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年間200冊は4コマ漫画を読んでいるフリーライターのましろが、今もっともおすすめしたい4コマ漫画30作品を紹介いたします。

毎クールに必ず1本は4コマ原作のアニメ(特に「まんがタイムきらら」系列の作品)が放送されるなど、今や4コマ漫画もすっかりメジャーなジャンルになりました。
一方、アニメ化された作品とそうでない作品の知名度には、大きな差があります。アニメ化された作品は長期連載の道を進むのに対し、その他の作品の大半は単行本2巻以内で完結してしまうのです。

そのため今回の特集では、「まだアニメ化されていない」、かつ「雑誌やWEBでの連載が続いている」4コマ漫画に絞って厳選しました(いずれも2018年2月時点)。

※アイキャッチ画像
引用元:どうして私が美術科に!?(1)、相崎うたう、芳文社、第1刷、p85

かわいさ重視 (8)

『どうして私が美術科に!?』(相崎うたう)【イチオシ!】


「間違えて美術科に入ってしまったなんて、あほすぎて言えないっ…!」
毎日居残りでも、進路に迷っても、友達と一緒なら乗り越えられる。それは依存でなく、絆。表情豊かなキャラクターたちが笑って、泣いて、とにかく尊い。
有志企画「4コマオブザイヤー」の、2017年新刊部門1位。「次に来る」4コマはこの作品です。

『JKすぷらっしゅ!』(春雨)


水着の着用が義務という、ブラック校則ってレベルじゃない女子校が舞台。
転校生のかなたは、クラスメイトの澪花と同じ時を過ごすうち、ある感情が芽生えたことに気付く。単なる色物コメディでなく、純度の高い百合作品でもあります。

『花降り宿のやどかり乙女』(大堀ユタカ)


繁盛していない民宿の娘である六花が、老舗温泉旅館での仲居修行を通じて成長していくお仕事&日常4コマ。
4コマでありながら、要所で大ゴマが使われているのも印象的。きらら連載陣の中でも屈指の画力を存分に堪能できます。

『恋する小惑星(アステロイド)』(Quro)


主人公・みらは、高校生になったら天文部に入るつもりでした。しかし、天文部は地質研究会と合併して「地学部」になっていて……。
夜空と地面の違いはあれど、好きなものへの情熱は同じ。夢に向かって一直線な少女たちの姿が眩しい。

『お嬢様はアイスがお好き。』(はなこ)


一緒に甘いものを食べれば、ふたりはもう友達。アイス大好きな女の子の純真さが、お嬢様の心を溶かします。アイスだけに。
作中に登場するアイスは、実際に売っているものばかり。読めばあなたもアイスを食べたくなるはず。

『寮長は料理上手』(吉村佳)


伍色館へようこそ。都会から地方の学生寮に入寮した悠里の、寮生たちとの共同生活を描いた作品。
同い年の寮長・麻耶が作る料理が、素朴だけどおいしそう。カラー以外のページがグレースケールで描かれているのもポイントです。

『にちぶっ!』(石川沙絵)


「月刊少年シリウス」発の萌え4コマ。日本舞踊部の部員たちが、練習もそこそこにお茶会を開いたりお喋りをしたり。
色鮮やかな着物はもちろん、コマの枠外にも花や小物などが描かれていて、ビジュアルの美しさに圧倒されます。

『水曜日の夜には吸血鬼とお店を』(羽戸らみ)


こちらもシリウスより。水曜日の夜にしか開かないゴスロリショップで働く、吸血鬼と人間の女の子のお話。
4コマをぶち抜いて、足元の靴やタイツもしっかり描いているところにこだわりを感じます。ギャグにもスパイスが効いています。

ギャグ重視 (8)

『はんどすたんど!』(有馬)【イチオシ!】


体操部の女の子たちを描いた青春部活もの……の皮をかぶった、今一番やばいギャグ4コマ。
部員たちは、まじめに体操に取り組んでいる。だからこそ生まれる笑いがある。「きららファンタジア」のWEBマンガも描かれた有馬さんのセンスが光ります。
「毎秒笑える」という宣伝文句は嘘です。0.1秒に1回笑えます。

『ぽんこつヒーローアイリーン』(ぼや野)


火星から地球に左遷されたヒーローと、女児向けアニメキャラのコスプレをした高卒無職ヒーローの奮闘記。
バカ正直で思い込みが激しいキャラクターたちの、体を張ったギャグが癖になります。美少女なのに顔芸が多いところも良い。

『TCGirls』(もみのさと)


とある電気街のカードショップ「Aster」。そこは、決闘者(デュエリスト)の女の子たちの巣窟だった……。
作中に登場するTCGは架空のものですが、「これ遊○王の話だな……」と、分かる人には分かる小ネタが満載です。

『がんくつ荘の不夜城さん』(鴻巣覚)


きらら系萌え4コマ誌で連載を抱える女性マンガ家が主人公という、メタすぎる設定。
美人なのに家でずっとマンガを描いているせいで、声の出し方を忘れる、お風呂に入っておらずくさいという、不夜城さんの残念ぶりが哀愁を誘います。

『あいたま』(師走冬子)


ドルオタのヒロインと、アイドルの卵(あいたま)である美少女たちが織りなす、鼻血多めのギャグコメディ。
萌え4コマ黎明期から活躍する師走冬子さんの代表作。2017年に舞台化、今年3月には大阪公演が予定されています。

『白衣さんとロボ』(柴)


天才科学者の白衣さんと、レトロな外見のロボが、これまたレトロな昭和建築で暮らしています。
白衣さんのニーソに萌えつつ、純粋にギャグ4コマとしても楽しめる。萌え4コマ好きにも、昔ながらの4コマ好きにもおすすめしたい1作。

『みのりと100人のお嬢様』(藤沢カミヤ)


憧れのお嬢様学校に入学した、一般庶民のみのり。しかし、なぜかお嬢様たちに好かれる百合ハーレムルートに突入してしまい……。
モブお嬢様にも全員名前がついているのが特徴。タイトル通り、本当に100人登場させるつもりなのかも。

『ましろくんは世話をやきたいっ!』(笹目ゆきち)


無口な男子高校生の真白くんが、クラスメイトたちにお世話、というかお節介を焼きまくるギャグ4コマ。
カバンには女子の制服やメイク道具が常備されているなど、イケメンじゃなかったら捕まっているレベル。ツッコんだら負けです。

恋愛・ラブコメ重視 (8)

『スターマイン』(ストロマ)【イチオシ!】


流れ星に「彼女!彼女超欲しい!!」とお願いしたら、空から女の子(9人+保護者)が降ってきました。
単行本には必ずヒロインの誰かとのキスシーンが収録されるという、名実ともにラブコメ4コマの金字塔。
既刊はすでに8巻を数え、特装版に70分超のドラマCDが付属されたことも。早くアニメ化してください。

『にーにといっしょ!』(よぱん男爵)


中学生のまいちゃんは反抗期。最近、お兄ちゃんとお風呂にも入らなくなりました。……ん?
ブラコン・シスコンにしても仲が良すぎる兄妹のお話。さすがにラブコメにはならないだろう、という一線をあっさり超えそうな危うさが癖になる。

『隣人を妹せよ!』(森乃葉りふ)


名字が同じというだけで、年下の子が「お兄ちゃん」と呼んでくれるとか、羨ましすぎる……。
巨乳の幼馴染、合法ロリの姉など、他のヒロインも粒揃い。むしろメインヒロインのまとりが一番地味なのは、何かの伏線のような気がします。

『サキュバスさんのはつしごと。』(しの)


「少年よ!なぜヤらん!」恥ずかしがり屋のサキュバス・リッタと、童貞の男子高校生・操の初々しいラブコメ。
しのさんのふわふわした絵柄で描かれる、きわどすぎる衣装のリッタがエロかわいい。本当に、これでどうしてヤらん?

『俺んちのメイドさん』(大原ロロン)


同じクラスの女の子が、メイド姿で住み込みで働くことに……。好きになるでしょそんなもん。
完全に両想いだと周囲の人たちにもバレバレなのに、本人たちだけがお互いの好意に気づかないというすれ違いぶりにニヤニヤします。

『新婚のいろはさん』(OYSTER)


幼馴染夫婦の始くんと彩葉さんが、今日はショッピングモールに、明日は公園に。
壁を殴りたくなるというよりは、純粋に「こんな夫婦になりたい」とふたりの幸せを見届けたくなる作品。OYSTERさん独特のギャグも健在です。

『ざしきわらしと僕』(西岡さち)


東京から祖母の家にやって来た少年が、田舎の人々や妖怪たちの優しさに触れて、子どもらしさを取り戻していく物語。
ラブコメに分類していいか迷ったものの、主人公の裕貴がやたらとモテるので。ツンデレの理緒が特にかわいい。

『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』(新島秋一)


4コマの枠を超えて有名かもしれません。昨今のご当地・方言女子マンガブームの先陣を切った作品。
ラブコメ要素は薄めですが、男主人公の京がどん子への好意を隠さないところが新鮮。私もどん子に「好いとー」って言われたい……。

ストーリー・世界観重視 (6)

『まちカドまぞく』(伊藤いづも)【イチオシ!】


ある日突然、魔族の力に目覚めた優子(通称:シャミ子)。魔法少女の桃を倒すつもりが、むしろ仲良くなってきて……?
綿密な描き込み。情報量満載のセリフ。解けた端から増えていく謎。圧倒的な物量に読者はひれ伏すしかない。
「次にくるマンガ大賞」第3回ノミネート作品。「次に来る」というか、もう来てます。

『甘えたい日はそばにいて。』(川井マコト)


『幸腹グラフィティ』の川井マコトさんの最新作は、人間に恋をしたアンドロイドのお話。
恋心がバレたアンドロイドは処分されるだけでなく、人間の側も社会的制裁を受ける。最後の1ページまで展開が読めないストーリーに注目です。

『広がる地図とホウキ星』(描く調子)


一人前の魔法使いになるため、リンは首都の魔法学校に入学します。
中世ヨーロッパ風の世界で、頭を使い、仲間と協力してトラブルを解決するリンの姿は、爽快の一言。読むとワクワクした気持ちになれる、明るいファンタジー4コマ。

『鳩子のあやかし郵便屋さん。』(雪子)


引きこもり気味になった現代の妖怪たちと、そんな妖怪たちに荷物を運ぶ人間の女の子の交流を描いた作品。
萌え風、現代風に描かれた妖怪たちのビジュアルと、ワイド4コマ(横長の4コマ)であることを活かした表現に惹き込まれます。

『お稲荷JKたまもちゃん!』(ユウキレイ)


女子高生に化けて人間の学校に転校してきた、伏見稲荷大社の狛狐・たまもちゃん。
ただ、表紙を見れば分かる通り、バレバレです。モフモフです。そうとも知らず、無邪気に学校生活を楽しむたまもちゃんの笑顔に癒やされます。

『ワインガールズ』(真田一輝)


ブドウの品種を擬人化した女の子たちによる、ワイン紹介マンガ。
作者は「百合の匠」とも評される真田一輝さん。複数のブドウを混ぜてワインを作る様を「百合カップリング」と解釈する発想は、さすがと言うほかありません。

まとめ

「萌えまんがの部屋」の特集記事であるため、4コマ漫画の中でも萌え要素、恋愛要素が強い作品をピックアップしています。『おとぼけ課長』が入ってないぞと言わないでください(最近、『おとぼけ部長代理』に昇進した)。

2017年に発売された4コマ漫画の単行本は、600冊以上もあるそうです。この記事が、新しい作品を見つけるきっかけになれば幸いです。

記事担当:ましろ

4コマ好きのフリーライター。萌えかどうかを問わず、4コマなら何でも読みます。個人ブログ「まっしろライター」では、新刊コミックスの発売日前レビューも更新中。

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