一変世界 3 (BUNCH COMICS)

友達に勧めてもらったのが出会ったきっかけです。ファンタジー系が好きな友達が、今はまっているということで教えてくれました。

最初はとっつきにくい絵柄が好きになれませんでしたが、読んでいくうちにそれも受け入れられるようになりました。ストーリーもgood!

簡単に描かれているような雰囲気がありますが、結構考えて作られている漫画です。ファンタジーが好きな人は読んでみましょう!

あらすじ

第14代大巫女の日記を手に入れるため、太陽神殿へ向けて再び旅にでたプーリョ。その一方、不在の森の神殿では動きが。

アガサが、奉唱会を努めることになったのです。はたして、少女は、大巫女になれるのだろうか?そして、神殿の謎も判明されて?

『坂の上の魔法使い』でお馴染みの、明治カナ子先生のファンタジー作品も今回でいよいよ完結!衝撃のラストを見逃すな!

感想

壮大なファンタジーに魅せられた世界観

「ロードオブザリング」、「ネバーエンディングストーリー」のような、「あの世界観」が好きな人は、面白いと思います。いわゆるファンタジー作品で、戦いやモンスター、神話と言った壮大な作品に仕上がっています。

多少、他の作品で見たことがあるエッセンスはあるものの、結果的にはオリジナルファンタジーに仕上がっています。「この作風は、もう見飽きたなぁ」という読者も多いと思いますが、楽しめるはずです(私もそんな一人でしたが最後まで読めました)。

ロールプレイング系で重要な伏線もちゃんと回収されていますし、物語の組み立ては上手だと思います。ただ、残念なのは、今回の第3巻で完結しちゃったということです。もうちょっと長く読みたいと思える作品でしたからね。

駆け足だったけどちゃんしたラストにしている

ファンタジー系の作品は、世界観が壮大であるがゆえに、話が難しくなっちゃうのがデメリットです。しかし、今回の作品は、内容が比較的シンプルで、展開も早い。伏線の回収でワクワクさせられるから、楽しく読まさせてもらいました。

ただ、少し展開が早すぎたかな?という印象も否めません。それはどうしてかというと、あまりにも急に完結してしまったからです。作者から「大人の事情により」というメッセージがあったので、おそらく仕切りで終わったのでしょう。

だから、若干のモヤモヤ感はありました。でも、神殿の謎をちゃんと明らかにしていたり、納得のラストに持って行ったのは、見事としか言いようがありません。打ち切りで下手なラストにしちゃうマンガ家さんは、お手本にしてもらいたいですね。

あえて?なラフ作画が世界観にあっている

この作品は、しっかり描かれている感じはありません。「ラフをそのまま漫画にしているの?」ってぐらい軽いです。例えるなら、冨樫義博先生がラフスケッチでハンターハンターを執筆している感じです(まぁ、あそこまでひどくないですが)。

でも、それが劇画調に見え、この作品が出しているケルト感やシズル感にグッドなんです。1巻~3巻まで、絵力が向上している感じはしないので、おそらく、この絵力が作者の今の実力なのでしょう(作者にはちょっと失礼かもしれませんが…)。

もっと絵が上手な漫画が好みな人もいるかもしれませんが、これはこれで良いと思うので、読まず嫌いな人も、一度は手に取ってもらいたいですね。今回で完結なので、長くない話ですし、ちょっとだけ我慢して、読んでみてはどうでしょう?

まとめ

今回の作品は、「ストーリーの濃さ」もさることながら、「残りの限られた期間で見せる作者の手腕」が光っていたと思います。というのも、前の項目でも触れているように、打ち切りも感じさせない終わり方をしてるからです。

1巻まで遡ってもらうとわかるんですが、物語が壮大になりそうなイントロダクションから始まって、それが少しずつサビに向かっていく感じが分かります。だから、作者はもっと長く続ける感じで描き始めていると思います。

それを、何とかして、限られたリミットのまでに起承転結させようと、考えたのでしょう。そんな漫画家の努力が伝わってくる作品って普通はなかなかないので、貴重でした。「大人の事情」…。どういうものなのか、もっと細かく知りたいところです。

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9