナンスする旧車には、ドライバーたちの思い出が詰まっています。「車と共に年齢を重ねてきた」その思い出は、昭和を生きてきたドライバーの人生そのものと言っても過言ではないでしょう。

「ぜっしゃか‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐」では、そんなドライバーの思い出を、切なく描いています。私個人としては、このような描写に、一番心を持って行かれました。車に限らず、大切にしているアイテムって誰にでもありますよね?

だから、車以外のに置き換えてたら、感情移入できる読者は多いのではないでしょうか?目まぐるしいスピードで、新商品がリリースされる今のご時世に、「物を直しながら大切に使って行く」という、真髄を教えてくれる作品です。

初心者にもわかりやすい「旧車ファイル」

作者の「せきはん先生」は、Twitter上でこのように語っています。「ぜっしゃか!は、クルマのことなにも知らなくて、免許も持ってない担当氏に『おもしろいんじゃないですか』って言ってもらうのが第一関門だったので…』。

そんな思いは、読者にも配られています。その最たる例は、「旧車ファイル」があること!堅苦しい説明にならないように、可愛いイラスト入りになっているのが優しい配慮。理解しやすい説明文になっているのもグッドです。

このような説明を読んだ後で、改めて作品を読み返してみましょう。そうすると、ストーリーの解釈がより濃くなります。作者は、相当な旧車好きで、なおかつ愛しているというのがよくわかりますね。作者の愛を感じる珍しい作品でした。

まとめ

このマンガを読んだ後は、車への興味がふつふつと湧いてきますね。私は、車好きというほどではありませんでしたが、「ビンテージ車もいいな」と思って、購入を検討するようになりました。新しい趣味になりそうです。

また、なにげに興味をそそられるのは、島ののんびりとした生活です。舞台になっている「私立四ツ輪女子学院」は、島にある学校なんですが、ゆったりとした時間が流れています。ハイブリッドが多い最近の漫画と比べると珍しい雰囲気。

「将来はゆっくりと田舎暮らしを」と思っている人も多いと思いますが、そんな人が読んでも面白い作品かもしれませんね。「人と人のつながり」のような、ほっこりした描写が多いので、一息つける漫画を探している人にもオススメです。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9

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