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BTOOOM! 25 (BUNCH COMICS)

何年も前にこの作品に一度のめり込み、当時出ていたすべての単行本を買い揃え、アニメなども見ていました。

しかし途中の展開に納得のいかないものがあり、少し熱が冷めて、一度それを読むのを止めてしまうことになります。

それから何年も経ち、いよいよ次の巻で完結という情報を聞き、改めて読みたいと思いこの第25巻も含め、持っていないものを買いそろえることとなりました。

あらすじ

南の孤島でのデスゲームも改めて大詰めを迎え、主人公たちはいかにしてこのゲームを止め島から脱出するかに尽力することとなります。

そんな中、島の外ではゲームを乗っ取ろうとする側とそれを守る側との間で壮絶な攻防戦が繰り広げられます。

そして外部から島には新たな刺客が到着、島からの脱出を目指す主人公らとの生死をかけた戦闘もまた始まりました。

感想

色褪せないデスゲームもののストーリー

孤島や閉鎖空間でのデスゲームものというのは近年ハリウッドなどの映画にも頻繁に登場し、非常に人気のジャンルとなっています。そのため同じジャンルの作品は増え続けており、多くの場合ほかの作品と比較されてしまいがちの世界です。

この作品は第1巻の出た当初こそ目新しかったものの、現在の25巻が出るまでにはかなりの時間があり、その間に数々のデスゲーム作品が新しく世の中に出ることとなりました。それらを見てしまって、未だにこれを楽しめるのかといった疑問もありました。

しかしそんな心配は全くの杞憂で、作者はしっかりと差別化を意識しており、どんな作品にも似ていない、独自のデスゲームが相変わらず展開されていました。そういった部分がとても良く、読んでいて全く飽きさせられずおもしろかったところです。

物語がいよいよ大詰めであり決着が見えてきたこと

こういったデスゲームが題材の作品は序盤にとても引き込まれるのですが、先の見えない中盤はどうしても展開などがゆっくりになり、読んでいる側もつらくなってしまいます。そしてそれはどんな名作であっても多かれ少なかれ当てはまることです。

この25巻では、中盤の中だるみの期間はとっくに終わっており、そのストーリーはいよいよ物語の大詰めを迎えています。そのため、シナリオの展開は非常に速く、事態がどんどん動くので読んでいて全く退屈させられません。

また、終盤では序盤や中盤にまかれた伏線もどんどん回収されることとなります。何気なく読んでいた、ほとんど読み飛ばしていたといった設定や事件などにスポットがあたり、あれがこれに繋がっていたのか、と驚ける展開が多いのも25巻の魅力です。

残っているキャラクターは好感を持てるキャラばかり

これまでの熾烈なデスゲームによって純粋な悪役であったり味方を裏切ったりといったキャラクターは淘汰され続け、今島に残っているのはほとんど味方ばかり、そしてある程度信頼をおくことのできるキャラばかりです。

中にはかつて敵であったり、かなり嫌なキャラとして描かれていた存在もいるのですが、それらの更生エピソードなどもしっかりこれまでの話で回収されているので、そのことを不快に思うようなことはもはやありません。

デスゲームは、この残りが味方ばかりという状態になると一気に話が進んでしまうのが恒例でこの作品もそれと同じなのですが、僅かな時間であっても全ての味方を信頼できる状態の描写というのは見ていてとても安心できるものです。

まとめ

25巻を読んで、デスゲームの面白さを改めて再確認することになりました。これからが大詰めという、一番ストーリーの中でも面白い部分であり、読んでいて手に汗握る驚きと緊張の展開の連続を楽しむことができました。

また、各キャラクターについても、その魅力をしっかりと噛みしめることができる内容でした。これまでの巻では、どうしても裏切られはしないか、仲良くなってもすぐ死んでしまうのではないかといった気持ちが先立って純粋に見ることができなかったのです。

25巻では、他に強敵がいることもあり、そういった不安とはいったん離れることができました。このキャラクター達で力を合わせて、困難を乗り越え島を脱出して欲しい、そう思えるような非常に良い最終巻への導入となるストーリーでした。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8

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