シークレットコード 不機嫌な暗号探偵 2 (裏少年サンデーコミックス)

インターネットの漫画掲示板で、口コミされていたのをたまたま見かけました。辛辣な意見より、好意的な意見が多かったです。

そこで、興味を持ってちょっと読んでみました。いわゆる推理探偵ものですね。しかし、今まで読んできた推理探偵ものとは一味違う!

毎回、続きが気になるストーリーを、ネタ切れにならないように描いているのは見事!推理漫画好きは、一読の価値ありです。

あらすじ

紺一郎と幼なじみのモモが、謎解きをする漫画の第2巻!暗号解読事務所には、いつも暗号解読を求める依頼者が後を絶ちません。

たどり着いた暗号の真実には、いつも優しさや愛が詰まっていて、依頼者の笑顔や涙を誘います。今回の第2巻の内容は?と言うと。

「絵葉書の真実」「思い出の宝物」「作品のメッセージ」「遺言の真実」など。さらに、連載時にはなかった加筆もたっぷり!

感想

感動を呼ぶ結末に心があったかくなる

暗号解読事務所に舞い込んでくる解読依頼には、いつも矛盾したメッセージが込められています。それは、「伝えたいんだけど、伝えたくない」と言う想いです。だから、メッセージの主は「暗号として」残しているんです。

解読された暗号の真意を知ると、「なるほど、そういうことだったのか!」と感心させられるものばかり。しかも、その真実の一つ一つが、感動を呼ぶ作りになっています。依頼人はもちろんのこと、読者も涙なくしては見れません。

だから、殺人事件をモチーフにした探偵漫画とは一味違っています。いきなり、第2巻から読んだ人も、『シークレットコード不機嫌な暗号探偵』は、ミステリードラマではなく、ヒューマンドラマであることに、すぐ気付かされることでしょう。

紺一郎がクールで間抜けでかっこいい

本作品の主人公である紺一郎は、クールで無愛想な探偵です。そんな彼は、暗号を解読する時に、ルービックキューブをいじる癖があります。この作業が、毎回お約束になっていて、「来た来た!」という興奮を読者に与えてくれるんです。

フジテレビの月9ドラマ「ガリレオ」で福山雅治さんが見せていた、「閃いた時に数式を書く湯川教授」の「あれ」に近い興奮に似ていますね。このゾーンに入った時の紺一郎は、かっこいいの一言!無愛想な時とは一味違います。

でも、そんな紺一郎も、推理以外では意外とポンコツなんです。また、モモ相手なら、素を見せるのも魅力だと思いました。無愛想に見えるんだけど、実は結構優しい主人公なんですよね。変にかっこつけてなくて、好感が持てる主人公だと思います。

暗号の多さにいつも驚かされる!

この作品を読んでいると、作者の暗号のアイデアには、いつも驚かされます。「ネタ切れしないんだろうか?」と心配になるぐらい暗号のクオリティが高いんです。どんな取材をすれば、こういう暗号が作れるのか本当に不思議。

しかも、すごいのは、解決までのテンポが速いことです。だから、一つの暗号を何話もかけて、引き延ばすようなズルはしていません。これって、人並みの発想しかできない漫画家には、到底真似できないスキルだと思います。

また、これらの暗号が醸し出す「不思議な魅力」は、レトロな絵のタッチや、ロリータ、洋館と言った作画から出ているのも見逃せません。雰囲気に統一感があって、謎解きの世界観をより魅力的に見せています。だから、背景画と一緒に楽しんでもらいたい作品です。

まとめ

「いいたくても言えない思い」。人間は、誰しもこんな思いを抱えているんだと、改めて思い知らされました。誰でも、そんな経験てありますよね?「わざわざ言葉に出さずとも、察してくれたら…」なんて思って、結局口にしない人が多いと思います。

でも、伝えなきゃいけない想いは「口にしなくちゃいけないな」と強く思いました。この漫画だと、暗号を紐解いて真実を導いてくれますが、実世界では、そうはいきませんからね。メッセージは、やっぱり口に出さないと伝わりません。

家族に、友人に、恋人にetc。今、伝えたい想いを抱えている人にこそ、このマンガは読んでもらいたいですね。それと同時に暗号の奥深さにも興味を持ってみましょう。調べてみると、いろんな暗号があって、面白いですよ。

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆ ★6